11月2018のアーカイヴ

11月の新刊:フランス近代小説の力線

2018年 11月 26日

フランス近代小説の力線フランス近代小説の力線
沖田吉穂(著)

判型:A5判上製
頁数:403頁
定価:6000円+税
ISBN:978-4-8010-0357-6 C0098
装幀:宗利淳一
11月下旬発売!

〈博物小説〉の変容
バルザックを基点としプルーストに至る19-20世紀フランス小説の展開を、同時代の自然科学の発展や、政治経済の動向との関わりの中で読み解き、自然史・社会史が作用する「場の力学」によって跡づける。 Read the rest of this entry »

 

11月の新刊:起源の物語——クールベの《世界の起源》をめぐって

2018年 11月 21日

テセードル_書影起源の物語
クールベの《世界の起源》をめぐって
ベルナール・テセードル(著)
中畑寛之(訳)

判型:A5判上製
頁数:432頁
定価:6000円+税
ISBN:978-4-8010-0373-6 C0071
装幀:齋藤久美子
11月20日発売!

秘められた〈真理〉の襞へ
《世界の起源》が描かれた1868年から,オルセーに寄贈される1995年までのあいだに,この絵画がたどってきた数奇な運命を,オークションの記録,個人の日記,企業の帳簿,雑誌論文,新聞記事,最新の学術論文等,あらゆる資料から綿密に跡づけ,その全貌をあらわにする型破りの“探偵小説”。

エロティシズムの極地を描くスキャンダラスな名画がオルセー美術館に収まるまでの虚実あいまった目眩く歴史絵巻。ラカン、ピカソ、デュシャン、フーコー……みな描かれた性の深淵に引き込まれ、その思想と芸術を躍動させる。「世界の起源」は芸術の起源だ!——宮下規久朗

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『ライオンを殺せ』記念トーク&映画上映

2018年 11月 19日

『ライオンを殺せ』記念トーク&映画上映

小社より今年10月に刊行しました《フィクションのエル・ドラード》シリーズの新刊、ホルヘ・イバルグエンゴイティア『ライオンを殺せ』(寺尾隆吉訳)を原作にした映画がセルバンテス文化センターで上映されます。上映前には訳者の寺尾隆吉氏およびグレゴリー・サンブラーノ氏によるトークセッションもございますので、この機会にぜひ足をお運びください。なお、当日は書籍販売もいたしますので、映画をご覧になられた方もぜひ書籍販売ブースにお立ち寄りください。

記念トーク&映画上映「ライオンを殺せ」(日本語字幕つき)
場所:セルバンテス文化センター東京
日時:11月27日(火)19:00~
入場無料。参加をご希望の方は、以下のURLより予約ください。
https://maten-al-leon.peatix.com/view

 

シンポジウム「川島雄三は二度生まれる」のお知らせ

2018年 11月 16日

シンポジウム
「川島雄三は二度生まれる―日本映画の異端児」のお知らせ

川島雄三生誕100周年&『川島雄三は二度生まれる』出版記念シンポジウム第二弾!

来る11月26日(月)、東京工業大学(大岡山キャンパス)にて、シンポジウム「川島雄三は二度生まれる―日本映画の異端児」が開催されます。
登壇者は、映画『淵に立つ』でカンヌ国際映画祭「ある視点」部門審査員賞を受賞し、ディーン・フジオカ主演の新作『海を駆ける』も注目を集めている映画監督の深田晃司氏と、新刊『川島雄三は二度生まれる』に、現代のメディア状況も視野に入れ川島映画再評価の気運を高める論考を寄せられている渡邉大輔氏。
また、同論集の共編者であり、卓絶した批評眼によって川島雄三の映像空間に新機軸を見出した北村匡平氏が司会を務めます。
大盛況のうちに幕を閉じた明治学院大学でのシンポジウム(11月10日)に引き続き、今回は映画実作者の視点も導入しながら、融通無碍のカワシマ流映画美学を徹底解剖します。

「川島雄三は二度生まれる―日本映画の異端児」
日時:2018年11月26日(月)18:00~20:00
場所:東京工業大学 大岡山キャンパス 西9号館2階 ディジタル多目的ホール
*入場無料、予約不要
*詳細はこちら

 

10月の新刊:市民社会と政治社会のあいだ――インド、ムンバイのミドルクラス市民をめぐる運動

2018年 11月 13日

市民社会と政治社会のあいだ市民社会と政治社会のあいだ
インド、ムンバイのミドルクラス市民をめぐる運動
田口陽子(著)

判型:A5判上製
頁数:291頁
定価:4000円+税
ISBN:978-4-8010-0379-8 C0030
装幀:宗利淳一
発売中!


