11月の新刊:バルザック 《人間喜劇》第1巻 風俗研究︱私生活情景*

2025年 11月 11日

人間喜劇1巻書影バルザック 《人間喜劇》第1巻
風俗研究︱私生活情景*
オノレ・ド・バルザック(著)
柏木隆雄・鎌田隆行・澤田肇・私市保彦・芳川泰久・岩村和泉(訳)

判型:A5判上製
頁数:820頁
定価:12000円+税
ISBN:978-4-8010-0900-4 C0397
装幀:西山孝司
11月中旬発売!

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壮麗なる文学的記念碑、刊行開始
第1巻では《人間喜劇》の劈頭を飾る『鞠打つ猫の店』に先立ち、未完に途絶した3作品を解説。さらに、責任編集の解説をはじめ、「総序」、社交界の舞踏会で露わになる野心と誤解の悲喜劇を描く『ソーの舞踏会』、異なる運命を歩む二人の若妻が綴る書簡体小説『二人の若妻の手記』、貧しい画家と老婦人の娘の愛と誤解の物語『財布』、純真な娘の恋と策略を繊細に描く『モデスト・ミニョン』、《人間喜劇》の成立の理解に不可欠な序文資料を収録。

責任編集 私市保彦/柏木隆雄
本巻編集委員 柏木隆雄

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シリーズ:〈日本しま紀行〉

2025年 11月 5日

〈日本しま紀行〉(乾政秀=著)刊行開始!
[第1回配本]2025年11月(第1巻)
以下毎月1冊ずつ刊行。2027年3月頃完結予定。

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内容見本呈!
日本しま紀行内容見本
*PDF版はこちらからダウンロードできます(実物と色は違います)。

〈日本しま紀行〉内容見本(表面/中面

〈刊行にあたって〉
乾政秀
 日本は島国である。本島と呼ばれる北海道、本州、四国、九州、沖縄本島の五島を中心に、国土地理院の調査によると14125の島がある。このうち人が住みかつ橋などで本島とつながっていない島は約320島に及ぶ。著者は現役生活引退後の2012年から約11年半をかけて、東京都小笠原村の硫黄島と南鳥島を除く321島(訪問時に無人島になっていた島も含む)を巡り、島の人々の暮らしと生業を調査し、記録に留めてきた。
 島は海で隔絶していたから、かつて多くの島では、自然に依拠する自給自足の生活が営まれ、独自の文化を育んできた。日本列島は南北に細長く、亜寒帯から亜熱帯までを含むことから多様な生物が棲み、それぞれの水土に合わせた暮らしが成立していた。島の周りは海に囲まれているからどの島でも基本的に漁業が営まれ、そして平地や水が乏しい島では、「耕して天に至る」と形容されるように山の上まで段々畑を造成し、麦や芋が作られた。貧しかったが豊かな暮らしをしていたのである。
 しかし、高度経済成長を境に島でも貨幣経済化が進むと、自給自足的な生活は放棄を迫られる。農作物は換金作物へと転換し、漁業は重要な現金収入源となった。そして島から都市へと人口が流出し、島の人口は減少、高齢化が進んだ。この間、無人島になった島も多い。島社会は日本社会の少子高齢化を先取りしたのである。
 しかし島は、国益の確保、多様な文化や自然の維持、水産海洋資源の利用などのためにかけがえのない存在であり、無人島化を阻止し、島を再生させることはきわめて重要な課題になっている。若い人々の島への移住や新しい産業育成も芽吹き始めている。著者が旅をした21世紀前半は高度経済成長以前の島の暮らしを経験した最後の世代がまだ島で活躍していた時期であり、一方で新しい人材に入れ替わりつつあった時代ともいえる。本シリーズは21世紀前半のこうした時勢における日本の島々の暮らしの記録である。

