9月の新刊:芸術、失われた信頼をもとめて《水声文庫》

2025年 8月 22日

芸術、失われた_書影芸術、失われた信頼をもとめて
《水声文庫》
杉田敦(著)

判型:四六判上製
頁数:396頁
定価:3600円+税
ISBN:978-4-8010-0884-7 C0070
装幀:宗利淳一
9月上旬発売!

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政治的なものに抗するための政治
リスボンからヴェネツィア、カッセル……、そしてアテネへ――
アートが社会的・政治的転回を画そうとする2017年。激動の国際情勢のなかで、アートに注がれる眼差しは、それを取り巻く社会はいかに変容したのか。ドクメンタ、ヴェネツィア・ビエンナーレ、マニフェスタ、ミュンスター彫刻プロジェクトなどの国際展を経巡り、失われた希望を追い求めた旅路。

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9月の新刊:すべてがアートになったあと――現代美術と理論の戦略

2025年 8月 22日

すべてがアートになったあと_書影すべてがアートになったあと
現代美術と理論の戦略
マリオ・ペルニオーラ(著)
鯖江秀樹(訳)

判型:四六判上製
頁数:177頁
定価:2200円+税
ISBN:978-4-8010-0883-0 C0070
装幀:宗利淳一
9月上旬発売!

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アートのフリンジ転回!
「誰しもがアーティストになりうる」――アートワールドの境界が決壊へと向かうなか、現代美術は、芸術理論はいかにして可能か。
周縁性によって既存の制度的言説を揺さぶり、新たな現代美術の領野を押し広げるための道標の書。

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イベントのお知らせ:『フォレンジック・アーキテクチャー』刊行記念トークイベント

2025年 8月 22日

来る9月19日、神田神保町・東京堂書店6階東京堂ホールにて、『フォレンジック・アーキテクチャー――検知可能性の敷居における暴力』の刊行記念イベントが開催されます。

フォレンジック・アーキテクチャー_書影

 タイトル同名のイギリスの調査機関「フォレンジック・アーキテクチャー」は、パレスチナをはじめとする武力紛争の現場や国家権力による暴力の痕跡を、建築的・映像的手法を駆使して可視化・分析する取り組みにおいて、近年国際的に注目を集めています。本書で紹介するその知的かつ倫理的な実践は、人文学における「調査」の概念を大きく拡張するものとなっており、まさにその現場で起きている暴力の責任を暴く新たな切り口として、日本においても、地理的・政治的距離を超えて紛争問題などに関心を寄せる多くの読者にとって、思索の大きな手がかりとなります。
 本イベントでは、訳者の中井悠先生に加え、パレスチナ問題研究の第一人者である岡真理先生を対談相手にお招きし、暴力の現場における可視性・証言・翻訳可能性といった主題に関して、両先生の立場から異なる角度で示唆に富むお話しをしていただきます。ふるってお越しくださいませ。

『フォレンジック・アーキテクチャー』刊行記念トークイベント

タイトル:〈フォレンジック・アーキテクチャー〉という光学=見方――紛争の爪痕に声を与える
日時:2025年9月19日(金)18時00分~(開場17時30分)
会場:東京堂書店・神田神保町店6階 東京堂ホール
入場料:お一人様1000円(要予約、先着順)
登壇者:中井悠(東京大学大学院総合文化研究科准教授)、岡真理(早稲田大学文学学術院教授)

イベントの詳細・お申し込みは、下記の東京堂書店ホームページを参照してください。
http://www.tokyodo-web.co.jp/blog/?p=25390

 

9月の新刊:Jūnen: Collaboration and Archiving

2025年 8月 21日

JUNEN_書影 Jūnen
Collaboration and Archiving
Maki Umehara/梅原麻紀(著)
判型: A5判上製
頁数:176頁
定価:3000円+税
ISBN:978-4-8010-0881-6 C0070
装幀:著者自装
9月上旬発売!


