2月の新刊:鈍色の戦後——芸術運動と展示空間の歴史

2021年 2月 24日

鈍色の戦後_書影鈍色の戦後
芸術運動と展示空間の歴史
辻󠄀泰岳(著)

判型:A5判上製
頁数:353頁
定価:4500円+税
ISBN:978-4-8010-0539-6 C0070
装幀:Gapard Lenski
2月下旬頃発売!

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展示空間からみた戦後の美術史
モダニズムが浸透する戦後において、作家、評論家、歴史家たちは分野を超えて共同し、そのプリズムは展示空間に投射された――
1940年代から1960年代において画期をなした展示空間の歴史を綿密に検討し、「伝統」「デザイン」「環境」を論点に《鈍色の歴史》を立体的に描き出す。

《長きにわたる大戦を経て、展示空間はデモクラシーと国際的な交流を「伝統」「デザイン」「環境」として視覚化する。その中ではひきつづきジャパニーズ・モダン日本の近代という固有の色が模索されたが、すでに近代とは西洋だけを指すものではなく、その歩みが遅かろうと早かろうと、それぞれの近代がそれぞれに成り立っていた。さらにそれらは相互に混じり合っており、絵筆を握りしめた一人の作家が均質に塗り込めようとした画面の奥には、それが展示された空間が拡がっていた。鈍色の戦後とは、展示空間でかたちづくられたある時代の像なのだ。》(「むすびにかえて」より)

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1月の新刊:北アイルランドを目撃する

2021年 2月 2日

北アイルランド北アイルランドを目撃する
佐藤亨(写真・文)

判型:A5判上製
頁数:188頁
定価:3000円+税
ISBN:978-4-8010-0530-3 C0072
装幀:滝澤和子
好評発売中!

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北アイルランドはどこへ向かうのか
1994年の停戦、98年のベルファスト合意、そしてブレグジットの今日まで、北アイルランドの人々の平穏な暮らし、暮らしのなかの紛争をミューラル(壁絵)の変遷をとおして1993年から追い続け、活写した著者による集大成。
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2月の新刊:帝国の動向——《フィクションのエル・ドラード》

2021年 1月 28日

書影 帝国帝国の動向
《フィクションのエル・ドラード》
フェルナンド・デル・パソ(著)
寺尾隆吉(訳)

判型:四六判上製
頁数:880頁
定価:5000円+税
ISBN:978-4-8010-0547-1 C0397
装幀:宗利淳一
2月上旬頃発売!

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本作により偉業を達成したフェルナンド・デル・パソこそ、《言葉の皇帝》であり、メキシコにおいて金字塔となる語り手だ。
――エレナ・ポニアトウスカ

ラテンアメリカ文学に厳然として聳え立つ《壮麗たる言葉の城》
1861年、対外債務の支払いを拒否したメキシコ大統領ベニト・フアレスは列強の反発を招き、とりわけフランス皇帝ナポレオン3世はメキシコに向けて軍を派兵、ハプスブルク家の王子が君臨する君主制の創設を目論んだ。
白羽の矢が立ったオーストリア大公フェルディナント・マクシミリアンはベルギー王女シャルロットとともに、1864年にメキシコ皇帝夫妻としてその地を踏むこととなる……
動乱極まるメキシコ近代史に束の間だけ君臨した皇帝夫妻の辿った悲劇的運命を、史実とフィクションによって描き出したメキシコ文学史に冠たる記念碑的著作。
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1月の新刊:都会喜劇と戦後民主主義

2021年 1月 26日

都会喜劇と戦後民主主義都会喜劇と戦後民主主義
占領期の日本映画における和製ロマンチック・コメディ
具珉婀(著)

判型:A5判上製
頁数:271頁
定価:4000円+税
ISBN:978-4-8010-0535-8 C0074
装幀:宗利淳一
1月25日発売!

