「中村真一郎の会」第4回総会についての報告

 第4回総会は、2009425日(土)に、明治大学、リバティ・タワー11F1113番教室で、午後2時から開催されました。発足4年目にしてはじめて、あいにく雨天の総会となりましたが、48名の会員の方々にご出席いただきました。大変残念なことに、昨年12月に会長加藤周一先生がお亡くなりになり、本年度から、新たに丸谷才一先生に会長をつとめていただくことになりました。新会長のご挨拶をいただき、常任幹事長清水徹先生が、2008年度活動報告、会計報告をされ、続いて今年度活動計画案、予算案が示され、会員の方々の承認を得ました。

 

 240分から記念講演が行われました。前半は、荻野アンナ先生「中村真一郎とポエジー」。「芸術は形式である」と語る中村真一郎がクローズアップされたビデオを使って、戦後のマチネ・ポエティクの改革精神、押韻という形式のもつ意味を、現代のラップ音楽、古典口承文学などを例に出して、実演をまじえながら、面白く語っていただきました。後半は、富岡幸一郎先生「中村真一郎の文学の魅力」。青年期の中村真一郎が強く意識した文学における構想力、中村文学における父親像など、中村作品の根幹をなすテーマを、鋭い分析で、明確に論じていただきました。

 5時半より、同リバティ・タワー23F[紫紺]にて懇親会が開催されました。出席者は30名。常任幹事の高遠弘美先生の司会で会が進行。十河章さんほか会員の方々のスピーチをいただきました。和やかな歓談が続き、会は8時前に終了しました。雨風が強い天候だったせいか、今年は例年より参加者が少なく残念ではありましたが、その分、家族的な雰囲気のパーティになりました。


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