8月2016のアーカイヴ

【緊急決定!】『《ドン・キホーテ》見参!』出版記念特別対談 第二弾開催!

2016年 8月 28日

『《ドン・キホーテ》見参!』出版記念特別対談 第二弾
桑原聡×清水克衛「《垂直の生き方》を学ぶ」

書影(ドン・キホーテ見参)今年7月30日、江戸川区篠崎駅にある書店「読書のすすめ」にて開催された、第1回対談講演会が大変ご好評をいただいたため、急遽、第2回の開催が決定いたしました。
前回は、「狂気を失った者たちへ」というテーマで「狂気とは何か?」「狂気は必要なのか?」などについて考えました。今回は「《垂直の生き方》を学ぶ」というテーマで、ドン・キホーテの「生き方」を見ていきながら、前回の成果をどう実践していくかを問います。
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岩野卓司氏によるバタイユ講座開催のお知らせ

2016年 8月 26日

岩野卓司
「シリーズ・思想家を知る「バタイユ エロティシズム、共同体、贈与の経済」」

bataiyu_cover

弊社で刊行し、ご好評をいただいております『ジョルジュ・バタイユ 神秘経験をめぐる思想の限界と新たな可能性』の著者であり、昨年9月に刊行されたドゥニ・オリエ『ジョルジュ・バタイユの反建築――コンコルド広場占拠』の訳者である岩野卓司氏によって、朝日カルチャーセンターにて同テーマの講座が行われます。




講座名】シリーズ・思想家を知る「バタイユ エロティシズム、共同体、贈与の経済」
日程】10/12, 11/9, 12/14
時間】19:00−20:30
カリキュラム
 第一回 エロティシズム
 第二回 共同体
 第三回 贈与の経済

詳細はこちら

資本主義が限界を迎え、原発や環境破壊が告発され、宗教テロが猛威を振るう今日の状況を踏まえ、バタイユの思想を考えていく講座です。

すでにバタイユを読んでいる方も、これからバタイユのことを知りたいという方も、ぜひふるって足をお運びください。

 

8月の新刊:小島信夫長篇集成⑩ 各務原・名古屋・国立/残光【全巻完結!】

2016年 8月 15日

小島信夫長篇集成10各務原・名古屋・国立/残光
小島信夫長篇集成⑩
編集委員=千石英世・中村邦生
編集協力=柿谷浩一
解説=平井杏子
月報=大竹昭子・吉増剛造・柿谷浩一
判型:A5判上製
頁数:496頁
定価:6000円+税
ISBN:978-4-8010-0120-6 C0393
装幀:西山孝司
8月26日発売!

「小説が進むにつれて人物は『いとおしさ』を増して行く」というのであれば、遺著『残光』は、愛と赦しに満ちた世界である。作中、小島はいくども涙を流す。涸渇した喉から叫び声も漏れず、一滴の涙すら出なかった目から、縷々と涙が流れ出るのだ。(平井杏子「解説」より)

著者生誕100年&没後10年記念出版!
小島信夫のすべての長篇小説を網羅するシリーズ、最終配本=全巻完結!
「アイコさん、ノブさんが来たんだよ。コジマ・ノブさんですよ」
人間の生と愛を追究するとともに、小説の限界へと果敢に挑み続け、その交点に稀代未聞の小説世界を築いた小島信夫。作家とその家族が生きている現実、友人の作家たち、過去の小説、不確かな記憶、そして忘却。すべてを取りこみながら創作を続けた著者が最晩年に見出した、究極の愛のかたちとは……?
講演録を書き継ぐうち、記憶障害の老妻との日々や原稿締切への不安、国立の住居や商店街の模様など様々な話題へと脱線していく奔放な小説空間『各務原・名古屋・国立』、薄明に消えゆく記憶を自作の読み直しの作業の中につなぎ止めようとする遺作『残光』を収録。

★《小島信夫長篇集成》は本巻で全巻完結となります。長らくご愛読いただき、まことにありがとうございました。全巻購読者特典は現在鋭意編集中です。完成次第お届けいたしますので、今しばらくお待ちください。
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8月の新刊:マンガ研究13講

2016年 8月 5日

マンガ研究 書影
マンガ研究13講

小山昌宏・玉川博章・小池隆太(編)

判型:四六判並製
頁数:443頁
定価:3000円+税
ISBN:978-4-8010-0168-8 C0095
装幀:齋藤久美子
8月20日頃発売!