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〝敗戦の記憶〟から〝未来への希望〟へ
都会を舞台に若い男女の自由恋愛を描くモダンで洗練された娯楽映画〝都会喜劇〟。
占領期に現れたこれらの作品群が指し示したのは、敗戦の経験に直面し、それを超克し、あるいは隠蔽しながら民主的思想を内面化していく、日本人の新しいアイデンティティの姿であった。
新時代のとば口に立つ人々は何を欲望し、何を夢見ていたのか?
細緻な文献調査に加え、木下惠介、島耕二、渋谷実、川島雄三、市川崑らの都会喜劇作品の分析によって民主主義イデオロギー下における大衆の想像力/創造力を闡明する、占領期文化研究の新機軸。

***

これまで顧みられることなく学問的研究から排除されてきた都会喜劇を、占領期のプログラム・ピクチャーを支えたジャンルに規定し、社会的・文化的・政治的な文脈に置いて検討を行うことで、都会喜劇が敗戦と占領という歴史的トラウマを抱えていた日本人を共鳴させた感性が確認できるだろう。自由恋愛として表象される民主主義を一方的に宣伝するための民主主義啓蒙映画ではなく、観客と映画産業との相互作業の産物として都会喜劇が製作され、享受される過程に注目することで、占領期の日本映画をより多角的に捉えることが本書の目標である。(序章より)

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1月の新刊:絶望大国アメリカーーコロナ、トランプ、メディア戦争

2021年 1月 25日

絶望大国アメリカ絶望大国アメリカ
コロナ、トランプ、メディア戦争
武隈喜一(著)

判型:四六判並製
頁数:208頁
定価:1500円+税
ISBN:978-4-8010-0545-7 C031
装幀:宗利淳一
1月23日発売!

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トランプは去り、コロナは残った
2020年のアメリカで何が起きていたのか? 新型コロナウイルスの拡大と経済停滞という逆風のなか、悲願の再選のために熾烈な〈宣伝戦〉をテレビ番組やSNS上で展開したドナルド・トランプ。トランプ陣営の虚実取り混ぜた情報戦略で混沌とするアメリカ・メディアの狂騒と、激変するニューヨークの日常を米国在住の著者が伝える、コロナと大統領選の息詰まる迫真のドキュメント。
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1月の新刊:九夜《ブラジル現代文学コレクション》

2021年 1月 21日

九夜_書影九夜
《ブラジル現代文学コレクション》
ベルナルド・カルヴァーリョ(著)
宮入亮(訳)

判型:46判上製
頁数:262頁
定価:3000円+税
ISBN:978-4-8010-0543-3 C0397
装幀:宗利淳一
1月上旬頃発売!

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なぜ彼は自ら死を選んだのか?
第二次世界対戦勃発間近の1939年8月2日、ヴァルガスの独裁政権が支配し不穏な空気が漂うブラジルの奥地で、ルース・ベネディクトに師事していた若き人類学者は、2人のインディオとともにカロリーナへと戻っていくのだが……。現実とフィクションの裂け目から、実在した人類学者の死の真相を「あなた」に突き付ける、現代ブラジルの傑作ミステリー!
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1月の新刊:シュタイナー学校の全カリキュラム——第1〜第8学年編

2021年 1月 19日

シュタイナー学校の全カリキュラムシュタイナー学校の全カリキュラム
第1〜第8学年編
ドルナッハ・ゲーテアヌム教育部門と
自由ヴァルドルフ連名教育研究部門合同プロジェクト(著)
鳥山雅代+ヴィリギリウス・フォーグル(訳)

判型:A5判上製
頁数:290頁
定価:3500円+税
ISBN:978-4-8010-0534-1 C0037
装幀:滝澤和子
好評発売中!

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普遍的な授業実践のための手引き
ヴァルドルフ学校の経験豊かな教師たちが、シュタイナーの教育理念をふまえ、教育者の創造性をうながし、子どもの自発的な力を導き、育むために表した実践的な「授業作りの提案」。教師のみならず、保護者の方々にもおすすめいたします。(宣伝文)
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1月の新刊:スラヴャンスキイ・バザアル——ロシアの文学・演劇・歴史

2021年 1月 18日

スラヴャンスキイスラヴャンスキイ・バザアル
ロシアの文学・演劇・歴史
井桁貞義+伊東一郎+長與進(編)
井桁貞義+伊東一郎+浦 雅春+坂内徳明+堀江新二+岩田 貴+加藤史朗+坂内知子+阪本秀昭+長與 進(執筆)

判型:A5判上製
頁数:348頁
定価:6000円+税
ISBN:978-4-8010-0527-3 C0098
装幀:宗利淳一
好評発売中!