〈本シリーズの特色〉
・海洋環境と水産業のコンサルタントとして、農水省や各地の漁協等への助言、指導に長年たずさわってきた著者が、民間人の住む日本のすべての有人離島をめぐり歩いた紀行文集。
・計321島のすべてについて島ごとに書きついだ紀行文を全17巻に集成。著者自身が撮影した写真も多数収録。
・荒波にさらされる島々の産業、文化、人々の暮らしのありさまを活写する珠玉の文章群。
46判並製8ポ1段組 各巻平均350頁程度
予価3000〜3500円(+税)

〈著者について〉
乾政秀(いぬいまさひで)
1948年、神奈川県に生まれる。県立横浜翠嵐高校、東京水産大学(現東京海洋大学)に学び、同大学大学院修士課程修了。株式会社水土舎代表取締役、最高顧問を経て、現在、同社相談役。主な著書に、『島の暮らしを支える漁業と生業』(青娥書房、2025年。漁業経済学会学会賞受賞)などがある。

〈各巻収録内容〉
第1巻「日本海の島々(Ⅰ)」……………………………8島
利尻島、礼文島、天売島、焼尻島、奥尻島、飛島、粟島(粟島浦村)、佐渡島
第2巻「日本海の島々(Ⅱ)」……………………………13島
舳倉島、島後島、中ノ島、西ノ島、知夫里島、萩大島、櫃島、相島、見島、蓋井島、六連島、馬島、藍島
第3巻「太平洋の島々(Ⅰ)」……………………………19島
気仙沼大島、出島、江島、金華山、網地島、田代島、寒風沢島、野々島、桂島(塩竃市)、朴島、伊豆大島、利島、新島、式根島、神津島、三宅島、御蔵島、八丈島、青ヶ島
第4巻「太平洋の島々(Ⅱ)」……………………………17島
父島、母島、硫黄諸島、初島、佐久島、日間賀島、篠島、上島、答志島、菅島、坂手島、渡鹿野島、間崎島、中の島、沖島、手羽島、戸島
第5巻「太平洋の島々(Ⅲ)」……………………………17島
沖の島、鵜来島、八幡浜大島、戸島、嘉島、日振島、竹ケ島、地無垢島、保戸島、大入島、大島(佐伯市)、屋形島、深島、黒島、島野浦島、大島(南郷町)、築島
第6巻「瀬戸内海の島々(Ⅰ)」……………………………23島
伊島、沼島、男鹿島、家島、坊勢島、西島、鹿久居島、頭島、大多府島、鴻島、長島、前島、黒島、黄島、犬島、小豆島、沖之島、豊島(土庄町)、小豊島、石島、大島、男木島、女木島
第7巻「瀬戸内海の島々(Ⅱ)」……………………………25島
石島、直島、向島、屏風島、牛ケ首島、六口島、松島、小与島、本島、牛島(丸亀市)、広島、手島、小手島、高見島、佐柳島、志々島、粟島(三豊市)、高島(笠岡市)、白石島、北木島、真鍋島、大飛島、小飛島、六島(笠岡市)、走島
第8巻「瀬戸内海の島々(Ⅲ)」……………………………23島
百島、伊吹島、新居大島、高井神島、魚島、弓削島、豊島、佐島、生名島、岩城島、津波島、赤穂根島、津島、鵜島、来島、小島、馬島、比岐島、小大下島、大下島、斎島、安居島、鹿島
第9巻「瀬戸内海の島々(Ⅳ)」……………………………18島
細島、小佐木島、佐木島、大久野島、大崎上島、生野島、長島、契島、三角島、情島、津和地島、怒和島、中島、二神島、野忽那島、睦月島、興居島、釣島
第10巻「瀬戸内海の島々(Ⅴ)」……………………………22島
金輪島、似島、厳島、阿多田島、端島、柱島、前島、黒島、浮島、情島、笠佐島、平郡島、八島、馬島、佐合島、牛島、祝島、黒髪島、大津島、野島、姫島、青島
第11巻「玄界灘の島々」……………………………17島
地島、宗像大島、相島、能古島、玄界島、小呂島、姫島、対馬島、海栗島、赤島・泊島、沖ノ島(対馬市)、島山島、壱岐島、若宮島、原島、長島(壱岐市)、大島(壱岐市)
第12巻「東シナ海北部の島々」……………………………31島
高島(唐津市)、神集島、小川島、加唐島、松島、馬渡島、向島、飛島(松浦市)、黒島、青島、的屋大島、度島、高島(平戸市)、宇久島、寺島、小値賀島、六島、野崎島、納島、斑島、黒島、小値賀大島、高島(佐世保市)、黒島(佐世保市)、江島、平島、松島、池島、高島(長崎市)、端島、竹ノ島
第13巻「五島列島」……………………………18島
中通島、頭ケ島、桐ノ小島、若松島、漁生浦島、有福島、日島、奈留島、前島、久賀島、蕨小島、椛島、福江島、島山島、嵯峨ノ島、赤島、黄島、黒島
第14巻「天草・甑・大隅諸島」……………………………16島
湯島、横浦島、御所浦島、牧島、獅子島、桂島(出水市)、上甑島、中甑島、下甑島、新島、種子島、屋久島、口永良部島、竹島、硫黄島、黒島(三島村)
第15巻「トカラ列島・奄美群島」……………………………15島
口之島、中之島(十島村)、諏訪之瀬島、平島、悪石島、小宝島、宝島、奄美大島、喜界島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島、沖永良部島、与論島
第16巻「沖縄諸島」……………………………18島
北大東島、南大東島、伊平屋島、野甫島、伊是名島、伊江島、水納島(本部町)、津堅島、久高島、粟国島、渡名喜島、座間味島、阿嘉島、慶良間島、渡嘉敷島、久米島、奥武島、オーハ島
第17巻「先島諸島」……………………………19島
宮古島、池間島、大神島、来間島、伊良部島、下地島、多良間島、水納島(多良間村)、石垣島、竹富島、西表島、鳩間島、由布島、小浜島、黒島(竹富町)、新城島、波照間島、嘉弥真島、与那国島

