12月2017のアーカイヴ

12月の新刊:圧力とダイヤモンド《フィクションのエル・ドラード》

2017年 12月 22日

圧力とダイヤ 書影圧力とダイヤモンド
《フィクションのエル・ドラード》
ビルヒリオ・ピニェーラ(著)
山辺弦(訳)

判型:四六判上製
頁数:184頁
定価:2200円+税
ISBN:978-4-8010-0265-4 C0397
装幀:宗利淳一
12月20日頃発売!

ビルヒリオは永遠の少数派、たゆまぬ反骨の士、
不断の反逆者を体現していた。――レイナルド・アレナス


ここは《地獄》か、《楽園》か!?
対人関係が閉塞した世界で暮らす宝石商の主人公は、ひょんなことからダイヤモンドを破格の安さで競り落としてしまうことで、惑星規模の陰謀に巻き込まれてしまう。《圧力者》の存在、ルージュ・メレ、そして人工冬眠計画とは……!?
SF的な想像力で現代世界を皮肉とユーモアで描き出す、キューバの現代作家、ピニェーラの代表作。
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12月の新刊:リメイク映画の創造力

2017年 12月 22日

リメイク映画の創造力リメイク映画の創造力
北村匡平・志村三代子(編)
小川佐和子・川崎公平・木下千花・鷲谷花・渡邉大輔(著)

判型:四六判上製
頁数:307頁
定価:3200円+税
ISBN:978-4-8010-0300-2 C0074
装幀:西山孝司
12月22日ごろ発売!


なぜ映画はリメイクされるのか?
小津安二郎、黒澤明、溝口健二ら世界的巨匠の名作から、『スター・ウォーズ』『マグニフィセント・セブン』などハリウッドの超大作、そして『リング』などジャパニーズ・ホラー、さらには『ゴジラ』まで……時代/国境を越えて再創造される映画のダイナミズムをひもとき、「映画を観る」という身体経験を問い直す。映画研究の第一線で活躍する豪華執筆陣による、本邦初の本格的リメイク映画論。
映画創造の胎動を映画監督/プロデューサーという二つの側面から活写する、塚本晋也氏(『鉄男』『KOTOKO』『野火』)、市川南氏(『世界の中心で、愛をさけぶ』『永遠の0』『シン・ゴジラ』)へのロングインタビューも特別収録!

私たちが目指しているのは、「翻案/リメイク」の区別も困難な「リメイク映画」の捉えがたさを踏まえた上で、広義の意味での「リメイク」の実践に焦点をあてること、すなわち、原作=「独創的」であり、「翻案/リメイク」=「創造力の欠如」という烙印を押されることがしばしばある「リメイク映画」を、取るに足りないものとして切って捨てるのではなく、いかに創造的な営みかつ独特の経験をもたらしているのか、あるいは映画史においていかに重要な問題系を形づくっているかを捉え返していくことである。つまり本書は、日本の映像史において見過ごされてきた(が幾度となく繰り返されてきた)「リメイク」の営為を、作家主義的なテクストの比較からだけではなく、それが生成する産業・技術的条件や受容にまで射程を拡げて多角的に解き明かす試みである。――本文より

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12月の新刊:ペルシーレスとシヒスムンダの冒険《セルバンテス全集⑦》

2017年 12月 21日

ペルシーレスとシヒスムンダの冒険_書影ペルシーレスとシヒスムンダの冒険
《セルバンテス全集⑦》
荻内勝之(訳)

判型:A5判上製
頁数:560頁
定価:8000円+税
ISBN:978-4-8010-0177-0 C0397
装幀:西山孝司
12月25日発売!


