3月2018のアーカイヴ

4月の新刊:ヴァレリーの『旧詩帖』――初期詩篇の改変から詩的自伝へ

2018年 3月 23日

ヴァレリーの旧詩帖_書影ヴァレリーの『旧詩帖』
初期詩篇の改変から詩的自伝へ
鳥山定嗣(著)

判型:A5判上製
頁数:464頁+別丁68頁
定価:7000円+税
ISBN:978-4-8010-0334-7 C0098
装幀:宗利淳一
4月2日頃発売!


文学を一度放棄し、『若きパルク』で詩作に回帰した詩人ヴァレリー。
約20年におよぶ「沈黙期」に橋を架けたのは、初期の詩集『旧詩帖』だった。
四半世紀にわたる改変の作業を丁寧に辿ることにより、自らの過去を書きかえ続ける作家ヴァレリーの〈詩的自伝〉を問う。『旧詩帖』新訳を併録。

ヴァレリーはどのようにして詩作の業に回帰するに至ったのか。昔の詩を書き改めたのはなぜなのか。約30年の歳月を隔てる旧作と改作にはどのような相違が見られるのか。以上が本書に通底する問いである。(「はじめに」より)


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3月の新刊:〈ニグロ芸術〉の思想文化史

2018年 3月 12日

ニグロ芸術 書影〈ニグロ芸術〉の思想文化史
フランス美術界からネグリチュードへ
柳沢史明(著)

判型:A5判上製
頁数:376頁
定価:5000円+税
ISBN:978-4-8010-0330-9 C0070
装幀:山崎登
3月23日頃発売!


支配と抵抗のポリティクス
フランス美術界で創出され、文化史上のトピックとなった〈ニグロ芸術〉。間大陸的な文化摩擦を被ってきたこの概念は一方で、ハーレム・ルネサンスやネグリチュードといった黒人文化運動において自らのアイデンティティを示す「抵抗のための武器」にもなりえた……。同時代の文脈から諸言説を読み解き、支配と抵抗の歴史を反省的に再構築する。
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『自叙の迷宮』公開合評会開催のお知らせ

2018年 3月 12日

『自叙の迷宮―近代ロシアにおける自伝的言説』
公開合評会開催のお知らせ


本月刊行された中村唯史+大平陽一編『自叙の迷宮―近代ロシアにおける自伝的言説』の公開合評会が、以下の要領で開催されます。予約不要です。ご関心のある方はぜひお気軽にお越しください。

日時:2018年3月16日(金)13時30分〜17時30分
場所:早稲田大学戸山キャンパス39号館6階第7会議室
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公開シンポジウム『日本映画の現在/日本映画研究の現在――国際的な視座から』開催

2018年 3月 8日

公開シンポジウム
日本映画の現在/日本映画研究の現在
――国際的な視座から

来る2018年3月28日(水)、東北大学にて、公開シンポジウム『日本映画の現在/日本映画研究の現在――国際的な視座から』が開催されます。

日時:2018年3月28日(水)14:00〜17:40
場所:東北大学川内北キャンパス マルチメディア教育研究棟6F大ホール
予約不要、入場無料です。詳細はこちらのフライヤー(PDF)をご覧ください。

「日本映画の現在/日本映画研究の現在」というテーマで、3人の登壇者が発表する公開シンポジウムです。登壇者である川崎公平さんは、小社より『黒沢清と〈断続〉の映画』を刊行しております。また、小川佐和子さんは、川崎公平さんとともに、小社刊行の『リメイク映画の創造力』(北村匡平・志村三代子編)にもご寄稿いただいております。日本映画研究の最前線に触れる本シンポジウムに、ぜひ足をお運びください。
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ホセ・ドノソ『夜のみだらな鳥』刊行記念イベントのお知らせ

2018年 3月 8日

鼓直×寺尾隆吉
ホセ・ドノソ『夜のみだらな鳥』刊行記念イベント
〜異形の世界を堪能する! 一夜限りのドノソ祭り!!〜

日時:2018年3月28日(水)
場所:本屋B&B 東京都世田谷区北沢2-5-2 ビッグベンB1F
開場:19:00~21:00 (18:00開場)
参加費:1,500円+1 drink 500円

※参加をご希望の方は、本屋B&Bのウェブサイト(http://bookandbeer.com/event/el-obsceno-pajaro-de-la-noche/)をご覧ください。

ラテンアメリカ文学の中でも読者を魅了してやまない傑作『夜のみだらな鳥』。破格の文体で描かれる「異形の世界」はどのようにして生まれたのか? 畸形児ばかりの邸宅、老婆と孤児が棲む廃墟の修道院など、異様な舞台で繰り広げられる数々の物語、そして謎多き語り手《ムディート》の存在とは……? 謎多き本作をさらに堪能するためのドノソ祭りを開催します!
今回は、本書の訳者であられる鼓直氏と、同じくドノソの代表作『別荘』を翻訳した寺尾隆吉氏を対談相手としてむかえ、長らく復刊が待ち望まれていた『夜のみだらな鳥』の魅力をたっぷり語っていただきます。名翻訳者どうしの翻訳にまつわる逸話も? ラテンアメリカ文学ファン必見、一夜限りのドノソ祭りを見逃すな!
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公開シンポジウム『引用の文化史』開催

2018年 3月 2日

引用の文化史
――フランス中世から20世紀文学における書き直し(リライト)の歴史

来る2018年3月23日(金)に、白百合女子大学にて、公開シンポジウム『引用の文化史――フランス中世から20世紀文学における書き直し(リライト)の歴史』が開催されます。

日時:2018年3月23日(金)9:20〜18:00
場所:白百合女子大学 1号館3階1308教室
予約不要、入場無料です。詳細はこちらのフライヤー(PDF)をご覧ください。

フランス中世から20世紀までの文学において、書き直し=リライトという営為は歴史・文化的な文脈といかなる関わりをもってきたのか? 「引用」をキーワードに個別的な事例から広く検討していく、これまでにない視点のシンポジウムです。またとないこの機会に、ぜひ足をお運び下さい。