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アーティストの梅原麻紀、ドイツ人アーティストのアナ・ハイデ ンハイン、エルマー・ヘアマンはともに2006年にコレクティブnüans(2006年―2016年)を結成し、デュッセルドルフとイスタンブールを拠点に活動してきた。著者はnüansのアートプロジェクトを紹介しながら、美術史の文脈だけではなく、属する社会の伝統の継承をコラボレーションやアーカイヴのなかで再構築するために、現代社会での他者性の問題についての議論を掘り下げた。芸術やアーカイヴを通したコミュニケーションによる知覚の反復運動が生み出すものとは何か、を問いかけたものが本書である。
* 本書は英語の書籍になります。

The artist collective nüans (2006-2016) was co-founded by artist Maki Umehara, German artists Anna Heidenhain and Elmar Herman; and had been based in Düsseldorf and Istanbul. While introducing the project by nüans, the author explored collaboration and the archive not only in the context of art history but also within the tradition of a society, paying attention to the problem of societal newcomers in an attempt to broaden the discussion. This book has revealed that the repetitive motion of constant perception that occurred through communication with art and archives led to the creation of new art forms, and what sort of creation generated from there.
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イベントのお知らせ:『抽象表現主義』刊行記念トークイベント

2025年 7月 25日

来る8月10日、新宿紀伊国屋3階アカデミック・ラウンジにて『抽象表現主義――戦後ニューヨークの前衛芸術家たちはいかにして自分たちの歴史を自分たちで作ったか』の刊行記念イベントが開催されます。

抽象表現主義_書影

モダンアートを駆動させてきた、芸術家たちの知られざる集団活動。『抽象表現主義――戦後ニューヨークの前衛芸術家たちはいかにして自分たちの歴史を自分たちで作ったか』では、美術学校運営や討論会、抗議活動などの集団活動という観点からアメリカ抽象表現主義を読み直し、新たな前衛芸術家像を提示しました。
本イベントでは、村上博哉先生を対談相手にお招きし、芸術家たちによる集団活動という観点から、印象派、キュビスム、ダダ、シュルレアリスム、そして抽象表現主義にまで至るモダンアートの歴史を読み解き、20世紀美術史を新たな観点から描きなおします。

『抽象表現主義』刊行記念トークイベント

日時:2025年8月10日(日)16時00分~
会場: 新宿紀伊国屋3階アカデミック・ラウンジ
登壇者:大島徹也(多摩美術大学教授、多摩美術大学美術館館長)、村上博哉(武蔵野美術大学教授、群馬県立近代美術館特別館長)

イベントの詳細・お申し込みは、下記の新宿紀伊国屋ホームページを参照してください。
https://store.kinokuniya.co.jp/event/1751956279/

 

8月の新刊:戦後初期日本のアートとエンゲージメント

2025年 7月 25日

戦後初期日本のアートとエンゲージメント_書影戦後初期日本のアートとエンゲージメント
ジャスティン・ジェスティ(著)
山本浩貴(訳)

判型:A5判上製
頁数:480頁
定価:6000円+税
ISBN:978-4-8010-0875-5 C0070
装幀:木村稔将
8月下旬発売!
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1950年代、ルポルタージュ芸術から九州派、創造美育協会まで、創作活動は社会運動と深く結びついていた─―
特権的なものに抗い、新たな価値体系を樹立せんとした社会関与的な芸術の試み。そのネットワークをたどり、未だ汲みつくされることなき芸術゠社会的実践の可能性に光を当てる。

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8月の新刊:フォレンジック・アーキテクチャー——検知可能性の敷居における暴力

2025年 7月 25日

フォレンジック・アーキテクチャー_書影フォレンジック・アーキテクチャー
検知可能性の敷居における暴力
エヤル・ヴァイツマン(著)
中井悠(訳)

判型:B5変型判上製
頁数:362頁
定価:7200円+税
ISBN:978-4-8010-0871-7 C0036
8月下旬発売!