〈苦難〉を越え〈天国〉に至る
兄妹を名乗る美しい男女が、蛮族の襲撃、氷海の航海、数々の苦難に遭いながらも、カトリック信仰のゆらぐ極北の地から聖都ローマを目指す、〈魂の巡礼〉の物語。セルバンテスが迫りくる死を目前に完成させた、全著作の最後を飾る一大冒険小説を最新の研究成果をふまえた改訳版として収録。
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12月の新刊:経済人類学――人間の経済に向けて《人類学の転回》

2017年 12月 20日

経済人類学_書影経済人類学
人間の経済に向けて
《人類学の転回》
クリス・ハン+キース・ハート(著)
深田淳太郎+上村淳志(訳)

判型:四六判上製
頁数:302頁
定価:2800円+税
ISBN:978-4-8010-0311-8 C0010
装幀:宗利淳一
12月上旬発売!


グローバルな新自由主義的経済に代わるオルタナティブな方法論とは?
広い世界史的な文脈から人類諸社会の経済を俯瞰し、
人類学と経済学さらに諸研究分野とのあいだのつながりを探り、
20世紀後半の世界の経済状況を詳細に分析しつつ、
現代社会のなかで「経済人類学」が何をなしえるのかを深く考察しながら、
「人間の経済」とは何か、その本質と展望をえがく。
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12月の新刊:ないものがある世界 パルティータⅤ

2017年 12月 20日

ないものがある世界ないものがある世界
パルティータⅤ
今福龍太(著)

判型:四六判上製
頁数:243頁
定価:2200円+税
ISBN:978-4-8010-0255-5 C0093
装幀:西山孝司
12月下旬発売!


著者の人類学的想像力が、しなやかに飛翔する!
過去を甦らせ、未来を呼び込む、心豊かな辺境から生まれた小さな「世界文学」。

「喪失」の陰に覆われた近未来の都会で、「進歩」し続けることに疑いを抱かない世界に憂う〈わたし〉。人間の原初的なことばや身振りが生き生きと現前する精霊の島から、いのちの根源をたどり直す少年〈ノア〉。「ない」ことと「ある」ことのはざまで、二人の異なった時空間の物語がパラレルに展開しつつも、いつしか一つの大きな物語として重なり合い、昇華していく──。批評と創作の境界線上で生まれた、父と母と子供たちのための、少し哀しく、希望あふれる未来の寓話。
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12月の新刊:イマージュの肉

2017年 12月 20日

イマージュの肉イマージュの肉
絵画と映画のあいだのメルロ゠ポンティ
マウロ・カルボーネ(著)
西村和泉(訳)

判型:四六判上製
頁数:279頁
定価:3000円+税
ISBN:978-4-8010-0299-9 C0010
装幀:西山孝司
12月22日頃発売!


感じるものの存在論の復権
創成期の映画分析を通してイマージュの核心に迫ろうとしたメルロ゠ポンティの遺志を継ぎ、伝統的な哲学から今日の現象学、西洋古来の芸術から現代メディアへの変遷をたどり、普遍的な人間の視覚意識を浮き彫りにする。『見えるものと見えないもの』の中心的主題である「肉」の概念を再考し、世界の現実を知覚と想像の両面でとらえる、まったく新しい存在哲学の書。

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12月の新刊:新・舞台芸術論――21世紀風姿花伝

2017年 12月 15日

新舞台芸術新・舞台芸術論
21世紀風姿花伝
小池博史(著)

判型:四六判上製
頁数:250頁
定価:2500円+税
ISBN:978-4-8010-0314-9 C0074
装幀:梅村昇史
12月22日発売!


失われつつある源泉を求めて――
演劇論でも舞踊論でもない世界的に類を見ない舞台芸術そのものに焦点を当てた全く新しい論考。舞台芸術とは何か、そのあり方を根本的に探り、総合的舞台芸術作品の姿をあぶりだす。
1982年から独自の手法で次々と新しい作品を制作し続けながら、世界的知名度を得てきた著者による画期的新著。
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12月の新刊:家宝《ブラジル現代文学コレクション》

2017年 12月 15日

家宝家宝
《ブラジル現代文学コレクション》
ズウミーラ・ヒベイロ・タヴァーリス(著)
武田千香(訳)

判型:四六判上製
頁数:141頁
定価:1800円+税
ISBN:978−4−8010−0293−7 C0397
装幀:宗利淳一
12月22日発売!