 

シリーズ:《知の革命家たち》

2025年 10月 24日

《知の革命家たち》刊行開始!
[第1回配本]2026年1月(5点)
以下、毎月3~5点程度刊行。全250巻を予定。

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内容見本呈!
revo
*PDF版はこちらからダウンロードできます(実物と色は違います)。

《知の革命家たち》内容見本(表面中面

〈推薦文〉
松浦寿輝
心躍る〈知の革命〉が相次ぎ、人類の精神史の地平が大きく拡張された20世紀。
その華麗な革新の諸相を改めて展望する作業は、今日のわれわれの〈知〉の進展の行く手を明るく照らし出してくれるだろう。

近藤譲
「現在」とは、「過去」という深大な大地の表層である。
だから知の今を捉えるには、足下にある20世紀――18世紀以来の「近代」の伝統の革新(モダニズム)と解体(ポスト・モダニズム)のスリリングな時代――の総合的な理解こそが不可欠である。

中沢新一
「現代」は19世紀末の西欧ですべての準備を整えていた。
20世紀に入りその「現代」の可能性が、思想と芸術の全分野で開花した。
苦悩に耐えながら明るい知恵をめざした作品群の豊穣さは、いまも我々を鼓舞してやまない。

本シリーズの特徴
・20世紀欧米の文学・芸術・人文科学の諸分野において革新的な役割を果たした人々についてのモノグラフのシリーズです。
・文学・芸術・人文科学のジャンルを横断する、これまでにない幅の広いシリーズです。本シリーズ全体を通じて、20世紀における〈知の革命〉を一望することができます。
・第一線で活躍する専門家による、ハンディな入門書です。最新の研究成果を踏まえながらも、高校生以上を読者対象としたわかりやすい記述で、一冊でその人物の全貌をつかむことができます。
・数年間で、250点程度刊行の予定です。
・各巻四六判上製、160~200頁程度、各巻1800円(税別)程度
装幀:宗利淳一

【第1回配本】
・ジル・ドゥルーズ 堀千晶
・カールハインツ・シュトックハウゼン 松平敬
・ガブリエル・ガルシア・マルケス 寺尾隆吉
・ピエール・ブルデュー 石井洋二郎
・ルネ・シャール 野村喜和夫

