編集部通信/速報

2010年 3 月 6日

創立30周年を迎える水声社では、これからも
より意欲的な出版物を陸続と刊行していきますが、
中でも、4月発売予定のナンシー・ヒューストン作
『暗闇の楽器』
(永井遼・いぶきけい訳、四六判上製328頁、予価2500円)は
掛け値なしの傑作で、読書のたのしみを十二分に与えてくれる
素晴らしい小説です。原著は 1996年に発表され、
「高校生が選ぶゴンクール賞」を受賞した話題作ですが、
このたび遂に小社から邦訳刊行するはこびとなりました。

まず第一に、読んでいて惚れぼれするほど文体が端正で心地よく、
作者の聡明さと類まれな才能を感じさせます。
編集担当の私はこの本に出会ったとき、物語の構成や意表をつく展開に、
アゴタ・クリストフ『悪童日記』以来の文学的興奮と衝撃をおぼえました。

kurayami_gakki01英語圏カナダ出身のフランス語作家ナンシー・ヒューストンは、
すでに新潮社クレスト・ブックスから『天使の記憶』と
『時のかさなり』の二つの小説が翻訳されているので、
ご存じの読者の方々も多いと思います。
一昨年の秋には来日し、かなりの注目をあびました。
1953年生まれで、これからの活躍も大いに楽しみな世界的作家のひとりです。
(画像は『暗闇の楽器』フランス語版ペーパーバック)

40代の女性作家をめぐる複雑な人間関係や家族との葛藤を
内面から描く現代の物語と、中世の暗黒時代をしたたかに生き抜く
双子のみなしご兄妹の数奇な物語がパラレルに展開するという
想像力ゆたかな作品です。ぜひともご期待ください。(編集部So)

 

3月の新刊『第二の手』

2010年 3 月 5日

secondhandアントワーヌ・コンパニョン 今井勉訳

第二の手、または引用の作業

四六判上製/576頁/定価8000円+税
ISBN978-4-89176-774-7 C0098  3月5日頃発売!



引用はいつ、どこで、なぜ始まったのか?



アリストテレスからボルヘスまでの「引用史」をたどり、
「現象学」「記号学」「系譜学」などさまざまな観点から、
単なることばの反復にとどまらない、
戦略的、政治的な実践としての《引用》を分析し、
「書くこと」の本質に迫る、画期的なエクリチュール論。

 

『煙滅』書評

2010年 3 月 5日

またもや、『煙滅』を朝日新聞の書評欄でお取り上げいただきました。
どうもありがとうございます!(編集部:Ka)

→奥泉光氏
(2010年2月28日付朝日新聞)
「訳者あとがき」自体が優れた翻訳論・小説論となりえている。
本書を繙く人には最初にこれを読むことを勧める。
いわゆる「ねたばれ」になるが、
ばれた「ねた」を繰り返し楽しめることこそ、
優れたミステリーの資格である。


全文はこちらで読めます→(

 

3月の刊行予定

2010年 2 月 25日

3月の新刊予定です。詳細は追ってお知らせします。
(配本が4月にずれ込むタイトルもあります)



黒木夏美『バナナの皮はなぜすべるのか?』
A5判並製256頁/予価2,000円+税/978-4-89176-777-8



寺村摩耶子『絵本の子どもたち  14人の絵本作家の世界』
A5判上製320頁+カラー口絵8頁/予価3500円+税/978-4-89176-779-2



ステファヌ・ナドー/信友建志訳『アンチ・オイディプスの使用マニュアル』
四六判上製352頁、予価3800円+税/978-4-89176-760-0



岩野卓司『ジョルジュ・バタイユ——神秘経験をめぐる思想の限界と新たな可能性』
A5判上製332頁、予価4,500円+税/978-4-89176-778-5



アンリ・トロワイヤ/市川裕見子訳『トゥルゲーネフ伝』
A5判上製264頁+口絵16頁、予価3,500円+税/978-4-89176-780-8



E・E・カミングズ/ヤリタミサコ・向山守訳『カミングズの詩を遊ぶ』
A5判並製124頁、予価2,000円+税/978-4-89176-781-5

 

『煙滅』書評

2010年 2 月 24日

ますます絶好調で、弊社の在庫も残り少ない『煙滅』ですが、
相次いで各誌紙の書評等でお取り上げいただきました。

→陣野俊史氏
(『サンデー毎日』2010年2月21日号/2010年2月10日付日本経済新聞夕刊)
「いまの日本の小説に欠けているゲーム性に溢れた小説」

→新島進氏
(2010年2月21日付日本経済新聞「読書欄」)
「『なにかの欠如』を、もとの距離感を保ちつつ日本語に反映させており、
作者/訳者の奮闘に驚愕すること請け合いである」


各媒体のみなさま、ありがとうございます!