自然の〈掟〉と人間の〈風習〉とのはざまで――
20世紀後半のサンパウロ、長年判事を務めた夫の死後、一人残された老女マリア・ブラウリアは、愛人からもらった宝石を胸に抱きながら自らの過去を振り返る……。
人間の嘘やいつわり、社会の擬装や欺瞞を、ブラジル文学を代表する女性作家があばく。
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12月の新刊:ミシェル・ファルドゥーリス=ラグランジュ――神話の声、非人称の声《シュルレアリスムの25時》

2017年 12月 13日

書影 ミシェル・ファルドゥーリス=ラグランジュミシェル・ファルドゥーリス=ラグランジュ
神話の声、非人称の声
《シュルレアリスムの25時》第2期
國分俊宏(著)

判型:四六判上製
頁数:284頁
定価:3000円+税
ISBN:978-4-8010-0302-6 C0398
装幀:宗利淳一
12月19日発売!


私が崇拝する数少ない生きているものの一人――ポール・エリュアール
バタイユやレリスの激賞を受け、シュルレアリスム・グループの傍らで秘教的な言語世界を構築した、カイロ生まれのギリシア人、ミシェル・ファルドゥーリス=ラグランジュ。事物の根源をまなざす難解きわまりない詩的散文をつぶさに辿り、人称という装置に収まりきらない詩人の「声」に耳を傾ける。
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12月の新刊:カレル・タイゲ――ポエジーの探求者《シュルレアリスムの25時》

2017年 12月 13日

書影 カレル・タイゲカレル・タイゲ
ポエジーの探求者
《シュルレアリスムの25時》第2期
阿部賢一(著)

判型:四六判上製
頁数:340頁
定価:3500円+税
ISBN:978-4-8010-0301-0 C0398
装幀:宗利淳一
12月19日発売!


私はかれのことが好きだ、なぜなら、詩人だからだ――ル・コルビュジエ
前衛芸術を牽引し、雑誌を創刊し、装幀を手がけ、コラージュを残した、チェコ・シュルレアリスム運動の最重要人物カレル・タイゲ。モスクワとパリに挟まれたプラハという磁場で終生〈ポエジー〉を謳った理論家の全貌を明らかにする。
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《シュルレアリスムの25時》第2期刊行開始!

2017年 12月 13日

シュルレアリスムの25時第二期《シュルレアリスムの25時》第2期

判型:四六判上製
平均頁数:256頁
平均定価:3000円+税
装幀:宗利淳一
12月中旬刊行開始!

内容見本:PDFでダウンロードできます→〔
(実際のものとは色が異なるページがございます。)
全国の書店でも配布しております。

現在よりも生々しい過去と、胸を締めつけるような未来からの呼び声が交錯する時間において、互いに矛盾する物語がぶつかりあって作り出す風景を、私たちは今一度シュルレアリスムと名づけるのである。


今一度、シュルレアリスムと出会うために――
およそ一世紀前、何を目指しているのかも定まらぬままパリに集った若者たちが始めた「シュルレアリスム」は、次第にアンドレ・ブルトンを中心としてその輪郭を明確にしながら運動体を形成し、半世紀前、ブルトンの死去とともにその役割を終えたかのようにみえる。しかし、明確な定義からどこまでも逃れゆくシュルレアリスムなるものは、ブルトンも意図しえなかったほどに流転を重ね、定点観測がもはや不可能になって久しい。一人ひとりが大胆なシュルレアリスムの使用法を見つけること、そしてその度にシュルレアリスムは輪郭を緩めること、そこに尽きせぬ魅力があるのではないだろうか。
知られざるシュルレアリストを紹介した「第1期」にまして、さらなる未踏の地へ誘う「第2期」、ついに刊行開始!
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12月の新刊:シモーヌ・ヴェイユ《別冊水声通信》

2017年 12月 13日

書影 シモーヌ・ヴェイユ
シモーヌ・ヴェイユ
《別冊水声通信》

判型:A5判並製
頁数:293頁
定価:2800円+税
ISBN:978-4-8010-0320-0 C0090
装幀:滝澤和子
12月22日頃発売!


