11月2019のアーカイヴ

11月の新刊:21世紀のスペイン演劇①

2019年 11月 8日

21世紀のスペイン演劇121世紀のスペイン演劇①
田尻陽一(編)
田尻陽一・岡本淳子・矢野明紘(訳)

判型:A5判上製
頁数:328頁
定価:4000円+税
ISBN:978-4-8010-0455-9 C0374
装幀:滝澤和子
11月上旬発売!

最前線の現代スペイン戯曲を紹介する新シリーズ、始動!
息子はかつて父親に恋をした男と語り合い、娘は母親という存在に抱く嫌悪感を滔々と述べ立てる。恋人を、友人を喪い、心に傷を抱えて生きる人々――21世紀という時代と切り結ぶ7人の作家たちが、おのおのの多彩な手法で生の混沌を剔出する戯曲7編。

犬の毛をすくのはいい。美しい。犬の毛をすく音、撫でてやる。死んでいくあいだ撫でてやる。目を瞬くのを見る。死ぬ直前の瞬き。魂が昇っていくのを見る。〔……〕わしらは消え去る。モーツァルト、わしらは消え去るんだ。これは美しくないか? ここにあるすべてのものはずっと残っていく。そう気づくことは美しいことだ。映画、犬、花、皮膚、女、畑、そうだ、モーツァルト、畑だ。『わが心、ここにあらず』第5幕より

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