【第2回配本】
・ロマン・ヤコブソン 大平陽一
・エドゥアール・グリッサン 中村隆之
・ヴィクトル・セガレン 渡辺諒
・クレメント・グリーンバーグ 大澤慶久
・エル・リシツキー 河村彩

以下、続刊……

 

シリーズ:バルザック《人間喜劇》

2025年 10月 3日

バルザック《人間喜劇》全訳 刊行開始!
[第1回配本]2025年11月(第1巻)
以下毎月1冊ずつ刊行。2027年6月頃完結予定。

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内容見本進呈!
人間喜劇実物

*PDF版はこちらからダウンロードできます(実物と色は違います)。

バルザック《人間喜劇》内容見本(表面中面

〈刊行にあたって〉
私市保彦(責任編集)
 戦前は河出書房に戦後は東京創元社によって『バルザック全集』は刊行されたが、あまりに膨大で多岐にわたるためにいずれも《人間喜劇》の全作品を網羅するに至らなかった。今回の企画は本邦初の《人間喜劇》全巻邦訳の試みであり、専門的な研究者を糾合して十九世紀フランスの社会を描き切った超絶的天才の《人間喜劇》を再現しようと努めるものである。なにとぞご期待のほどを。
柏木隆雄(責任編集)
 未完を含めて長短百を超える小説を収めたバルザック《人間喜劇》。その壮大な意図は、作者の構想に従う配列での刊行によって、初めて明らかになるだろう。
 バルザック研究を志した時、実現不可能としか思えなかった配列通りの全訳の夢が、同じ思いの訳者一同の渾身の協力と水声社の英断によって、本邦初の試みとして実現しつつある。私たちの感激と愉悦を共にする多くの読者の方々の支持を心から願い、完結までいっそうの努力を続けたい。

〈推薦文〉
石井洋二郎(フランス文学者)
言葉の建築家バルザックが築き上げた《人間喜劇》という巨大なモニュメントの全貌が、余すところなく日本語で明かされる。読者は華麗な壁画や重厚な列柱の数々に目を奪われ、圧倒されるだろう。まさに壮挙である。
池澤夏樹(作家)
バルザックの登場人物は何百人もいる。男と女、若者と中年と老人、みんな生きる意欲にあふれ、野心と企みに満ち、恋と欲望に突き動かされる。読み始めると止まらないのだから、こうして全作が並ぶのはありがたいことだ。
小倉孝誠(フランス文学者)
これまで未紹介だった序文や未完作品を含めて、世界文学の金字塔たる《人間喜劇》が新たな相貌を示す。バルザックがいなければ、その後の文学はまったく違う姿になっていただろう。全訳の壮図に喝采したい。
鹿島茂(フランス文学者)
もしAIがバルザックを完全学習したら、世界最強の知能になることはまちがいない。そのためにも《人間喜劇》の完璧な翻訳全集が必要なのである。
堀江敏幸(フランス文学者)
バルザックの小説は読み返すたびに弾力を増し、意思を持って他の作品とぶつかりあう。《人間喜劇》はいまだ拡張をやめない小宇宙だ。日本語によるその新たな生成に立ち会えるのは、これ以上ない幸せである
四方田犬彦(映画史・比較文化研究)
人間の愚行と零落を、バルザック以上に執拗に描き抜いた作家がいただろうか。俗悪なる喜劇とは神聖なる喜劇と同義である。ここに近代メロドラマ的想像力の、母なる型が横たわっている。

〈本シリーズの特色〉
●バルザック自身の構想に沿い、あまりにも膨大な《人間喜劇》の全体像を邦訳によって明らかにしようとする初めての試み。
《人間喜劇》全体のプランを踏まえた作品配列を採用し、自筆の序文は全文を収録。未完作品については、構想のみが知られているものや断片的な作品は梗概や解説という形で紹介し、まとまった本文が残されている長編の未完作品については全訳を掲載することで、作家の創作の過程と文学的野心を立体的に浮かび上がらせます。
●各作品に詳細な解題を付し、未完作品の構想や意図も丁寧に解説。作家の創造の核心に迫り、作品の背景を深く掘り下げます。
●バルザック研究の第一線で活躍する専門家の方々による、最新の研究をふまえた翻訳です。
●末長く愛読するに相応しい、堅牢な造本と美麗な装幀です。
●A5判上製9ポ1段組 各巻400〜900頁程度
●予価8000〜15000円(+税)程度