社会的次元と超越的次元の一致
時の大戦の解決を図るべく無謀としか思えない計画をはじめ政治活動に奔走する一方、ローマ帝国から近代国家に潜む「力」の論理を看破し、キリスト教とは一線を画す「犠牲」の精神へ到達したシモーヌ・ヴェイユ。行動と思想に一貫したラディカルな思考に、いま応答する。
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12月の新刊:レ・ファンタスティック

2017年 12月 12日

レ・ファンタスティック書影
レ・ファンタスティック
上島周子(著)

判型:四六判上製
頁数:288頁
定価:2,500円+税
ISBN:978-4-8010-0313-2 C0093
装幀:滝澤和子
12月22日発売!

顔の上にジンクスの体が乗ってきて息苦しかった朝はどの朝だっけ? 不運な状況のなかで虚言に虚言を重ねる夢をみた夜明けはどの夜明けだっけ? 人の心と感性をもって死にゆく犬のその瞬間の脳裏の微光がもたらした目覚めはどの目覚めだっけ? それからつい最近あの素晴らしい余韻を残した夢は? あの甘苦くけだるく恍惚とした幸福感でゆらめく魔法の余韻を午前中いっぱいにふりまいていった夢とはいったいどんな夢だったんだろう?(本文より)


夢の記録を仕事とする青年ランソワ・ボーシットと、胸に三三〇〇〇ムーグの穴を患い失命の途につく王家の八女マリネット=ルックラック・ガストン・ド・ソレル。おなじ夏、カフェで出会った二人は、それぞれの思いに耽りながら、特別な時を迎える・・・。ひと夏の夢と想念をめぐる書き下ろし小説。
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12月の新刊:助教 横田弘道/ダヴィデ像

2017年 12月 12日

助教横田書影
助教 横田弘道/ダヴィデ像

澤井繁男(著)

判型:四六判上製
頁数:216頁
定価:1,800円+税
ISBN:978-4-8010-0312-5 C0093
装幀:齋藤久美子
12月15日発売!


現代日本と中世(ルネサンス)イタリアーー
国を越え、時代を越えて繰り広げられる、権謀術数の泥仕合

小さな大学でマキァヴェリを教える新任の助教が、学長選挙をきっかけに学内の腐敗した権力闘争に巻き込まれていく『助教 横田弘道』と、若きミケランジェロによるダヴィデ像の彫刻によって、フィレンツェの新時代を拓こうとするマキァヴェリの奮闘を描く『ダヴィデ像』。
いずれも『外務官僚マキァヴェリ』外伝となる、二編の書き下ろし短編小説を収録。
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12月の新刊:三島由紀夫の死《ヘンリー・ミラー・コレクション15》

2017年 12月 10日

ヘンリーミラー15
三島由紀夫の死

ヘンリー・ミラー・コレクション15
松田憲次郎+小林美智代+萩野亮+野平宗広(訳)
判型:四六判上製
頁数:246頁
定価:2800円+税
ISBN:978-4-8010-0004-9 C0398
装幀:宗利淳一
11月25日発売!

私はミラーの書くものに大いに感服している。実に壊乱的だ! 彼は、何と言ったらいいか、要するに熱狂にかられる男なのだ。それも意図的に。そうして、自分の作風を確立したのである。――マン・レイ

ブニュエルを称賛する「黄金時代」、ブラッサイを語る「パリの眼」、三島由紀夫自決の翌年に発表された出色の日本人論といえる「三島由紀夫の死」をはじめ10編のエッセイを収録。
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