また、ブックファースト新宿店地下1Fにて、
「めくるめく言語遊戯 〜言語の冒険実験小説〜」フェアが行なわれています。
詳しくはこちら→

image005カルヴィーノにピンチョン、
クロード・シモンやソレルスなどなど……。
弊社のペレック作品(『煙滅』『人生使用法』など)も
大々的に置いていただいています。
あれこれ欲しくなってしまうような、
見た目もポップな楽しいフェアです。
2月28日までですので、海外文学好きの方々は、
いざ新宿へ! (編集部 Ka)


e78599e6bb85e382abe38390e383bc-e585a5e7a8bf3ョルュ・ぺレック/秀一郎訳

煙  滅

六判上製376頁/価3200円+
ISBN978-4-89176-750-1   C0097    売中
=宗淳一+田中奈緒子

 

2月の新刊『奴隷制を生きた男たち』

2010年 2 月 22日

dorei_coverジェームズ・ウォルヴィン 池田年穂訳

奴隷制を生きた男たち

四六判上製/336頁/定価3500円+税
ISBN978-4-89176-776-1 C0098  2月25日頃発売!


奴隷制とは《誰のもの》だったのか?



「アメージング・グレース」を作詞した奴隷商。
ジャマイカで農園主として君臨し続けた奴隷所有者。
そして、自伝を著し奴隷制廃止に尽くした元奴隷——。

奴隷制をめぐる3人の人生を、書簡、日記、自伝などを渉猟しつつ、
巨大な歴史のうねりのなかに生きいきと描き出す、
18世紀以降の近現代史を考えるうえで必読のドキュメンタリー。

 

2月の新刊『発見する力』

2010年 2 月 19日

hakken黒岩恭介

発見する力 現代美術の時空間

A5判上製/288頁/定価4000円+税
ISBN978-4-89176-757-0 C0071  2月23日頃発売!






現代美術の《これまで》と《これから》


加納光於、河原温、斎藤義重ら、
戦後美術史に異彩を放つアーティストたち。
彼らの新たな一面をその現場から照射し、
視角芸術の水脈と諸相を問い直す、鮮烈な美術批評。

 

編集部通信(満員御礼のご報告)

2010年 2 月 17日

2_13_junk去る2月13日土曜日、
雨の降りしきるなか、池袋ジュンク堂でおこなわれた、
野崎歓さん(東京大)と鈴木雅雄さん(早稲田大)による
トークセッション、「誰も知らないシュルレアリスム」
おかげさまでぎっしりのお客さまに囲まれて、
とても白熱した、充実のセッションとなりました。

「シュルレアリスムとは愛であり希望なのだ」という、
おふたりの意外な結論に会場もヒートアップ。
既成のシュルレアリスムを読みかえる、
新しい時代の到来を予感させるものとなりました。

今回のセッションにご協力いただいた、
ジュンク堂池袋店のみなさま、
また、宣伝にご協力いただいた白水社宣伝部さま(「耳より情報」欄)、
図書新聞編集長Sさまをはじめ、ブログやツィッターなどでも
ご紹介・着目してくださったみなさまに、厚く御礼を申しあげる次第です。

弊社30周年記念出版《シュルレアリスムの25時》は、
今後もますますユニークなシュルレアリストたちが登場します。
どうぞご期待ください!(編集部:naovalis)

 

いよいよ迫る!《シュルレアリスムの25時》トークイベント

2010年 2 月 9日

第2回配本『クロード・カーアン』も好評な、
弊社創立30周年企画《シュルレアリスムの25時》。
その刊行記念トークイベントが、いよいよ今週末、
2月13日(土)に迫って参りました。

数々の翻訳で知られるフランス文学者の野崎歓さん(東京大学)、
そして本企画の肝いり役である鈴木雅雄さん(早稲田大学)が、
シュルレアリスムの魅力について語り尽くします。