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ロシア研究の小さな〈バザアル〉
1948年前後生まれ、同期のロシア/スラヴ研究者10名が数十年の時を経て一堂に会し、バフチン、チェーホフ、ロトマン、スタニスラフスキーから、日露交流史、ロシア革命、古儀式派、チェコ軍団、現代ロシア演劇まで、多様なテーマを縦横無尽に論じる。
「ロシアに魅せられたベビー・ブーマーたち」と題し、それぞれの研究人生の軌跡を振り返る特別エッセイを巻末に収録。
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1月の新刊:死の秘密、《希望》の火――煉獄のフランス現代哲学(下)

2021年 1月 15日

スクリーンショット 2021-01-12 13.21.25死の秘密、《希望》の火
煉獄のフランス現代哲学(下)
小林康夫(著)

判型:46判上製
頁数:421頁
定価:3800円+税
ISBN:978-4-8010-0520-4 C0010
装幀:宗利淳一
1月上旬頃発売!

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「隣人」としてのデリダ、ナンシー、デュラス!
そのたびごとの「過激な問いかけ」に、ダンスをするように応答すること――フランス現代哲学の星座の中を駆け抜けた著者による、「友愛」の実践としてのフィロソフィア。
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12月の新刊:ヒップホップ・クロニクル——時代を証言するポピュラー文化

2021年 1月 13日

ヒップホップヒップホップ・クロニクル
時代を証言するポピュラー文化
金澤智(著)

判型:四六判上製
頁数:199頁
定価:2500円+税
ISBN:978-4-8010-0531-0 C0098
装幀:宗利淳一
好評発売中!

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ヒップホップは歴史を語る
誕生から半世紀近くを経て、アメリカ社会が抱えている暴力、銃、ドラッグ、人種差別、性差別などの問題を可視化したヒップホップをとおして、アメリカ社会を読み解く比較文化論。
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1月の新刊:洞窟の経験——ラスコー壁画とイメージの起源をめぐって

2021年 1月 12日

スクリーンショット 2021-01-12 12.49.03洞窟の経験
ラスコー壁画と人間の起源をめぐって
《水声文庫》
吉田裕・福島勲(編)

判型:46判上製
頁数:267頁
定価:3000円+税
ISBN:978-4-8010-0494-8 C0098
装幀:宗利淳一
1月上旬発売!

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暗闇への誘い
シャール、バタイユ、ブランショ、ブルトン、ナンシーら、「ラスコー壁画」に魅惑された20世紀フランスの作家・哲学者たちの思考をプリズムに、人間とイメージの起源を問い直す待望の論文集。
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1月の新刊:中平卓馬論——来たるべき写真の極限を求めて

2020年 12月 31日

NAKAHIRA中平卓馬論
来たるべき写真の極限を求めて
江澤健一郎(著)

判型:A5判変型上製
頁数:213頁
定価:3000円+税
ISBN:978-4-8010-0540-2 C0070
造本:宗利淳一
1月7日頃発売!

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写真をめぐる、記憶の断裂と連続
1960年代から写真家、そして批評家として注目を集める存在となった中平卓馬(1938-2015)。初期から晩年までの撮影行為と執筆活動の軌跡をたどり、《記憶》を鍵に写真が存在する地平そのものの条件をラディカルに思考する、出色の写真論。

《撮影行為とは、写真家にとっては不測の、望外な現実との出会いであり、自分があらかじめ抱いていた意図、既存の価値観はそのとき払拭されなければならない。そのように中平は、一人称的な不動の視点が、写真において崩壊することを要請する。ならば写真家は、記憶喪失者のように自己を忘却しながら撮影を行うのだ。そうして自意識を解体して非我となり、他者となること、中平はそれを要請していた。(……)ここで問われているのは、記憶喪失「である」ではなく、記憶喪失に「なる」生成変化である。そして実際に中平は、その後、事故が原因で癒やされぬ記憶喪失者になった。しかし、そうして記憶を失った彼もまた、やはり撮影をしながら、さらに記憶喪失に「なる」ことを繰り返していたのではないか。われわれは、これから中平の撮影行為と執筆活動を初期から最晩年までたどりながら、その軌跡における断裂と連続性を検討していきたい。》(「序」より)


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12月の新刊:赤いナデシコ——《職業革命家》アーシャの回想録

2020年 12月 30日

赤いナデシコ赤いナデシコ
《職業革命家》アーシャの回想録
アンナ・ラーツィス(著)
桑野隆(訳)

判型:46判上製
頁数:290頁
定価:3000円+税
ISBN:978-4-8010-0528-2 C0074
装幀:西山孝司
1月6日頃発売!

