4月の新刊:ヴァレリーの『旧詩帖』――初期詩篇の改変から詩的自伝へ
2018年 3月 23日
ヴァレリーの『旧詩帖』
初期詩篇の改変から詩的自伝へ
鳥山定嗣(著)
判型:A5判上製
頁数:464頁+別丁68頁
定価:7000円+税
ISBN:978-4-8010-0334-7 C0098
装幀:宗利淳一
4月2日頃発売!
文学を一度放棄し、『若きパルク』で詩作に回帰した詩人ヴァレリー。
約20年におよぶ「沈黙期」に橋を架けたのは、初期の詩集『旧詩帖』だった。
四半世紀にわたる改変の作業を丁寧に辿ることにより、自らの過去を書きかえ続ける作家ヴァレリーの〈詩的自伝〉を問う。『旧詩帖』新訳を併録。
ヴァレリーはどのようにして詩作の業に回帰するに至ったのか。昔の詩を書き改めたのはなぜなのか。約30年の歳月を隔てる旧作と改作にはどのような相違が見られるのか。以上が本書に通底する問いである。(「はじめに」より)