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傷だらけの現場は証言する。
パレスチナ紛争をはじめとした国家が引き起こす暴力を調査し、記録・記憶・痕跡から見出した証拠を繋ぎ合わせ、責任の所在を浮かび上がらせる。斬新な調査手法で近年注目を浴びる「フォレンジック・アーキテクチャー」のさまざまな実践を記録した、パフォーマンスの断章。

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7月の新刊:スペイン文明論集Ⅱ[歴史・文化篇]

2025年 7月 25日

スペイン文明論集2_書影スペイン文明論集Ⅱ
[歴史・文化篇]
アメリコ・カストロ(著)
本田誠二(編訳)

判型:A5判上製
頁数:734頁
定価:10000円+税
ISBN:978-4-8010-0843-4 C0022
装幀:齋藤久美子
7月下旬発売!

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レコンキスタ、サンティアゴ騎士団、異端審問…
20世紀スペイン屈指の歴史家=文芸批評家が、〈衰退するスペイン〉への危機意識のもと、スペイン民族の核心を把握し直すべく、キリスト教徒・ユダヤ教徒・イスラム教徒の共存と対立の中で編まれたスペインの歴史の独自性を多角的に論じる。

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7月の新刊:スペイン文明論集Ⅰ[文学・言語篇]

2025年 7月 25日

スペイン文明論集1_書影スペイン文明論集Ⅰ
[文学・言語篇]
アメリコ・カストロ(著)
本田誠二(編訳)

判型:A5判上製
頁数:663頁
定価:10000円+税
ISBN:978-4-8010-0842-7 C0022
装幀:齋藤久美子
7月下旬発売!

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セルバンテス、ロペ・デ・ベーガ、サンタ・テレーサ…
20世紀スペイン屈指の歴史家=文芸批評家が、西欧文明とイスラーム文明の狭間で育まれた特異な〈スペイン性〉の輝きを、黄金世紀文学や神秘主義的著作の精読を通じて描き出す。

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イベントのお知らせ:連続講演会「シュルレアリスム、100年後に」最終回「アンドレ・ブルトンの書簡を読む」

2025年 7月 16日

 7月19日(土)に鈴木雅雄氏コーディネート連続講演会「シュルレアリスム、100年後に」最終回「アンドレ・ブルトンの書簡を読む」が開催されます。
 最終回は時間枠も拡大し、シュルレアリスム研究を専門とする4人の登壇者が、これらの書簡を足掛かりに、ブルトンとは誰だったかを徹底的に考え直します。初期のパトロンであるドゥーセにブルトンが薦めた作品のリストからは何が読み取れるのか、最初の妻だったシモーヌへの手紙にはいかなる情念が刻み込まれていたのか、最愛の娘への手紙から垣間見える父親としてのブルトンは我々に何を語るのか、そして最大の盟友との、しかし固い友情というイメージには還元できない複雑な関係から読み取れる意外な真実とは何なのか。作品と現実を奇妙にも短絡させる手紙という装置を通じ、シュルレアリスムを語る新たな言説が打ち立てられる !!

連続講演会「シュルレアリスム、100年後に」
最終回「アンドレ・ブルトンの書簡を読む」


第1部:パトロンとパートナー 13:00~15:10
長谷川晶子(京都産業大学准教授)――ジャック・ドゥーセへの手紙
鈴木雅雄(早稲田大学教授)――シモーヌ・カーンへの手紙

第2部:娘と盟友 15:20~17:30
前之園望(中央大学教授)――オーブへの手紙
齊藤哲也(明治学院大学教授) ――バンジャマン・ペレとの書簡

シュルレアリスム_連続講演会第最終回チラシ

連続講演会「シュルレアリスム、100年後に」最終回「アンドレ・ブルトンの書簡を読む」

日時:2025年7月19日(土)13時00分~17時30分
会場:早稲田大学戸山キャンパス36号館5階582教室
参加方法:会場参加(入場無料・予約等不要)
登壇者:長谷川晶子(京都産業大学准教授)、鈴木雅雄(早稲田大学教授)、前之園望(中央大学教授)、齊藤哲也(明治学院大学教授)
主催:早稲田大学文学研究科フランス語フランス文学コース