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ベンヤミンが恋した革命家〈アーシャ〉の自伝
ヴァルター・ベンヤミンの〈恋人〉として知られる,プロレタリア演劇に生涯を捧げた女優/演出家/コミュニスト/《職業革命家》,アンナ・ラーツィス(1891-1979)。波乱に満ちた演劇活動の軌跡,ベンヤミン,ブレヒトらとの交流,夫ベルンハルト・ライヒへの思いを赤裸々に語るとともに,実践により培った自らの演劇理論と芸術観を明らかにする。ベンヤミンが書簡で描き出した〈アーシャ〉像を刷新する,知性と闘争心にあふれた一人の〈新しい女性〉の自伝。
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12月の新刊:言語学のアヴァンギャルド——ボードアン・ド・クルトネからロシア・フォルマリズムへ

2020年 12月 30日

言語学のアヴァンギャルド言語学のアヴァンギャルド
ボードアン・ド・クルトネからロシア・フォルマリズムへ
《叢書 記号学的実践》
桑野隆(著)

判型:A5判上製
頁数:301頁
定価:4000円+税
ISBN:978-4-8010-0528-2 C0074
造本:中山銀士
1月6日頃発売!

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ソヴィエト言語理論への案内書
1960年代以降,全世界の人文科学を席捲することになる構造言語学―記号学の源泉が1910-20年代のロシア=ソ連における言語学の革新だったことは今や広く知られている。
激しく燃え盛るロシア・アヴァンギャルドの芸術運動,そして《詩の革命を唱え展開した未来派詩人たちとの緊密な連帯のなかから出発したロシア・フォルマリズム運動の一翼を担った》言語学者たち,ボードアン・ド・クルトネ,ヤクビンスキイ,ポリヴァノフ,ヤコブソンからバフチン,ボガトゥイリョフにいたる多彩な言語学者,記号学者たちの思考の歩みを,詩的言語研究会(オポヤズ),モスクワ言語学サークル,プラハ言語学サークルの動向をも追いながら克明に辿る。
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12月の新刊:アイデンティティ——断片、率直さ

2020年 12月 22日

アイデンティティ_書影アイデンティティ
断片、率直さ
《批評の小径》
ジャン=リュック・ナンシー(著)
伊藤潤一郎(訳)

判型:46判上製
頁数:140頁
定価:2000円+税
ISBN:978-4-8010-0544-0 C0010
装幀:宗利淳一
12月下旬頃発売!

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フランスとは「誰」なのか?
行政による管理が全般化する社会において、いかにしてアイデンティティを思考することができるのか。ナショナル・アイデンティティについて国民に討論させ、フランスの統合と移民の規制をはかるサルコジの政策に抗して執筆された、現代フランスを代表する哲学者によるアイデンティティの可能性の条件を開く12の断片。

 アイデンティティとは、そこから軌道が出発する落下点——書き込みの点でもよい——なのである。
 定義上、点は次元をもたない。軌道は、この上なく遠く複雑で入り組み、混乱してさえいる道を切り開くことができる。しかし、軌道はつねに点から引かれるのであり、それゆえ軌道とは同じ〔même〕点の軌道なのである。点と迷宮こそ、アイデンティティの秘密だ。それは、一方から他方への絶え間ない接触と絶え間ない裂開である。それゆえ私たちは、一方を失うか、他方のうちに迷い込むよう定められている。おそらく、連続性をしるしづけ、「アイデンティティ」を語ることを可能にする何らかの目印に事欠くことはないだろう——しかし、微小という点の特徴も、絶対に形象化しえないという軌道の特徴もけっして消されえないということはア・プリオリにたしかだ。
(本書より)


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12月の新刊:21世紀のリベラルアーツ

2020年 12月 16日

21Cのリベラルアーツ書影21世紀のリベラルアーツ
石井洋二郎(編)
石井洋二郎・藤垣裕子・國分功一郎・隠岐さや香(著)

判型:46判並製
頁数:246頁
定価:2500円+税
ISBN:978-4-8010-00541-9 C0037
装幀:滝澤和子
12月下旬頃発売!

