11月2019のアーカイヴ

11月の新刊:ジカ熱――ブラジル北東部の女性と医師の物語

2019年 11月 25日

ジカ熱ジカ熱
デボラ・ジニス(著)
奥田若菜/田口陽子(訳)

判型:四六判上製
頁数:251頁
定価:3000円+税
ISBN:978-4-8010-0456-6 C0039
装幀:宗利淳一
11月下旬頃発売!

世界の女性たちへ
2015年ブラジルで流行し、新生児を襲った未知の感染症――ジカ熱。当事者となった女性や医師はなにを信じ、どのような行動を取ったのだろうか。ウイルス特定までの過程を描くなかで、ブラジルの地域格差、リプロダクティブ・ヘルス、孤立する家族といった多角的な問題を浮かび上がらせながら、あらたなケアや連帯を想像させるフェミニスト民族誌。
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11月の新刊:ステファヌ・マラルメの〈世紀〉

2019年 11月 25日

マラルメの世紀ステファヌ・マラルメの〈世紀〉
原 大地(著)

判型:四六判並製
頁数:457頁
定価:4000円+税
ISBN:978-4-8010-0452-8 C0098
装幀:滝澤和子
11月下旬頃発売!

マラルメとは誰か? 
ロマン派の影響を受け詩作をはじめ、その「新しい詩」によって象徴主義の若者たちを魅了した詩人マラルメ。激動の時代を生き、生涯にわたり心に大きな虚無を生むこととなる幼い息子の死を経て、どのように変容をしたのか? 伝記的事実や作品を詳細に追うのみならず、文化史的側面から詩人の本質を問うモノグラフィー。
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11月の新刊:なぜ学校でマンガを教えるのか?

2019年 11月 22日

なぜ学校でマンガなぜ学校でマンガを教えるのか?
大手前大学比較文化研究叢書15
石毛弓・小林宣之(編)

判型:A5判上製
頁数:234頁
定価:2800円+税
ISBN:978-4-8010-0449-8 C0370
装幀:宗利淳一
11月15日頃発売!

学校でマンガを教えることはできるのか?
大学でマンガの描き方が学べるようになって20年、いまや大学でマンガを学んでデビューすることも、海外から日本の大学へマンガを学びに留学することも珍しくなくなってきた。しかし一体、どのようにして大学でマンガを教える/身に付けることが可能になったのか? 単に描き方を学ぶことに留まらない教育のあり方とは? 日本以外ではどのような教育が行われているのか?……これからのマンガと教育を考えるための必読書!
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11月の新刊:ガリツィアの森――ロシア・東欧比較文化論集

2019年 11月 15日

書影_ガリツィアの森ガリツィアの森
ロシア・東欧比較文化論集
伊東一郎(著)

判型:A5判上製
頁数:400頁+カラー別丁4頁
定価:5000円+税
ISBN:978-4-8010-0399-6 C0098
装幀:宗利淳一
11月下旬発売!

スラヴ民族の文化の淵源へ
森のように広大で多彩な住人に満ちたロシア・東欧文化を文学、民衆文化、音楽の観点から逍遥し、東欧各国、そしてドイツや日本、様々な民族と言語の交流が拓く文化の新地平を追い求める、東欧比較文化論考集。
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11月の新刊:21世紀のスペイン演劇①

2019年 11月 8日

21世紀のスペイン演劇121世紀のスペイン演劇①
田尻陽一(編)
田尻陽一・岡本淳子・矢野明紘(訳)

判型:A5判上製
頁数:328頁
定価:4000円+税
ISBN:978-4-8010-0455-9 C0374
装幀:滝澤和子
11月上旬発売!

最前線の現代スペイン戯曲を紹介する新シリーズ、始動!
息子はかつて父親に恋をした男と語り合い、娘は母親という存在に抱く嫌悪感を滔々と述べ立てる。恋人を、友人を喪い、心に傷を抱えて生きる人々――21世紀という時代と切り結ぶ7人の作家たちが、おのおのの多彩な手法で生の混沌を剔出する戯曲7編。

犬の毛をすくのはいい。美しい。犬の毛をすく音、撫でてやる。死んでいくあいだ撫でてやる。目を瞬くのを見る。死ぬ直前の瞬き。魂が昇っていくのを見る。〔……〕わしらは消え去る。モーツァルト、わしらは消え去るんだ。これは美しくないか? ここにあるすべてのものはずっと残っていく。そう気づくことは美しいことだ。映画、犬、花、皮膚、女、畑、そうだ、モーツァルト、畑だ。『わが心、ここにあらず』第5幕より

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