6月2011のアーカイヴ

6月の新刊『転落譚』

2011年 6月 23日

e8bba2e890bde8ad9ae382abe38390e383bc-1中村邦生

転落譚

四六判上製310ページ/定価2800円+税
ISBN 978-4-89176-845-4   C0093 好評発売中!

〈私〉はある小説の登場人物、本から外へすべり落ちてしまった……

厳粛な冗談か?

真摯な悪戯か?

生誕の災禍から始まる冒険、奇想の物語。

 

6月の新刊『坂部恵 別冊水声通信』

2011年 6月 23日

sakabe_cover_cs4別冊水声通信、創刊!

坂部恵――精神史の水脈を汲む

A5判並製352ページ/定価2800円+税
ISBN 978-4-89176-846-1   C0095 好評発売中!


ムック形式で1テーマを掘り下げる新たな論集、創刊。
第一回は、類稀なる哲学者=
坂部恵

カントを中心とする近代西洋哲学の独創的な研究と、他方における、
「かたり」や「ふるまい」といった「日本語」を導きにした目眩くような試作によって、
今日の哲学の閉塞した枠組み自体を変容させた、類例のない哲学者の仕事を、
第一線の研究者たちが多角的・徹底的に考究する、坂部恵、全一冊。
遺稿および詳細な年譜・書誌を付す。

執筆=村上陽一郎、木村敏、鈴木忠志、磯崎新、加藤尚武、藤井貞和、
小林康夫、関根清三、苅部直、黒崎政男、山内志朗、野家啓一ほか

 

好評既刊『西洋美術史を解体する』

2011年 6月 23日

e8a5bfe6b48be7be8ee8a193e58fb2efbc9de382abe38390e383bc白川昌生

西洋美術史を解体する

四六判上製154ページ/定価1800円+税
ISBN 978-4-89176-828-7   C0070 好評発売中



既刊『美術館・動物園・精神科施設』などで、美術史/美術研究に
一石を投じる著者による、西洋美術史を知るユニークな入門書。


〈西洋〉そして〈美術〉という伝統的な閉じられた枠組みを
解体し、相対化し、もうひとつの別の美術史を構想する。

 

6月の新刊:『シュルレアリスム美術を語るために』

2011年 6月 15日

e382b7e383a5e383abe383ace382a2e383aae382b9e383a0efbc9de382abe38390e383bc1鈴木雅雄×林道郎

シュルレアリスム美術を語るために

四六判上製250ページ/定価2800円+税
ISBN 978-4-89176-834-8   C0070 好評発売中


《絵画》と《書物》のあいだに瞬く、イメージの星座たち
——往復書簡、講演、対話によって織りなされる、挑戦的探求の現在


観るものにとってかけがえのないものでありながら、
本や写真にも転用しうるシュルレアリスム美術。
シュルレアリスム研究と美術史という、
2つの分野の2人の研究者の刺激的な対話が、
その謎を新たに語ることを可能にする。

 

6月の新刊『イタリア・ファシズムの芸術政治』

2011年 6月 15日

italiafascism_cover鯖江秀樹

イタリア・ファシズムの芸術政治

A5判上製276ページ/定価4000円+税
ISBN 978-4-89176-836-2   C0070 好評発売中



《ファシズモの芸術》とは何か?

政治権力による桎梏のもと、グラムシ、ゴベッティらの
卓抜な批評によって浮上するモダン・アートの可能性/不可能性を、
絵画・建築の豊富な実例を通して検証する。

【目次】

はじめに:「芸術政治」の展望と方法:アントニオ・グラムシに倣って
第1章:批評家と画家の行方:ピエロ・ゴベッティの絵画論
第2章:ファシズム芸術をめぐる葛藤:ジュゼッペ・ボッタイの文化政策論
第3章:美術史学の政治化:リオネッロ・ヴェントゥーリの美術論
第4章:批評と生への眼差し:エドアルド・ペルシコの建築批評論
第5章:ファシズム文化のための攻防:ジュゼッペ・ボッタイの芸術戦略論
おわりに:様式の不在から多面性へ


参考文献
図版一覧
あとがき

 

6月の新刊予定

2011年 6月 6日

今月の新刊は話題作が目白押しなので、ひと足はやくお伝えさせていただきます。
口火を切るのは、美術史を画期した運動をめぐるこの2冊。

鈴木雅雄×林道郎シュルレアリスム美術を語るために』……6月13日頃配本

鯖江秀樹『イタリア・ファシズムの芸術政治』……6月13日頃配本

ここから先は、6月下旬から7月上旬にかけて、順次刊行して参ります。
まず、読みやすいムック形式で創刊! 第1回は、比類なき哲学者を総特集。

『別冊水声通信 特集:坂部恵』……6月下旬予定

つづいて、『水声通信』に好評連載の奇想小説が1冊に。

中村邦生『転落譚』……6月下旬予定

さらに、みなさまお待ちかね、ペレック! ルーボー! ウリポからの刺客。

ジョルジュ・ペレック『家出の道筋』(酒詰治男訳)

『ジャック・ルーボーの極私的東京案内』(仮題、田中淳一訳)

そして、人間と環境を再考する《エコクリティシズム・コレクション》スタート。


波戸岡景太『ピンチョンの動物園』

喜納育江『〈故郷〉のトポロジー:場所と居場所の環境文学論』

なんとまだあります! 長らくお待たせしましたが、ついについに続刊!


『サド全集 第6巻:恋の罪、壮烈悲惨物語』(私市保彦、橋本到訳)

このあともまだまだ続くのですが、ひとまずここまで……。
刊行が近づいてきたら、あらためて詳細をアップいたします。
いずれも編集作業は佳境に入ってきました。
ぜひぜひひとりでも多くのみなさんの手にとっていただきたく、
刊行まであとすこし、心待ちにしていてください。