12月の新刊:ロシア・アヴァンギャルドの宇宙論的音楽論――言語・美術・音楽をつらぬく四次元思想

2018年 12月 14日

ロシア・アヴァンギャルドの宇宙論的音楽論ロシア・アヴァンギャルドの宇宙論的音楽論
言語・美術・音楽をつらぬく四次元思想
高橋健一郎(著)

判型:A5判上製
頁数:224頁
定価:3000円+税
ISBN:978-4-8010-0374-3 C0073
装幀:宗利淳一
12月25日発売!


手法分析的研究の限界を打ち破る〈四次元的〉音楽論
〈旧世界の偶像〉破壊の後に、新たなる有機的万物照応の世界を指向するロシア・アヴァンギャルド特有の〈宇宙論的〉哲学は、音楽においても確かに息づいている。
前衛音楽家たちが著した音楽論をひもとき、哲学、絵画、詩との関わりを分野横断的に論じることで、純粋な音楽学的側面からは研究しつくされたとも言われる〈ロシア・アヴァンギャルド音楽〉の新地平を切り開く。
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12月の新刊:ラサリーリョ・デ・トルメスの人生

2018年 12月 13日

ラサリーリョラサリーリョ・デ・トルメスの人生
著者不明
岡村一(訳)

判型:四六判上製
頁数:184頁
定価:2500円+税
ISBN:978-4-8010-0372-9 C0097
装幀:西山孝司
12月下旬発売!


〈ピカレスク・ロマン〉の原点にして頂点
手練手管に長けた盲人、無慈悲な吝嗇漢の司祭、自尊心の強い一文無しの郷士……さまざまな主人のもとを渡り歩きながら下層社会をしたたかに生き抜いてきた若者が、みずからの波乱に満ちた半生を物語る。著者不明にもかかわらず近世ヨーロッパで大流行した、16世紀スペインの生活の現実が息づく書簡体小説。

《ですから正直凡人で聖人君子なんかでないあたしも、やっぱり悪い気はしないでございましょう、お粗末な文章で綴ったこんなつまらない話を少しでも面白いと思う人々がいて、その人々がみんなその世界にはいり込んで楽しんでくださるとすれば。そして、これでもかとばかり襲ってきた艱難辛苦、命の危険を切り抜けて生きているひとりの男がいることを知っていただけるならば。》(本文より)
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12月の新刊:映画美学入門

2018年 12月 13日

映画美学映画美学入門
《水声文庫》
淺沼圭司(著)

判型:四六判上製
頁数:328頁
定価:4000円+税
ISBN:978-4-8010-0380-4 C0074
装幀:宗利淳一
好評発売中!


半世紀を経てなお新鮮! 甦るフィルムの時代
映画美学研究のさきがけともいえる『映画美学入門』(1963年)の待望の復刊。
いまや技術の進歩はめざましく、50年前の映画製作の状況とはかなり変化している。とはいえ、映画の理論的状況をメリエス、リュミエール兄弟、エイゼンシュテイン、アラン・レネ、ベルイマンらの作品をたどり、映画の発生から「映画芸術」の成立を改めて考察する意義があるのではないか。また、テレビの創始期を思い起こし、いまとなっては見過ごされがちなその特性を振り返る。
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12月の新刊:ポイント・オメガ《フィクションの楽しみ》

2018年 12月 12日

ポイント・オメガポイント・オメガ
《フィクションの楽しみ》
ドン・デリーロ(著)
都甲幸治(訳)

判型:四六判上製
頁数:160頁
定価:1800円+税
ISBN:978-4-8010-0010-0 C0097
装幀:宗利淳一
12月下旬発売!

我々は永遠に人類でなければならないのか?
ニューヨークの暗闇の中、超低速で映し出される映画『サイコ』。時間の狭間に落ち込んだかのような眩惑的な空間から一転、舞台は荒涼たる砂漠が広がるサンディエゴへ。戦争、記憶、意識、宇宙をめぐる対話。砂の彼方に消える声。溶けてゆく時間。朧に閃く欲望。そして、少女は消えた……。虚空を領する絶対の静寂が、アメリカの光と闇、人間精神の孤独を穿つ。
鬼才ドン・デリーロの傑作中編、読者の心を摑んで離さない画期的な翻訳でついに登場!
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12月の新刊:魂について

2018年 12月 11日

書影__魂について魂について
ある女性への七通の手紙
フランソワ・チェン(著)
内山憲一(訳)

判型:四六判上製
頁数:188頁
定価:2000円+税
ISBN:978-4-8010-0385-9 C0014
装幀:滝澤和子
12月17日発売!