人間と政治の関係について
インド都市部の市民運動を事例に、研究者の論争、活動家の主張、運動の展開を追うことで、「市民」であるとはどのようなことであり、そこではいかなる「政治」が展開されているのかを問う人類学。
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10月の新刊:フルーリ・ジョゼフ・クレパン――日常の魔術《シュルレアリスムの25時》第2期

2018年 11月 5日

書影_クレパンフルーリ・ジョゼフ・クレパン
日常の魔術
《シュルレアリスムの25時》
長谷川晶子(著)

判型:四六判上製
頁数:243頁+別丁6頁
定価:3000円+税
ISBN:978-4-8010-0304-0 C0398
装幀:宗利淳一
10月29日発売!


無心の絵筆の先から光り輝く寺院が現れる
「300枚の絵を描けば戦争は終わる」――突然聞こえた〈声〉にしたがって描きはじめると、300枚目を描き終えた翌日にナチス・ドイツが降伏……デュビュッフェに見出され、ブルトンに称賛された霊媒画家の謎めいた生涯と魔術的な作品を解明する。
《クレパンは、割れ目から密かに合図を送ってくる原石に似ている。土のなかから掘り出さればかりの石は、抗しがたい独特の魅力を持っている。》(「序章」より)
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11月の新刊:川島雄三は二度生まれる

2018年 11月 2日

川島雄三川島雄三は二度生まれる
川崎公平・北村匡平・志村三代子(編)

判型:四六判上製
頁数:352頁
定価:3200円+税
ISBN:978-4-8010-0377-4 C0074
装幀:宗利淳一
11月16日発売!


★11月10日(土)、シンポジウム「川島雄三は二度生まれる」(明治学院大学白金キャンパス)にて先行発売予定!
詳細はこちらから。

川島雄三生誕100年記念出版!
サヨナラだけが人生なのか!?――
今よみがえる、百花繚乱、融通無碍、カワシマ流映画美学。

『幕末太陽傳』『洲崎パラダイス 赤信号』『しとやかな獣』をはじめ数多の傑作・奇作・迷作を世に問い、日本映画史に怪光を放つ異才、川島雄三。批評的・分析的な介入を奇妙にかわし、明確な言語化を拒み続けたそのフィルモグラフィに、一群の言葉を与える時がついに訪れた。作品論、女優・男優論、映像論や音響論まで。豪華執筆陣が鮮麗に切り拓く、川島雄三の新世紀。
[特別インタビュー]若尾文子&山田洋次

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11月の新刊:『失われた時を求めて』殺人事件《フィクションの楽しみ》

2018年 11月 1日

失われた時をもとめて殺人事件『失われた時を求めて』殺人事件
《フィクションの楽しみ》
アンヌ・ガレタ(著)
高柳和美(訳)

判型:四六判上製
頁数:224頁
定価:2200円+税
ISBN:978-4-8010-0364-4 C0097
装幀:宗利淳一
11月上旬頃発売!

プルーストのオマージュ? 剽窃? ダイジェスト?
斜め上ゆく完全犯罪!

怠慢な犯罪者たちが感情のままに貶めてきた「殺人」を救え! 完全犯罪という大いなる使命を抱いた主人公によって『失われた時を求めて』の登場人物たちが、ある一定のルールに基づいて、1人、また1人と殺されていく、実験文学集団ウリポ(潜在文学工房)の数少ない女性会員による、奇想天外な犯罪小説。
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10月の新刊:パリの片隅を実況中継する試み--ありふれた物事をめぐる人類学《フィクションの楽しみ》

2018年 11月 1日

パリの片隅実況してみたパリの片隅を実況中継する試み
ありふれた物事をめぐる人類学
《フィクションの楽しみ》
ジョルジュ・ペレック(著)
塩塚秀一郎(訳)

判型:四六判上製
頁数:152頁
定価:1800円+税
ISBN:978-4-8010-0363-7 C0097
装幀:宗利淳一
10月下旬頃発売!


コンセプチュアル・アート? 小説? 人類学? パリ版路上観察学!?
映画『ダ・ヴィンチ・コード』の舞台、パリのサン=シュルピス教会、ではなく、
その前の広場を三日間ひたすら描写し続けてみた――
あまりにもありふれた、誰もが見落としてしまうような、瑣末な日常を捉えようとする実験の記録。
登場人物1000人以上の大作『人生 使用法』や「い」の段なしの小説『煙滅』など奇作を世に届けてきた作家が探求する、〈ファクトグラフィー〉の試み。読者に〈観察〉の疑似体験を促す、日常観察学入門?
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