4月2016のアーカイヴ

J・G・バスケスを芥川賞作家と読む

2016年 4月 20日

世界が最も注目するラテンアメリカ作家 2冊同時刊行記念
J・G・バスケスを芥川賞作家と読む


主催:東京外国語大学総合文化研究所
登壇者:小野正嗣・柳原孝敦・久野量一
司会:和田忠彦

今年1月に小社より刊行した『コスタグアナ秘史』の著者、フアン・ガブリエル・バスケスについての講演会が催されます。東京外国語大学総合文化研究所が主催している「series 翻訳を考える2016」の第1回目として、小社刊行の『コスタグアナ秘史』の訳者・久野量一先生(東京外国語大学)と、松籟社より刊行の『物が落ちる音』の訳者・柳原孝敦先生(東京大学)の訳者2名と、芥川賞作家・小野正嗣先生とともにJ・G・バスケスの作品を読解します。
 世界が最も注目する作家の作品を、芥川賞作家はいかに読むのでしょうか。外国文学の“今”が分かるイベントに、ぜひ足をお運びください。
詳細は以下のリンクよりをご覧ください。
J・G・バスケスを芥川賞作家と読む


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日時:2016年4月26日(火)18:00〜19:30
会場:東京外国語大学総合文化研究所研究講義棟 4F 422
入場無料
事前予約不要
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5月新刊:中村真一郎手帖⑪

2016年 4月 20日

中村真一郎手帖11
中村真一郎手帖⑪
中村真一郎の会(編)
判型:A5判並製
頁数:96頁
定価:1000円+税
ISBN978-4-8010-0164-0 C0091 4月下旬発売予定
装幀者:齋藤久美子

内容紹介:
堀辰雄、立原道造との関連によって中村真一郎の新たな側面を浮き彫りにするシンポジウム記録「堀辰雄、立原道造、そして中村真一郎」の他、中村真一郎とその周辺に関する論考やエッセイなどを多数収録する、中村真一郎研究の最前線。

目次:
協同作用と堀辰雄 渡部麻実
軽井沢という「故郷」 岡村民夫
中村真一郎《からの・への》堀辰雄・立原道造 竹内清己
他者の視点の獲得 田口亜紀
木洩れ日のなかの写真と鹿 小山正孝と中村真一郎
美しい本を求めて 山村光久
メキシコ雑感 井上隆史
遠望の先に 高遠弘美
中村真一郎に甦るネルヴァル 小林宣之
近況/短信/趣意書/会則

関連書:
【中村真一郎手帖】
*各界の論者による評論やエッセイなどを収める、中村真一郎研究の最前線
*①号〜⑪号まで刊(毎年5月ごろ刊)
*定価1000円+税(⑧号のみ1500円+税)

【中村真一郎の本】
小説構想への試み/2800円+税
続・小説構想への試み/4000円+税
中村真一郎 青春日記/池内輝雄・傳馬義澄編/5000円+税
城北綺譚/解説=菅野昭正/1800円+税
日本古典にみる性と愛/解説=沓掛良彦/2500円+税
全ての人は過ぎて行く/解説=飯島耕一/3000円+税
戦後文学の旗手 中村真一郎/鈴木貞美/2500円+税


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〈中村真一郎の会〉第9回総会のお知らせ

日程:2016年4月23日(土)
場所:明治大学駿河台校舎リバティ・タワー12階1123番教室)
14:00〜 総会
14:30〜16:30 記念シンポジウム
《中村真一郎と東大仏文科》
パネラー=清水徹・菅野昭正
司会=鈴木貞美
17:00〜 懇親パーティー

* 今総会の議題は、①役員改選、②決算・予算の承認、などを予定しています。
* 総会のあと、若き日の中村真一郎にとって戦前・戦後の東大仏文科とはどのような場であったのか、当時の日本文学の状況にも触れながら振り返るシンポジウムを行います。シンポジウムは会員は無料ですが,非会員の方は有料(1000円)です。
* お問い合わせは,事務局(Tel.03-5689-8410 Fax.03-3818-2437 水声社内)にお願いいたします。

 

4月新刊:小島信夫長篇集成⑦ 菅野満子の手紙

2016年 4月 20日

小島信夫長篇集成⑦菅野満子の手紙
小島信夫長篇集成⑦
編集委員=千石英世・中村邦生
編集協力=柿谷浩一
解説=近藤耕人
月報=吉増剛造・柿谷浩一・宮沢章夫・井出彰

判型:A5判上製
頁数:552頁
定価:定価8000円+税
ISBN:978-4-8010-0117-6 C0393 
装幀:西山孝司
4月25日頃発売!