渇きのはてに ひとくちの水
われわれの存在の基底に横たわり、われわれの生をささえているにもかかわらず、近代合理主義から冷笑され、精神と身体の二元論によって切り捨てられてきた〈魂〉とは何か。ある女性から届いた一通の手紙をきっかけに、〈精神〉とは異なる位相にある〈魂〉の煌めきを、デカルト、パスカル、ヴェイユら西洋の知性と、〈気〉、〈道〉、〈空〉などの東洋の思想とを手がかりに追跡する、美しい七通の手紙。
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12月の新刊:TANKURI――創造性を撃つ

2018年 12月 10日

tankuriTANKURI
創造性を撃つ
中村恭子+郡司ペギオ幸夫(著)

判型:B5判上製
頁数:フルカラー198頁
定価:4000円+税
ISBN:978-4-8010-0389-7 C0070
装幀:中村恭子
12月26日頃発売!


藝術――外部を召喚する装置、いや墓とは?
藝術作品の〈解読〉が〈構想〉になり、〈構想〉が〈解読〉となる。その相互運動は解読と実践の両輪をもたらし、創造とは何かを狙い撃つ。
中村恭子の代表作をフルカラーで一挙掲載。日本画家と、理論生命科学者が、まばゆいばかりに光輝く創造性の本源に鋭く迫る!
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12月の新刊:ドゴンの光

2018年 12月 10日

ドゴンの光ドゴンの光
小川弘(著)

判型:A5判並製
頁数:フルカラー64頁
定価:2500円+税
ISBN:978-4-8010-0391-0 C0072
ブックデザイン:宗利淳一
12月26日頃発売!


神話を生きるアフリカの時間、どこにも似ていない土地ドゴン、造形に現れた無言の形象のみが旅人に何かを刻んで残される。
断崖のどこかに青い狐の足跡が残っていただろうか。
神話は語り継ぐ者だけに許される聖域なのかもしれない――。

1984年から2000年という長い年月をかけ著者が幾度も訪れた、アフリカのマリにある土地ドゴン。今や失われつつあるこれらの風景や建築、そして人々の貴重な姿をおさめた珠玉の写真集。
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12月の新刊:あけましておめでとう《ブラジル現代文学コレクション》

2018年 12月 10日

あけましておめでとうあけましておめでとう
《ブラジル現代文学コレクション》
フーベン・フォンセッカ(著)
江口佳子(訳)

判型:四六判上製
頁数:256頁
定価:2500円+税
ISBN:978−4−8010−0295−1 C0397
装幀:宗利淳一
好評発売中!


検閲体制への挑戦
リオデジャネイロの大都会を舞台に暴力と性を描き、ブラジル軍事政権から発禁処分を受けた問題作。大晦日を祝うパーティーを憎悪に駆られた貧困者たちが破壊する表題作「あけましておめでとう」他、14篇を収録。
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12月の新刊:推移的存在論

2018年 12月 5日

推移的存在論推移的存在論
アラン・バディウ(著)
近藤和敬+松井久(訳)

判型:四六判上製
頁数:251頁
定価:3000円+税
ISBN:978-4-8010-0384-2 C0010
装幀:宗利淳一
12月14日頃発売!


存在論とは数学である。
「神は死んだ」――もはや宗教の神に出会うのでもなく、形而上学の原理の下に隠すのでもなく、ロマン主義のメランコリーに賭けるのでもなく、存在を思考することはいかにして可能となるのか。主著『存在と出来事』のエッセンスから出発して、集合論と圏論を携えてプラトンからカントまでを一挙に横断し、数学=存在論を宣言したバディウ哲学の転回点!
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12月の新刊:リフレクション

2018年 12月 3日

書影_リフレクションリフレクション
ヴィデオ・アートの実践的美学
河合政之(著)

判型:A5判上製
頁数:322頁+別丁6頁
定価:3800円+税
ISBN:978-4-8010-0376-7 C0070
装幀:宗利淳一
12月14日頃発売!


待望の包括的ヴィデオ・アート研究!
街中から携帯まで、映像に覆われた時代。だが、それを鋭く批判し続けるヴィデオ・アートの本格的な理論は、今までになかった……技術・メディア・文化の全面的考察からヴィデオの芸術的な可能性を導出し、アナログな電子メディアにおける技術、知性、欲望の様態を明らかにする。今世紀のヴィデオ芸術を牽引する映像作家による瞠目の書!
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11月の新刊:フランス近代小説の力線

2018年 11月 26日

フランス近代小説の力線フランス近代小説の力線
沖田吉穂(著)

判型:A5判上製
頁数:403頁
定価:6000円+税
ISBN:978-4-8010-0357-6 C0098
装幀:宗利淳一
11月下旬発売!