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リベラルアーツの未来を問う
「何を学ぶか」から、「学ぶ態度」の養成へ――。複雑化する社会に対応するためのベースとなる〈考え・学び・対話する〉ことの必要性を改めて問い直し、現代のリベラルアーツ教育が向かう先を大学教育の現場から模索する。各論者による提言に加え、シンポジウムと対談を通して考える、すべての教育者に向けた実践書。
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12月の新刊:歴史のなかのスペイン——キリスト教徒,モーロ人,ユダヤ人

2020年 12月 15日

歴史のなかのスペイン歴史のなかのスペイン
キリスト教徒,モーロ人,ユダヤ人
アメリコ・カストロ(著)
本田誠二(訳)

判型:A5判上製
頁数:656頁
定価:8000円+税
ISBN:978-4-8010-0521-1 C0022
装幀:齋藤久美子
12月下旬頃発売!

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実証主義を超えて、スペイン史の内奥へ
客観的事実の積み重ねと合理的世界観に背を向け、遠大な計画の夢想、信仰、名誉の追求に情熱を燃やすスペイン的心性は、いかにして醸成されたのか?
スペインを代表する文芸批評家=歴史学者が、騎士道物語、中世イスラム抒情詩、ユダヤ文学の比較分析をはじめとする文学・言語学的方法によって〈スペイン人〉の歴史的な生の総体を洞察するとともに、独自の〈生の在り方〉が生まれる背景となった、スペインにおけるキリスト/イスラム/ユダヤの対立的共存を前提として、スペイン史をその起源より問い直し、大論争を巻き起こした記念碑的書物。

《たとえ間違いを犯すことになったとしても、きわめて不完全なかたちでしかなしえないとしても、己の歴史を生きた人々の存在のなかに分け入っていくことが必要である。外部ではなく内部へと。年代記の叙述的・外部的なやり方を忘れて、歴史のなかへ。もし生が生起する様式が前もって〈見えて〉こないならば、生を語ろうとする試みは無駄である。なぜなら、その結果は茫漠とした挿話となるのが落ちだからである。生がどこから発し、どちらに向かうのか、まとまった構造のなかで見ようと努力せねばならない。もろもろの〈事実〉は歴史ではない。》(本文より)

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12月の新刊:変貌するフランス・オペラ

2020年 12月 15日

書影_変貌するフランス・オペラ変貌するフランス・オペラ
ブフォン論争の功罪
内藤義博(著)

判型:A5判上製
頁数:318頁
定価:4500円+税
ISBN:978-4-8010-0537-2 C0073
装幀:西山孝司
12月25日頃発売!

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フランス・オペラとイタリア・オペラの優劣を競う大騒動の顛末!
「フランス人は音楽を持っていない」(ルソー)――政治的危機が頂点に達した1752年、オペラ座を席巻した〈オペラ・ブッファ〉ブームは、パリ音楽界を二分し、イタリア・オペラ讃美派対フランス・オペラ擁護派の「ブフォン論争」を巻き起こす。両陣営のパンフレットが政治色を強めるなか、ルソーの放った一矢によって論争は思わぬ展開を迎える……グリム、ダランベール、ディドロ、そしてラモーまで、喧しい論戦をかきわけて、その全容を明らかにする。
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12月の新刊:ジョルジョ・デ・キリコーー神の死、形而上絵画、シュルレアリスム

2020年 12月 11日

書影_デ・キリコジョルジョ・デ・キリコ
神の死、形而上絵画、シュルレアリスム
長尾天(著)

判型:A5判上製
頁数:286頁+別丁8頁
定価:4500円+税
ISBN:978-4-8010-0536-5 C0071
装幀:宗利淳一
12月25日頃発売!

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世界は無意味、だが謎は残る
静寂に包まれた広場、延々と続く通り道、何かが待ち受けているような曲がり角、脈絡のないオブジェたち……神秘的で不穏なヴィジョンを発現する「形而上絵画」の原理を、ニーチェの「神の死」にまで遡り、真実なき世界の解釈可能性を賭けて、シュルレアリスムとの邂逅と断絶までを究明する。
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12月の新刊:はじまりの夜《パスカル・キニャール・コレクション》

2020年 12月 10日

はじまりの夜にはじまりの夜
《パスカル・キニャール・コレクション》
パスカル・キニャール(著)
大池惣太郎(訳)

判型:46判上製
頁数:246頁
定価:3000円+税
ISBN:978-4-8010-0229-6 C0397
装幀:滝澤和子
12月25日頃発売!

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イメージとはなにか
自らが不在でありながら、自らの起源でもある、孕まれた即夜。夜の画家たちによって生み出された起源の場面から、イメージなるものを考察する、幻想的な絵画論。
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