シュルレアリスムにくわしくない方も苦手な方も、
これでシュルレアリスムが楽しめるようになることうけあいです。
ぜひ都内近郊にお住まいの方は足をお運びください!
編集部一同、みなさまとお目にかかれるのを楽しみにしております。

—-
ジュンク堂池袋店 トークセッション

《誰も知らないシュルレアリスム》

◆講師
野崎 歓さん(フランス文学者)×鈴木雅雄さん(『ゲラシム・ルカ』著者)

20世紀の思想や芸術に大きな痕跡を残し、いまもなお
現代文化を挑発し続けている、シュルレアリスムとその運動。
ブルトンやダリ、マグリットの作品は、日本でもよく知られています。
しかし、彼らの表現だけがシュルレアリスムではありません!
これまで注目されることのなかったユニークな画家や詩人、
写真家たちを紹介しながら、「いま」「わたしたちにとって」の
シュルレアリスムとは何かをめぐって、第一線で活躍する
おふたりの論者に縦横無尽に語っていただきます。

◆日時・会場
2010年2月13日(土) 18:30開場/19:00開演
ジュンク堂池袋店4Fカフェ 定員40名
入場料 1000円(1ドリンク付)
くわしくはこちらをクリック→(

◆講師プロフィール
野崎 歓
1959年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科准教授、フランス文学者。
主な著書に『赤ちゃん教育』(青土社、講談社エッセイ賞)、
『われわれはみな外国人である』(五柳書院)など、
訳書にトゥーサン『浴室』、ソレルス『秘密』などがある。

鈴木雅雄
1962年生まれ。早稲田大学文学学術院教授、シュルレアリスム研究者。
主な著書に『シュルレアリスム、あるいは痙攣する複数性』(平凡社)など、
訳書にダリ『ミレー《晩鐘》の悲劇的神話』などがある。




cover永井敦子 著

クロード・カーアン 鏡のなかのあなた

四六判上製/280頁/定価2500円+税
ISBN 978-4-89176-763-1 C0372  好評発売中!
装幀=宗利淳一+田中奈緒子








鈴木雅雄

ゲラシム・ルカ ノン=オイディプスの戦略

四六判上製256頁/定価2500円+税
978-4-89176-761-7  C0398
装幀=宗利淳一+田中奈緒子



齊藤哲也

ヴィクトル・ブローネル 燐光するイメージ

四六判上製総384頁(別丁図版128頁)/定価3500円+税
978-4-89176-762-4  C0371
装幀=宗利淳一+田中奈緒子

 

《ヘンリー・ミラー・コレクション》全10巻、まもなく完結!

2010年 2 月 8日

millerお待たせしました!
ついに、文豪ヘンリー・ミラーの自伝的大作、
「薔薇色の十字架刑」3部作のうち、
第1部『セクサス』と第2部『プレクサス』が
新訳/完訳(無削除)で今月中旬、同時に登場します。

とくに『セクサス』は、猥褻かつ露骨なセックス描写が問題となり、
40年以上前の新潮社版全集では割愛されたり、
表現をぼかしたりされていましたが、今回はじめて完訳がなり、
等身大のヘンリー・ミラーを日本語で味わうことが可能になりました。

2冊合わせて約1250頁(8ポ2段組)で1万円 !? しかし、高いと思うなかれ。
普通の小説の5、6冊分はたっぷり楽しめます。
第3部の『ネクサス』も鋭意準備中で、早ければ今春には刊行。

これによって、年代的には『南回帰線』→「薔薇色の十字架刑」3部作→
『北回帰線』と続く、ミラーの壮大な自伝的小説の全容が明らかになります。(編集部 So)


第6巻  2月16日頃発売!
〈薔薇色の十字架刑 Ⅰ 〉

セクサス

井上健 訳
四六判上製608頁/定価5000円+税
ISBN 978-4-89176 771-6  CO397


ポルノグラフィーかアヴァンギャルドか


マンハッタンの電信会社に勤める主人公ヘンリーは、
マーラという名のセクシーなダンサーと恋に落ちる。
「芸術家の女神」との運命的な出会い、そして
大胆な性描写で繰り広げられる死と再生の磔刑のドラマ。
新訳で贈る自伝的長編三部作、完訳決定版ついに刊行!