〈博物小説〉の変容
バルザックを基点としプルーストに至る19-20世紀フランス小説の展開を、同時代の自然科学の発展や、政治経済の動向との関わりの中で読み解き、自然史・社会史が作用する「場の力学」によって跡づける。 Read the rest of this entry »

 

11月の新刊:起源の物語——クールベの《世界の起源》をめぐって

2018年 11月 21日

テセードル_書影起源の物語
クールベの《世界の起源》をめぐって
ベルナール・テセードル(著)
中畑寛之(訳)

判型:A5判上製
頁数:432頁
定価:6000円+税
ISBN:978-4-8010-0373-6 C0071
装幀:齋藤久美子
11月20日発売!

秘められた〈真理〉の襞へ
《世界の起源》が描かれた1868年から,オルセーに寄贈される1995年までのあいだに,この絵画がたどってきた数奇な運命を,オークションの記録,個人の日記,企業の帳簿,雑誌論文,新聞記事,最新の学術論文等,あらゆる資料から綿密に跡づけ,その全貌をあらわにする型破りの“探偵小説”。

エロティシズムの極地を描くスキャンダラスな名画がオルセー美術館に収まるまでの虚実あいまった目眩く歴史絵巻。ラカン、ピカソ、デュシャン、フーコー……みな描かれた性の深淵に引き込まれ、その思想と芸術を躍動させる。「世界の起源」は芸術の起源だ!——宮下規久朗

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10月の新刊:市民社会と政治社会のあいだ――インド、ムンバイのミドルクラス市民をめぐる運動

2018年 11月 13日

市民社会と政治社会のあいだ市民社会と政治社会のあいだ
インド、ムンバイのミドルクラス市民をめぐる運動
田口陽子(著)

判型:A5判上製
頁数:291頁
定価:4000円+税
ISBN:978-4-8010-0379-8 C0030
装幀:宗利淳一
発売中!


人間と政治の関係について
インド都市部の市民運動を事例に、研究者の論争、活動家の主張、運動の展開を追うことで、「市民」であるとはどのようなことであり、そこではいかなる「政治」が展開されているのかを問う人類学。
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10月の新刊:フルーリ・ジョゼフ・クレパン――日常の魔術《シュルレアリスムの25時》第2期

2018年 11月 5日

書影_クレパンフルーリ・ジョゼフ・クレパン
日常の魔術
《シュルレアリスムの25時》
長谷川晶子(著)

判型:四六判上製
頁数:243頁+別丁6頁
定価:3000円+税
ISBN:978-4-8010-0304-0 C0398
装幀:宗利淳一
10月29日発売!


無心の絵筆の先から光り輝く寺院が現れる
「300枚の絵を描けば戦争は終わる」――突然聞こえた〈声〉にしたがって描きはじめると、300枚目を描き終えた翌日にナチス・ドイツが降伏……デュビュッフェに見出され、ブルトンに称賛された霊媒画家の謎めいた生涯と魔術的な作品を解明する。
《クレパンは、割れ目から密かに合図を送ってくる原石に似ている。土のなかから掘り出さればかりの石は、抗しがたい独特の魅力を持っている。》(「序章」より)
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11月の新刊:川島雄三は二度生まれる

2018年 11月 2日

川島雄三川島雄三は二度生まれる
川崎公平・北村匡平・志村三代子(編)

判型:四六判上製
頁数:352頁
定価:3200円+税
ISBN:978-4-8010-0377-4 C0074
装幀:宗利淳一
11月16日発売!


★11月10日(土)、シンポジウム「川島雄三は二度生まれる」(明治学院大学白金キャンパス)にて先行発売予定!
詳細はこちらから。

川島雄三生誕100年記念出版!
サヨナラだけが人生なのか!?――
今よみがえる、百花繚乱、融通無碍、カワシマ流映画美学。

『幕末太陽傳』『洲崎パラダイス 赤信号』『しとやかな獣』をはじめ数多の傑作・奇作・迷作を世に問い、日本映画史に怪光を放つ異才、川島雄三。批評的・分析的な介入を奇妙にかわし、明確な言語化を拒み続けたそのフィルモグラフィに、一群の言葉を与える時がついに訪れた。作品論、女優・男優論、映像論や音響論まで。豪華執筆陣が鮮麗に切り拓く、川島雄三の新世紀。
[特別インタビュー]若尾文子&山田洋次

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11月の新刊:『失われた時を求めて』殺人事件《フィクションの楽しみ》

2018年 11月 1日

失われた時をもとめて殺人事件『失われた時を求めて』殺人事件
《フィクションの楽しみ》
アンヌ・ガレタ(著)
高柳和美(訳)

判型:四六判上製
頁数:224頁
定価:2200円+税
ISBN:978-4-8010-0364-4 C0097
装幀:宗利淳一
11月上旬頃発売!

