8月2010のアーカイヴ

8月の新刊『ミノタウロスの誘惑』

2010年 8月 17日

円熟味を増したアナイス・ニンの名篇——本邦初訳。

minotauros_coverミノタウロスの誘惑

アナイス・ニン/大野朝子訳
四六判上製240頁/定価2500円+税
ISBN 978-4-89176-800-3 C0097  8月25日頃発売!


南国のゆるやかな空気のなかで




太陽がまぶしいメキシコの華やかなリゾート地。
米国人ジャズ・ピアニストのリリアンは
現地のさまざまな人物たちとの出会いを通して
自分の本当の姿と向き合うようになる……
旅と音楽をモチーフに色鮮やかに描く珠玉の小説。



●好評発売中!

e4babae5b7a5e381aee586ac人工の冬

アナイス・ニン/矢口裕子訳
四六判上製328頁 定価2800円+税

異端の愛こそ美しい——
アメリカで発禁となっていた先駆的な性愛小説三篇が
原形のまま70年ぶりに復活。

 

8月の新刊『ガンバラ:バルザック芸術/狂気小説選集2』

2010年 8月 17日

balzac_ongaku_coverバルザック芸術/狂気小説選集2
【音楽と狂気】

ガンバラ 他

私市保彦・加藤尚宏・博多かおる・大下祥枝訳

四六判上製336頁/定価3000円+税
ISBN978-4-89176-792-1  C0397  8月20日頃発売!



すべて新訳となる新シリーズ第2弾!

オーケストラ全体を独りで再現するために、
奇妙な楽器を発明し、狂ったように演奏する音楽家ガンバラ。
唯一、酔ったときにだけ天才的に演奏できることがわかり、
ある企てに巻き込まれていく……。
フランスで本格的に音楽を論じた最初の小説といわれる表題作のほか、
「マッシミラ・ドーニ」など「音楽」と「狂気」が交錯する4篇を収録。

——
目次
——
ガンバラ(博多かおる訳)
マッシミラ・ドーニ(加藤尚宏訳)
ファチーノ・カーネ(私市保彦訳)
アデュー(大下祥枝訳)

解説:狂気の絶対と現実感覚とを隔てる微妙な差(加藤尚宏)


——-


【好評発売中】

balzac_cover-31バルザック芸術/狂気小説選集1
【絵画と狂気】

知られざる傑作 他

私市保彦・芳川泰久・澤田肇・片桐祐・
奥田恭士・佐野栄一訳


四六判上製336頁/定価3000円+税
ISBN978-4-89176-791-4 C0397



内的夢想の氾濫によって現代を幻視する、
《過剰》と《想像力》の作家・バルザック。
狂気と現実のあわいを横断するベスト・セレクションにして、
すべて新訳の新シリーズ、刊行開始!(全4巻)



生命ある絵を追い求め、10年を費やして
「カトリーヌ」を描いた老画家フレンホーフェル。
長らく秘密にされていた、その絵の本当の姿が
明らかになったとき、画家は……。

ピカソやセザンヌが主人公に自分を重ね合わせたという
表題作のほか、「絵画」と「狂気」が交錯する6篇を収録。

——
目次
——
鞠打つ猫の店(澤田肇訳)
財布(片桐祐訳)
知られざる傑作(芳川泰久訳)
ピエール・グラスー(私市保彦訳)
海辺の悲劇(奥田恭士訳)
柘榴屋敷(佐野栄一訳)

解説:画家の群像と情念に侵された風景(私市保彦)

【内容見本進呈】
ご希望の方は、80円切手を同封のうえ、
下記弊社営業部までお申し込み下さい。

112-0002  東京都文京区小石川 2-10-1-202

 

夏期休暇のお知らせ

2010年 8月 6日

いつも弊社刊行物にご注目くださり、誠にありがとうございます。

勝手ながら弊社では、8月11日(水)から15日(日)までのあいだ、
夏期休暇をいただき、16日(月)から通常営業とさせていただきます。

下半期もがんばって良書を刊行して参りますので、
なにとぞご理解賜りますよう、お願い申しあげます。



ことしは、日本から四季の移ろいというものが、
失われていくのではないか—-というような毎日がつづき、
この夏も連日、全国各地で酷暑の表情が伝えられていますが、
みなさま、なにとぞご自愛ください!(N)

 

編集部通信:8月7日はバナナの日

2010年 8月 5日

banana_cover4月末の刊行以来、各紙誌で好評をいただいている、
黒木夏美さんの『バナナの皮はなぜすべるのか?』
このかんお知らせしてきましたように、
まず共同通信で全国の各地方紙に配信されたのですが、
その後も日経新聞、読売新聞()、朝日新聞()、
公明新聞(作家の久間十義さんによる評)、
『アエラ』『週刊朝日』等々と各紙誌の書評面を席巻し、
話題をさらって参りました。

さらに、来たる8月7日土曜日は記念すべき「バナナの日」
ということで、TBS系列で毎週土曜日放送の大人気情報番組、
『王様のブランチ』の雑学コーナー「ジャックと豆知識」でも
本書をご紹介していただけることになりました。

書評コーナーではないところが、これまたなんとも、
本書の持ち味を発揮しているといえますねー f(^_^;

この本を読んでもダイエットは期待できませんが、
この世知辛い現代社会で《笑い》の大切さに気がつくこと請け合いです。
8月7日土曜、午後の部(12〜14時)で放映予定。
ぜひともご覧になってみてください!(編集部 Naovalis)

 

8月の新刊『鴎外のベルリン』

2010年 8月 4日

ougai_in_berlin美留町義雄

鴎外のベルリン——交通・衛生・メディア

A5判上製/228頁/定価3500円+税
ISBN978-4-89176-797-6  C0095  8月3日頃発売
*本書では「鴎」の字は正字を用いています(區+鳥)。





鴎外が見聞した、2つの《帝国》の相貌。

代表作『舞姫』の舞台となるこの新興都市で、
少壮エリート鴎外森林太郎は何を実見し、
日本の現実へと変奏させたのか?
従来の作家像/作品像を刷新する、
新たなる《都市空間の文学》の試み。

* 19世紀後半のドイツを再現する貴重図版80点以上収録!


【特別付録】
ジャケット裏に、1889年当時の貴重なベルリンの市街図を掲載。
本書はもちろん鴎外文学を読み解くうえで必須の資料!

berlin_map