第7巻 2月16日頃発売!
〈薔薇色の十字架刑 Ⅱ 〉


プレクサス

武舎るみ 訳
四六判上製656頁/定価5000円+税
ISBN 978-4-89176 772-3  CO397


「運命の女」との錯綜する関係


晴れて正式に結婚したふたりの蜜月は、
度重なる激突と生活苦とによって、破局へ向かっていく。
「運命の女」との情熱と苦悩に満ちた結婚生活を振り返り、
無数のエピソードや人物を織り交ぜて、
猥雑、饒舌、エネルギッシュに語りまくる第2作。


第8巻(最終回配本)近刊予定
〈薔薇色の十字架刑 Ⅲ 〉


ネクサス

田澤晴海 訳

 

編集部通信:『煙滅』関連(Ka)

2010年 2 月 8日

去る 1月16日にジュンク堂池袋本店で開催されたイベント(「ウリポってなに?」)は
おかげさまで大盛況で、キャンセル待ちが出るほどでした。
ご来場いただきました皆様、どうもありがとうございました。
このトークショーの模様は、次号『水声通信』に掲載予定ですので、
ご参加いただけなかった皆様も、参加して楽しんでいただいた皆様も
ぜひ『水声通信』の方もよろしくお願い致します。


さて、『煙滅』ですが、相次いで書評等でお取り上げいただきました。

→牧眞司氏(『SFマガジン』2010年3月号)
「前代未聞の実験小説、反ミステリ、逆説ロマンス、超絶SF。凄まじく面白い」

→風間賢二氏(『ミステリマガジン』2010年3月号)
「語りの形式と語られる内容が渾然一体となった傑作である」

書評ではありませんが、『ブレーン』2010年3月号でも、
「編集部が街で気になったデザイン」というページで、『煙滅』の装幀について、
さまざまな実験的試みの上に成立した稀有なデザイン」

とコメントをいただいております。
各媒体のみなさま、ありがとうございます!

enmetsuabcまた、青山ブックセンター本店で、
「ウリポの言語遊戯」フェアということで、
大々的に『煙滅』を取り上げていただいております。
詳しくはこちら→

ほかにもペレックの作品やウリポの影響を受けた
作家たちなどの本も並んでいて、
見ているだけでも楽しいフェアですので、
ぜひ一度足を運んでみてください。2月末までです!(編集部 Ka)



e78599e6bb85e382abe38390e383bc-e585a5e7a8bf3ョルュ・ぺレック/秀一郎訳

煙  滅

六判上製376頁/価3200円+
ISBN978-4-89176-750-1   C0097    売中
=宗淳一+田中奈緒子

 

紀伊國屋書店のフェアは今週末まで!

2010年 1 月 22日

ismfileget年末年始をはさみつつ、
紀伊國屋書店新宿本店で開催中の、
《水声社 全点フェア+在庫僅少本フェア》(こちら→)。
おかげさまで好評をいただいているとのこと、
本当にありがとうございます。
あらためて読者のみなさまと関係各位にお礼申しあげます。

が、それもとうとう、

今週末の日曜日、24日までになりました!

僅少本やサイン本を中心に、棚にも空きが目立っていますが、
500点におよぶ弊社刊行物を手にとることができる、またとないこの機会。
文学や現代思想を中心に、美術、音楽、建築、そしてサブカルまで、
多彩な作品群が読者と出会えるのを待っています。
都内近郊にお住まいのみなさま、ぜひともこの週末は新宿へ!!

 

《シュルレアリスムの25時》情報

2010年 1 月 21日

ジェンダーを越えた異色の写真家『クロード・カーアン』(永井敦子著)の
発売も間近に迫った、弊社創立30周年出版《シュルレアリスムの25時》。

braunercover初回配本で採りあげられたゲラシム・ルカとヴィクトル・ブローネルは、
ドゥルーズ=ガタリ『アンチ・オイディプス』の「補遺」の部分で
言及されていながら、日本ではほとんどよく知られていませんでした。

河出文庫版だと、ブローネルは「ブロネ」とフランス語読みですが、
本書『ヴィクトル・ブローネル』には、カラー8点を含む160点以上(!)の
図版が掲載されており、彼らが言及している作品もばっちり。
日本でのドゥルーズ=ガタリ読解にも、新しい視点を提供するはずです。

……という『ゲラシム・ルカ』と『ヴィクトル・ブローネル』の2冊は、
各方面で続々と話題になっていますので、まとめてご紹介させていただきます。
(各媒体のみなさま、ありがとうございます!)