小島はいろいろな腹話術を演じながら最後にその輪の中心の人形を壊してしまう。それは現代人の有り様を暗示しているようで、ぶち壊された小説は現実の人物からも手紙からも自立して、いなくなった作者とともに生き続ける力を得ることになる。満子が死んで五年近くも連載を続けながら、蛇行反復が特徴の小島だが、この小説は均整の取れた詩的構成を持ち、小島信夫の遺書とも言える会心の作であったに違いない。(近藤耕人「解説」より)

著者生誕100年&没後10年記念出版!
小島信夫のすべての長篇小説を網羅するシリーズ、第7回配本。
女流作家・菅野満子と夭折した「私」の兄の恋愛事件をめぐる手紙や対話、実在の人物との交流、そして過去の自作『女流』をも交錯させながら、作品世界は時間と空間の狭間を揺動し、異様な自己増殖を繰り返す。『別れる理由』に引き続き、破格の作品構造によって小説の限界に挑む小島文学の新たな展開。

★内容見本は全国の書店にて配布中です。小社へ直接ご請求いただく場合は、郵便切手82円分を同封の上、【〒112-0002 東京都文京区小石川2-10-1 水声社営業部・小島信夫係】までお願いいたします。

【次回配本】
⑧寓話 解説=保坂和志 予価8000円+税

【小島信夫の本】
《小島信夫短篇集成》全8巻 セット定価60000円+税
《小島信夫批評集成》全8巻 セット定価60000円+税

小説の楽しみ 1500円+税
書簡文学論 1800円+税
演劇の一場面 2000円+税

未完の小島信夫 中村邦生+千石英世 2500円+税
小島信夫の読んだ本 小島信夫文庫蔵書目録 昭和女子大学図書館編 5000円+税
小島信夫の書き込み本を読む 小島信夫文庫関係資料目録 昭和女子大学図書館編 5000円+税
水声通信②/小島信夫を再読する 1000円+税

 

「『ヴァルター・ベンヤミンの墓標』刊行記念イベント開催

2016年 4月 5日

管啓次郎×金子遊「マイケル・タウシグの人類学と思想」

マイケル・タウシグはコロンビア大学人類学教室の教授で、英語圏では知らない人のいない人類学者=移動するエッセイストです。大胆にフィクション批評を導入したその哲学的なエッセイは、まるでビートニク小説のようにも読めると評判です。タウシグの著書が日本語に翻訳されるのは、本書が初めてとなります。「文化人類学の巨人」の魅力を存分に味わっていただくため、管啓次郎さん(詩人・比較文学)と、本書の訳者のひとりである金子遊さん(映像作家・民族誌学)のトークイベントを開催します。

管啓次郎(すが・けいじろう)
1958年生まれ。詩人、比較文学者。明治大学理工学部教授。ハワイ大学、ニューメキシコ大学、ワシントン大学などで、文化人類学と比較文学を学ぶ。主な著作に『コロンブス の犬』、『狼が連れだって走る月』(いずれも河出文庫)、『斜線の旅』(インスクリプト、読売文学賞)、『本は読めないものだから心配するな』、『ストレンジ オグラフィ』(いずれも左右社)など。カリブ海フランス語圏文学、チカーノ文学などの翻訳でも知られる。主な訳書に、エドゥアール・グリッサン『関係の〈詩学〉』、アントナン・アルトー『手先と責苦』(いずれも河出書房新社)、ル・クレジオ『ラガ』(岩波書店)など多数。

金子遊(かねこ・ゆう)
1974年生まれ。映像作家、民族誌学。慶應義塾大学環境情報学部ほか非常勤講師。著書に『辺境のフォークロア』(河出書房新社)。編著に『フィルムメーカーズ 個人映画のつくり方』、『吉本隆明論集』(いずれもアーツアンドクラフツ)、『クリス・マルケル 遊動と闘争のシネアスト』(森話社)、『国境を超える現代ヨーロッパ250 移民・辺境・マイノリティ』(河出書房新社)。共著に『鳥居龍蔵 日本人の起源を探る旅』(アーツアンドクラフツ)、『アイヌ民族否定論に抗する』(河出書房新社)など多数。

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日時:2016年05月17日(火)19:30〜
会場:ジュンク堂書店池袋本店(東京都豊島区南池袋2-15-5)
入場料:1000円(1ドリンク付き)
*イベントに関するお問い合わせ、ご予約は下記へお願いいたします。
ジュンク堂書店池袋本店
TEL 03-5956-6111
東京都豊島区南池袋2-15-5
*当日、会場の4F喫茶受付でお支払いください。
*ご予約をキャンセルされる場合、ご連絡をお願いいたします。(電話:03-5956-6111)
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