プルーストのオマージュ? 剽窃? ダイジェスト?
斜め上ゆく完全犯罪!

怠慢な犯罪者たちが感情のままに貶めてきた「殺人」を救え! 完全犯罪という大いなる使命を抱いた主人公によって『失われた時を求めて』の登場人物たちが、ある一定のルールに基づいて、1人、また1人と殺されていく、実験文学集団ウリポ(潜在文学工房)の数少ない女性会員による、奇想天外な犯罪小説。
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10月の新刊:パリの片隅を実況中継する試み--ありふれた物事をめぐる人類学《フィクションの楽しみ》

2018年 11月 1日

パリの片隅実況してみたパリの片隅を実況中継する試み
ありふれた物事をめぐる人類学
《フィクションの楽しみ》
ジョルジュ・ペレック(著)
塩塚秀一郎(訳)

判型:四六判上製
頁数:152頁
定価:1800円+税
ISBN:978-4-8010-0363-7 C0097
装幀:宗利淳一
10月下旬頃発売!


コンセプチュアル・アート? 小説? 人類学? パリ版路上観察学!?
映画『ダ・ヴィンチ・コード』の舞台、パリのサン=シュルピス教会、ではなく、
その前の広場を三日間ひたすら描写し続けてみた――
あまりにもありふれた、誰もが見落としてしまうような、瑣末な日常を捉えようとする実験の記録。
登場人物1000人以上の大作『人生 使用法』や「い」の段なしの小説『煙滅』など奇作を世に届けてきた作家が探求する、〈ファクトグラフィー〉の試み。読者に〈観察〉の疑似体験を促す、日常観察学入門?
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10月の新刊:もどってきた鏡《フィクションの楽しみ》

2018年 10月 31日

もどってきた鏡もどってきた鏡
《フィクションの楽しみ》
アラン・ロブ=グリエ (著)
芳川泰久(訳)

判型:四六判上製
頁数:312頁
定価:2800円+税
ISBN:978-4-8010-0362-0 C0097
装幀:宗利淳一
10月下旬頃発売!


自伝か、フィクションか?
幼少期の思い出から、デビュー作『消しゴム』執筆時、作家になってからの講演旅行まで、さまざまな自伝的回想と幻想的なフィクションの織り交ぜられた、知られざるロブ=グリエの世界!
ヌーヴォーロマンの旗手であり、実験的な文学を世に出してきた作家による自伝でありながら、自らの作品について文学観を赤裸々に語る、ロブ=グリエ自身によるロブ=グリエ。
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10月の新刊:山椒魚の忍耐――井伏鱒二の文学

2018年 10月 17日

山椒魚の忍耐山椒魚の忍耐
井伏鱒二の文学
勝又浩(著)

判型:四六判上製
頁数:268頁
定価:2800円+税
ISBN:978-4-8010-0371-2 C0095
装幀:宗利淳一
10月下旬発売!


井伏鱒二生誕120年&没後25年
自然を愛し、地に足ついた生活実感のただなかで創作を続けた井伏鱒二。平穏な日々を綴るかに見えるその小説には、しかし「人類古来の悲しみ」が静かに織り込まれている。巧まざる文学によって生そのものを見つめた井伏鱒二の人と作品をめぐる逍遥。
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10月の新刊:死と生についての五つの瞑想

2018年 10月 12日

死と生についての五つの瞑想死と生についての五つの瞑想
フランソワ・チェン(著)
内山憲一(訳)

判型:四六判上製
頁数:187頁
定価:2000円+税
ISBN:978-4-8010-0361-3 C0014
装幀:滝澤和子
10月下旬発売!

われわれの「生」は「死」からはじまる
老子やリルケに立脚しながら、「死」が存在論的転回の契機となることを説きつつ、空虚と充溢、精神と身体、美と悪といった主題をめぐって展開する五つの「瞑想」。終わりなき生成へと誘う珠玉のエセー。

肉をまとった魂
あの各人の通奏低音
他のものが触れるとそれは
震え
鳴り響く(「第四の瞑想」より)

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