【書評】
新年1回目、1月10日付けの読売新聞読書面(本よみうり堂)に
『ゲラシム・ルカ』の書評が掲載されました。評者は、美術批評家の
椹木野衣さん。

それにしてもなぜ、いまシュルレアリスムなのか。
誤解をおそれずに言えば、それは、シュルレアリスムを
「シュルレアリスム」から解放するためと言ってよい。


と、明快にして簡潔に本書・本シリーズの魅力を
スケッチしていただきました。椹木さん、ありがとうございます!
なお、web上で全文の閲覧が可能です(こちら→


【対談】
lucacover現在発売中の『図書新聞』(2010年1月23日号)では、
『ゲラシム・ルカ』の著者・鈴木雅雄さんと美学者の林道郎さんによる、
3ページぶち抜きの 長篇対談 が掲載されています。
本国フランスはもちろん世界でも異色の本シリーズの特色や裏話、
いま、なぜシュルレアリスムなのかをめぐって、白熱の議論になっています。
本シリーズのサイド・ストーリーとして、ぜひご一読ください!


【読プレ】
こちらも現在発売中、『美術手帖』(2010年1月号)でも、
『ゲラシム・ルカ』、『ヴィクトル・ブローネル』の2冊が紹介されました。
筆者は粟田大輔さん。こちらはなんと、各1冊ずつの読者プレゼントあり!
当該誌をご覧のうえ、ふるってご応募ください!


【トークイベント】
さらに来月、フランス文学者の野崎歓さんをゲストにお迎えして、
刊行記念トークイベントも開催されます。
シュルレアリスムにくわしくない方も苦手な方も、
これでシュルレアリスムが楽しめるようになることうけあいです。
ぜひ都内近郊にお住まいの方は足をお運びください!
編集部一同、みなさまとお目にかかれるのを楽しみにしております。
(編集部 naovalis)

—-
ジュンク堂池袋店 トークセッション

《誰も知らないシュルレアリスム》

◆講師
野崎 歓さん(フランス文学者)×鈴木雅雄さん(『ゲラシム・ルカ』著者)

20世紀の思想や芸術に大きな痕跡を残し、いまもなお
現代文化を挑発し続けている、シュルレアリスムとその運動。
ブルトンやダリ、マグリットの作品は、日本でもよく知られています。
しかし、彼らの表現だけがシュルレアリスムではありません!
これまで注目されることのなかったユニークな画家や詩人、
写真家たちを紹介しながら、「いま」「わたしたちにとって」の
シュルレアリスムとは何かをめぐって、第一線で活躍する
おふたりの論者に縦横無尽に語っていただきます。

◆日時・会場
2010年2月13日(土) 18:30開場/19:00開演
ジュンク堂池袋店4Fカフェ 定員40名
入場料 1000円(1ドリンク付)
くわしくはこちらをクリック→(

◆講師プロフィール
野崎 歓
1959年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科准教授、フランス文学者。
主な著書に『赤ちゃん教育』(青土社、講談社エッセイ賞)、
『われわれはみな外国人である』(五柳書院)など、
訳書にトゥーサン『浴室』、ソレルス『秘密』などがある。

鈴木雅雄
1962年生まれ。早稲田大学文学学術院教授、シュルレアリスム研究者。
主な著書に『シュルレアリスム、あるいは痙攣する複数性』(平凡社)など、
訳書にダリ『ミレー《晩鐘》の悲劇的神話』などがある。




cover永井敦子 著

クロード・カーアン 鏡のなかのあなた

四六判上製/280頁/定価2500円+税
ISBN 978-4-89176-763-1 C0372  1月26日頃発売!
装幀=宗利淳一+田中奈緒子








鈴木雅雄

ゲラシム・ルカ ノン=オイディプスの戦略

四六判上製256頁/定価2500円+税
978-4-89176-761-7  C0398
装幀=宗利淳一+田中奈緒子



齊藤哲也

ヴィクトル・ブローネル 燐光するイメージ

四六判上製総384頁(別丁図版128頁)/定価3500円+税
978-4-89176-762-4  C0371
装幀=宗利淳一+田中奈緒子

 

1月の新刊『クロード・カーアン』

2010年 1 月 15日

読書界瞠目の書き下ろし! シリーズ第2回配本



cover創立30周年記念出版《シュルレアリスムの25時》


クロード・カーアン 鏡のなかのあなた

永井敦子 著
四六判上製/280頁/定価2500円+税
ISBN 978-4-89176-763-1 C0372  1月26日頃発売!