お問合せ先:salut@list.waseda.jp(早稲田大学文学部フランス語フランス文学コース)
http://flas.waseda.jp/french/actualites/2025/06/12/4072

 

7月の新刊:ジョージ・オーウェル『一九八四年』の現在地——文学・思想・メディアの交差点

2025年 7月 15日

1984現在地_ジャケジョージ・オーウェル『一九八四年』の現在地
文学・思想・メディアの交差点
ネイサン・ウォデル(編)
近藤直樹・福西由実子・大木ゆみ(監訳)
佐藤義夫・高橋一馬・中村麻美・前津朋子・渡辺浩(訳)

判型:A5判上製
頁数:453頁
定価:7000円+税
ISBN:978-4-8010-0880-9 C0098
装幀:齋藤久美子
7月下旬発売!

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なぜ私たちは、“かつて未来だった時代”と現在との共鳴を探しながら、この小説に向き合おうとするのか。
混迷の21世紀を生き抜くために、歴史、教育、難民、独裁、労働、音楽、ゲームなど多角的な視座から『一九八四年』を論じる最新の論集。

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7月の新刊:ギルゥヘパの懐剣——ツタンカーメンとその系譜

2025年 7月 15日

ギルゥヘパ_ジャケギルゥヘパの懐剣
ツタンカーメンとその系譜
瀧脇千惠子(著)

判型:四六判上製
頁数:270頁
定価:2800円+税
ISBN:978-4-8010-0854-0 C0093
装幀:齋藤久美子
7月下旬発売!

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呪われた懐剣の行方
ミタンニ王国からエジプトに贈られた懐剣の謎をさぐり、アメンヘテプ三世の政略婚、アテン神信仰のアケナテン、黄金のマスクで知られる若きツタンカーメンら三代のファラオをとりまく王妃、側室、神官、官吏たちの人間模様を生き生きと描く歴史小説。

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イベントのお知らせ:『風に舞う塵のように』刊行記念イベント

2025年 6月 25日

来たる7月9日、インスティトゥト・セルバンテス東京にて、小社新刊『風に舞う塵のように』(レオナルド・パドゥーラ著、寺尾隆吉訳)の刊行を記念し、「キューバ人作家レオナルド・パドゥーラと語る『風に舞う塵のように』」が開催されます。

作家レオナルド・パドゥーラは、アストゥリアス皇太子賞(文学部門)を受賞し、現代スペイン語文学を代表する作家のひとりです。
本作は「記憶」「亡命」「信念」と「失望」をテーマに、キューバの歴史に翻弄された世代を描いた物語です。かつて深い絆で結ばれた友人たちが、時代や国境を越えて再び交差します。パドゥーラ作品の中でも、作家の本質に迫る作品として高く評価されています。
作者と翻訳者がそれぞれの視点から、創作や翻訳のプロセス、物語の展開、多様な受け止め方、そして”分断の時代”における可能な世界について語り合います。

ぜひ、この機会にご参加ください。

パドゥーラ_イベントチラシ_250709


日時:2025年7月9日(水)18時30分~20時30分
会場:インスティトゥト・セルバンテス東京
参加方法:会場参加(入場無料、要予約)
使用言語:日本語・スペイン語(同時通訳あり)
参加方法をはじめ、詳細は、以下のインスティトゥト・セルバンテス東京のページをご覧ください。

インスティトゥト・セルバンテス東京:https://tokio.cervantes.es/jp/default.shtm
申込みページhttps://padura2025.peatix.com/

共催:早稲田大学総合研究機構ラテンアメリカ研究所

【関連イベント】
来たる7月2日、早稲田大学にて、チリの作家ガブリエラ・ミストラルのノーベル文学賞受賞80周年を記念して、作家の生涯を追ったドキュメンタリー映画『狂った女たち』(2010年、マリア・エレナ・ウッド監督、72分)の特別上映会が開催されます。上映後にはディスカッションと懇談会が行われ、軽食・ワインの試飲も提供されます。ぜひご参加ください。