マンガ研究の格好の入門書

「マンガ」を論じる上で必要な基礎知識をテーマ別に紹介し,多角的な視点を提示する格好の入門書。
「物語」「キャラクター」などを読み解く表現的な視点から,「観光」「ジェンダー」などの社会的な論点,そして「作家・編集者」や「同人誌」といったマンガ産業をとりまく環境までカバーする,最もアクチュアルかつ包括的な講義テキスト。
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7月の新刊:小島信夫長篇集成⑨ 静温な日々/うるわしき日々

2016年 8月 2日

小島長篇集成9静温な日々/うるわしき日々
小島信夫長篇集成⑨
編集委員=千石英世・中村邦生
編集協力=柿谷浩一
解説=中村邦生
月報=小橋めぐみ・尾崎真理子・小嶋俊明
判型:A5判上製
頁数:456頁
定価:6000円+税
ISBN:978-4-8010-0119-0 C0393
装幀:西山孝司
好評発売中!

平穏と異変が重なり合う日々を生きる、本巻の二つの長篇に描かれた主人公とその妻のやりとりを読んでいると、記憶の底が撹てられ、折々の場面で交わした小島信夫との会話が甦ってくる。(中村邦生「解説」より)

著者生誕100年&没後10年記念出版!

小島信夫のすべての長篇小説を網羅するシリーズ、第9回配本。
アルコール中毒とその後遺症に苦しみ入院先を転々とする中年の息子、その介護の疲労から健忘症を患った再婚の妻。日に日に記憶を失いゆく妻と子を前に、老作家は何を思い、何を願うのか……。混沌を極める現代社会における家族と老いの問題を痛ましいながらも軽妙に描き、生の淵源を照らし出す。
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8月の新刊:ベル・エポックの音楽家たち――セザール・フランクから映画の音楽まで

2016年 8月 1日

書影_ベル・エポックベル・エポックの音楽家たち
セザール・フランクから映画の音楽まで
フランソワ・ポルシル(著)
安川智子(訳)

判型:四六判上製
頁数:595頁
定価:5000円+税
ISBN:978-4-8010-0169-5 C0073
装幀:西山孝司
8月1日発売!


音楽と諸芸術の知られざる交流史

1870年から1940年までのフランス第三共和政は,まさにラヴェルの時代。それはドビュッシーが道を拓き,サティが超然とし,「六人組」が跳ねっ返り,メシアンが深化させた,フランス音楽の《ベル・エポック》。しかし,彼らの周りには,数多くの才能が煌めいていた。フランク,シャブリエ,デュカス,ルーセル,ケックラン,ブーランジェ,ミヨー,ジョベール,ボードリエ……文学・美術・舞台・音楽・映画との交感に満ち溢れた,知られざる百花繚乱のフランス音楽を総覧する!
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7月の新刊:フランス名婦伝

2016年 8月 1日

名婦伝_書影
フランス名婦伝

ロベール・シャール(著)
松崎洋(訳)

判型:A5判上製
頁数:512頁
定価:7000円+税
ISBN:978-4-8010-0191-6 C0098
装幀:西山孝司
7月26日発売!


再発見!
300年の眠りから醒めた18世紀フランスの傑作長篇小説

生涯にわたり、作品は個人によってではなく、共同体によってこそ書かれるべきだと考え、「匿名」を貫き通した謎めいた小説家が、その透徹した眼差しによって、18世紀の恋愛を、貴くも厄介な人間の自然な情念を克明に描いた代表作!
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