女? 男!? 偽装するセルフポートレート。






1980年代後半に再発見され、一躍世界的評価を得た
写真家・作家・思想家クロード・カーアン。
仮面や鏡を使って仮装したセルフポートレートによって
ジェンダー・アイデンティティを問い、クィア的視点からもアプローチされている
特異なシュルレアリストの虚像≒実像に迫る、本邦初のモノグラフィー。
写真図版26点のほか、巻末付録として、『風景と幻影』『ヒロインたち』
『無効の告白』『賭けは始まっている』等からの文学的テキストを収録。

〈目次〉
序章 カーアン再発見
第一章 生涯
第二章 女ではなく男でもなく
第三章 複数形の単数
第四章 危機の時代を生きる
終章 新しい天、新しい地

 

編集部通信(So)

2010年 1 月 15日

創業30年目を迎える小社では、昨年末から今年にかけて、
《シュルレアリスムの25時》のスタート、翻訳界の文学的事件ともいえる、
ジョルジュ・ペレック『煙滅』の刊行と、
出版不況のさなかにあって意欲的な活動を続けています。

oonami 昨日(1月14日付け)の東京新聞夕刊の名物コラム「大波小波」では、
「幸福な小数者のための文芸」をめざす出版社の「模範例の一つ」として
小社のことが取り上げられましたが、
地道な出版活動をしている我々にとっては実に有り難いエールです。
今年はとくに30周年ということもあって、
これからも読者の方々を唸らせるような出版物を
積極的に刊行していきますので、よろしくお願いいたします。
左の画像をクリックすれば拡大します


図書新聞(1月16日号)では、アナイス・ニン研究者の大野朝子氏による
『人工の冬』(パリ版)の書評が掲載されました。詳細かつ緻密な分析のあと、

『人工の冬』に描かれた〈他者との融合〉という
束の間の夢は、どこまでも美しく、妖しく、儚い。


と結んでいます。
また昨年暮れの産経新聞(12月27日付け)の読書欄「今年、私の3冊」で、
敏腕編集者の光森優子氏が『人工の冬』(パリ版)を選び、

中編を3本収録するが、映画にもなったヘンリー・ミラー夫妻と
ニンとの特異な関係を描く『ジューナ』が素晴らしい。
選び抜かれた言葉がつづる、官能的で秘めやかな世界に浸れる。


と推薦しています。(編集部:So)


e4babae5b7a5e381aee586acアナイス・ニン/矢口裕子訳

『人工の冬』

【パリ版オリジナル】
四六判上製328頁/定価=2800円+税
ISBN978-4-89176-735-8  好評発売中!

 

今月のサンヤツなど

2010年 1 月 8日

sannyatu去る1月5日(火)付、毎日新聞朝刊1面の
サンヤツに出稿いたしました。
(関西では7日(木)に掲載されています)






また、前回()に続き、
徳島県の北島町立図書館・創世ホールが発信している
『文化ジャーナル』2010年1月号
に、
長谷邦夫著『マンガ家夢十夜』 をめぐる、
著者インタビューの続編が掲載されました。
ウェブ上で読めます!→(
知る人ぞ知る『ハード・スタッフ』誌編集長にして、
図書館長の小西昌幸さんと、本書の魅力を語り合っています。
ぜひご一読を!


manga10dreams長谷邦夫

マンガ家夢十夜

四六判272頁/定価2500円+税
978-4-89176-744-0 C0093

 

2010年もよろしくお願いいたします。

2010年 1 月 6日

小社は4日から営業開始でしたが、
もう早くも佳境が到来、ごあいさつが遅くなりました。
本年もこれまで以上によろしくお願いいたします。


早速ですが、
都内の紀伊國屋書店 新宿本店(5階人文書売り場)では
水声社全点フェア+在庫僅少本フェア を好評開催中です。
上のリンク先(↑)では、全点リストも公開していますので、
ぜひご覧になってみてください。

ismfilegetしかも、当初は今月17日までとご案内していましたが、
書店ご担当者さまのお力添えで、なんと1週間延長!
24日(日)までになりました。
ありがとうございます!