パドゥーラ_イベントチラシ2_20250702

日時:2025年7月2日(水)18時30分~20時50分
会場:早稲田大学国際会議場第三会議室
参加方法:入場無料、予約不要
お問い合わせ先:早稲田大学社会科学総合学術院 寺尾隆吉研究室(tel. 03-5286-1413)


 

6月の新刊:異説ダダ・シュルレアリスム

2025年 6月 24日

異説ダダ_書影異説ダダ・シュルレアリスム
塚原史(著)

判型:A5判上製
頁数:472頁
定価:6500円+税
ISBN:978-4-8010-0841-0 C0098
装幀:宗利淳一
6月下旬発売!

▶︎直接のご注文はこちらへ◀︎

ダダ・シュルレアリスムの時代の先へ
破壊と否定の末に反芸術を体現したダダ、愛と革命にすべてを賭けたシュルレアリスム――そんな通説を問い直し、彼らの真の息吹を新たに感知すべく、ツァラ、ブルトンらの知られざる実像に光をあて、現在形で展開を続けるレトリスムに注視する……百年の時を経てなお謎を秘めたアヴァンギャルド再入門のための、過激なガイドブック。

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6月の新刊:哲学以後の芸術とその後――ジョゼフ・コスース著作集成 1966-1990《芸術/言語》

2025年 6月 12日

哲学以後の芸術とその後_書影哲学以後の芸術とその後
ジョゼフ・コスース著作集成 1966-1990
《芸術/言語》
ガブリエレ・グエルチョ(編)
鍵谷怜(訳)

判型:A5判上製
頁数:494頁
定価:8000円+税
ISBN:978-4-8010-0874-8 C0070
装幀:木村稔将
6月下旬発売!

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叢書《芸術/言語》第1回配本!!
「芸術とは芸術の定義である」――。コンセプチュアル・アートの旗手が紡ぎ出す思考の軌跡。芸術の哲学的・言語学的転回を印づけた記念碑的作品「哲学以後の芸術」をはじめ、引用のみからなるテクスト「27個のパーツからなる論説」、人類学への深い関心を記した「人類学者としての芸術家」など、45編を収録。ジャン゠フランソワ・リオタールによる序文を付す。

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6月の新刊:抽象表現主義――戦後ニューヨークの前衛芸術家たちはいかにして自分たちの歴史を自分たちで作ったか

2025年 6月 12日

抽象表現主義_書影抽象表現主義
戦後ニューヨークの前衛芸術家たちはいかにして自分たちの歴史を自分たちで作ったか
大島徹也(著)

判型:A5判上製
頁数:396頁
定価:6000円+税
ISBN:978-4-8010-0876-2 C0070
装幀:木村稔将
6月下旬発売!

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〈個〉性と〈集団〉性の往還
美術学校運営、討論会、抗議運動、集会所設立、展覧会企画……
ときに対立しながらも芸術家たちが自主的に取り組んだ、知られざる集団活動。その考察を通して、新たな抽象表現主義像を提示する!

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イベントのお知らせ:連続講演会「シュルレアリスム、100年後に」第7回「イメージの彼岸」

2025年 6月 5日

 6月7日(土)に鈴木雅雄氏コーディネート連続講演会「シュルレアリスム、100年後に」第7回「イメージの彼岸」が開催されます。
 今回は、運動を代表する2大画家それぞれの核心に、シュルレアリスム美術研究の最前線を疾走する気鋭の研究者2人が迫ります。コラージュ概念を基点としてエルンストの制作と展示に関する我々の知見を塗り替えた石井氏は、『百頭女』から、イメージのアーカイヴに介入するこの画家の鮮烈な想像力をえぐり出し、タンギーとデ・キリコをめぐる驚異的な著作の勢いもそのままに、長尾氏は30年代のダリが理論と実践の両方で切り開いた地平の意義を、繊細な手さばきで再審に付すことになるでしょう。

石井祐子(九州大学准教授)
マックス・エルンスト『百頭女』と白の眩暈――積層と減算のコラージュ

長尾天(早稲田大学非常勤講師)
サルバドール・ダリのパラノイア論――ヒトラー的乳母の謎

連続講演会「シュルレアリスム、100年後に」第7回「イメージの彼岸」

第7回


連続講演会「シュルレアリスム、100年後に」第7回「イメージの彼岸」

日時:2025年6月7日(土)14時00分~17時30分
会場:早稲田大学戸山キャンパス36号館5階582教室
参加方法:会場参加(入場無料・予約等不要)
登壇者:石井祐子(九州大学准教授)、長尾天(早稲田大学非常勤講師)
主催:早稲田大学文学研究科フランス語フランス文学コース

お問合せ先:salut@list.waseda.jp(早稲田大学文学部フランス語フランス文学コース)
http://flas.waseda.jp/french/actualites/2025/05/19/4057


 

6月の新刊:異邦人のフランス語圏文学――立花英裕と「世界‐文学」の想像力

2025年 6月 2日

異邦人のフランス語圏文学_書影異邦人のフランス語圏文学
立花英裕と「世界‐文学」の想像力
谷昌親・中村隆之(編)

判型:A5判上製
頁数:452頁
定価:6500円+税
ISBN:978-4-8010-0878-6 C0098
装幀:宗利淳一
6月下旬発売!

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文学という潜勢力
ロートレアモンから出発して、マルティニック、ハイチ、ケベックの文学へと多様に展開された、知の越境者の旅路。歴史の他性に開かれた文学的思考から、われわれは何を受けとるべきか。ネーションへの同化でもなければ、グローバル化の伸展でもない、時空の異なる作品に張り巡らされた世界の複数性を読解する。
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イベントのお知らせ:『フロレンスキイ論』刊行記念 沼野充義先生×細川瑠璃先生 トーク&サイン会

2025年 6月 2日

来たる7月4日(金)、紀伊國屋書店新宿本店3階、アカデミック・ラウンジにて、小社刊行『フロレンスキイ論』の刊行記念トークイベントが開催されます。
ロシア文学者の沼野充義先生(WEB登壇)と本書の著者・細川瑠璃先生をお迎えし、日本で初のフロレンスキイについてのモノグラフである本書の刊行を記念して、世紀末思想やロシア革命などの当時の文化的背景も踏まえながら、20世紀ロシア文化史の中でも特異な輝きを放つフロレンスキイの思想と生について語り合います。
ぜひ、この機会にご参加ください。

フロレンスキイ論

日時:2025年7月4日(金)18時30分〜20時(60分ほどのトークの後、質疑応答とサイン会を予定)
会場:紀伊國屋書店新宿本店3階、アカデミック・ラウンジ
参加方法:対面参加のみ(着席参加は要事前申し込み。立ち見は申し込み不要)。入場無料
登壇者:沼野充義(東京大学名誉教授)、細川瑠璃(東京大学大学院講師)

詳細・お申し込みについては、紀伊国屋書店サイトをご参照ください。
https://store.kinokuniya.co.jp/event/1747885032/



イベントのアーカイブ動画を以下より特別公開中です。


 

6月の新刊:都市のコラージュ——美術・生活・歴史

2025年 5月 30日

都市のコラージュ_書影都市のコラージュ
美術・生活・歴史
坂上桂子(編)

判型:A5判上製
頁数:333頁
定価:5000円+税
ISBN:978-4-8010-0877-9 C0052
装幀:齋藤久美子
6月下旬発売!

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都市は生きている
都市とは、人々の営み・記憶・文化が織り成す動的な現象である。
人々が土地を切り拓き、立ち止まり、交わり、住み着き、また通り過ぎゆくなかで、歴史は絶え間なく堆積し、都市の姿が立ち上がる。市場、街路、家屋、銅像、石板、詩篇、雑誌、Web画像、グラフィティ、シアター、モニュメント……さまざまな形で刻まれた都市の断片を読み解く試み。

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