すでに各界で話題の新刊、
G・ぺレック『煙滅』をはじめ、
文字通りの在庫僅少本やサイン本など、
今回限りの本も少なくありません。
ぜひともこの機会に足をお運びください。

また、わたしも日々愛読している月曜社さまの
ウラゲツ☆ブログでは、2度にわたってこのフェアの援護射撃が。
メトロン星人 urag さまにあらためてお礼申し上げます。

都内中央線沿線のみなさまには、
東京都武蔵野市の啓文堂書店 吉祥寺店で、
《水声社 在庫僅少本フェア》が開催中です。
こちらも在庫僅少本を多数揃えてお待ちしております。
近くへお寄りの際には、ぜひのぞいてみてください!


今月以降も、《シュルレアリスムの25時》
これまで未完に終わっていたシリーズ物の続刊をはじめ、
文学や人文書、そして芸術書などを中心に、
「これぞ水声社ならでは!」と喜んでいただけるような本を
どんどん刊行して参ります。
《創立30周年記念出版》第2弾、第3弾も、
ユニークな企画が目白押し。どうぞご期待ください。


とかく暗い話ばっかりの出版業界ですが、
そういう時代だからこそ、
おもしろいものも生まれるのだと思います。
これからも前向きに全力でがんばって参りますので、
どうぞご支援をよろしくお願いいたします!
(編集部:naovalis)

 

今年もお世話になりました。

2009年 12 月 25日

弊社の営業は、基本的に本日をもって仕事納めとなります。
(各自納まらない仕事を抱えていたりしますが……)
出版界もさまざまに揺れたこの1年、本当にありがとうございました。

2010年は弊社も創業30年目ということで、
この12月からスタートした《シュルレアリスムの25時》をはじめ、
新たな大型企画も続々と準備を進めております。
また、啓文堂書店吉祥寺店(~1/31)の在庫僅少本フェアや、
あす(12/26)から始まる紀伊國屋書店新宿本店での
全点フェア(~1/17)をはじめ、ますます積極的に
出版活動に力を尽くして参りたいと思います。
どうぞこれからもよろしくお願い申し上げます。

新年は4日から営業開始です。では、よいお年を!

以下の画像は、図書新聞(2010/1/1付)に掲載された
全5段広告。2009年に刊行した全タイトルが一覧できます。
クリックで拡大しますので、ぜひご購入の参考にしてください!


e59bb3e69bb8e696b0e8819e2009-e69bb4e696b0e6b888e381bfe5a4a7

 

冬の怪談

2009年 12 月 23日

yoo12いったい誰が、《怪談》は夏のものと決めたのでしょうか。
単に涼をとるだけのものであれば、
《怪談》という話芸やエクリチュールは
この世に存在しなくてもいいのです。
いやむしろ季節なんぞにとらわれず、
いまこの混迷の社会情勢のなかでこそ、
読まれるべきなのだ、《怪談》は。
《怪談》とは、近代社会に虐げられて来た人間の
ルサンチマンを次代へと語り継ぐ、古くて新しい媒体なのだ!

——という著者のメッセージがひしひしと伝わる
谷口基 著『怪談異譚』。現在発売中の「日本初の怪談専門誌」、
『幽』第12号(メディアファクトリー)では、
その谷口さんが東雅夫さん、一柳廣孝さん、近藤瑞木さんとの
座談会に登場。「怪談アカデミズム」をめぐって語り合っています。
ぜひとも『怪談異譚』ともどもご一読を!(編集部 naovalis)


kaidan_cover-2谷口 基

怪談異譚——怨念の近代

四六判上製260頁/定価2800円+税
ISBN978-4-89176-740-2 C0095 好評発売中!

 

編集部通信(『煙滅』)

2009年 12 月 22日

ジョルジュ・ペレック『煙滅』の見本ができあがってきました!

image005この本は、La Dispariton という、
Eをまったく使わずに書かれた小説の翻訳なのですが、
カバーは宗利淳一さん・田中奈緒子のデザインで、
」と「」の形に
穴が空いているという非常に凝った作りになっています。
(ちなみに、帯文は菊地成孔さん。孔が成る!?)

当初の予定より少し遅れましたが、年1月5日頃から
全国の書店に並びますので、ぜひ手にとってご覧ください!(編集部K)