責任編集 私市保彦/柏木隆雄
編集委員 村田京子/松村博史/鎌田隆行
装幀:西山孝司

【各巻詳細】
( )は未完作品

第1巻〈風俗研究〉「私生活情景*」 ……………………………8作品
 「総序」柏木隆雄/(『子供たち』)鎌田隆行/(『女子寄宿学校』)鎌田隆行/(『学校の内側』)鎌田隆行/『鞠打つ猫の店』澤田肇/『ソーの舞踏会』私市保彦/『二人の若妻の手記』芳川泰久/『財布』岩村和泉/『モデスト・ミニョン』柏木隆雄
第2巻〈風俗研究〉「私生活情景**」 …………………………10作品
 『人生への門出』多田寿康/『アルベール・サヴァリュス』柏木隆雄/『ヴァンデッタ』大竹仁子/『二重の家庭』澤田肇/『家庭の平和』佐野栄一/『フィルミアーニ夫人』泉利明/『女性研究』加藤尚宏+芳川泰久/『偽りの愛人』加藤尚宏+芳川泰久/『イヴの娘』宇多直久+大下祥枝/『ことづて』片桐祐
第3巻〈風俗研究〉「私生活情景***」 …………………………6作品
 『柘榴屋敷』佐野栄一/『捨てられた女』博多かおる/『オノリーヌ』加藤尚宏+芳川泰久/『ベアトリクス』大竹仁子+八木優/『ゴプセック』松村博史/『三十女』芳川泰久
第4巻〈風俗研究〉「私生活情景****」 …………………………7作品
 『ゴリオ爺さん』柏木隆雄/『シャベール大佐』大下祥枝/『無神論者のミサ』私市保彦/『禁治産』柏木隆雄/『結婚財産契約』柏木隆雄/(『婿たちと姑たち』)鎌田隆行/『続女性研究』加藤尚宏+芳川泰久
第5巻〈風俗研究〉「地方生活情景*」 …………………………2作品
 『ユルシュール・ミルエ』加藤尚宏+芳川泰久/『ウジェニー・グランデ』柏木隆雄
第6巻〈風俗研究〉「地方生活情景**」 …………………………3作品
 『ピエレット』私市保彦/『トゥールの司祭』柏木隆雄/『ラ・ラブイユーズ』岩村和泉+山崎恭宏+柏木隆雄
第7巻〈風俗研究〉「地方生活情景***」 ………………………10作品
 『名高きゴディサール』藤林道夫/(『皺だらけの人々』)鎌田隆行/『田舎のミューズ』加藤尚宏+芳川泰久/(『旅する女優』)鎌田隆行/『優れた女性』鎌田隆行/(『変わり者』)鎌田隆行/(『ボワルージュの相続人たち』)鎌田隆行/『老嬢』私市保彦/『骨董室』澤田肇/(『ジャック・ド・メス』)鎌田隆行
第8巻〈風俗研究〉「地方生活情景****」 …………………………1作品
 『幻滅』柏木隆雄
第9巻〈風俗研究〉「パリ生活情景*」 …………………………5作品
 『フェラギュス』多田寿康/『ランジェ公爵夫人』大下祥枝/『金色の眼の娘』泉利明/『セザール・ビロトーの栄枯盛衰史』鎌田隆行/『ニュシンゲン商会』谷本道昭
第10巻〈風俗研究〉「パリ生活情景**」 ………………………5作品
 『娼婦の栄光と悲惨』村田京子/『ド・カディニャン公妃の秘密』芳川泰久/『ファチーノ・カーネ』柏木隆雄/『サラジーヌ』芳川泰久/『ピエール・グラスー』私市保彦
第11巻〈風俗研究〉「パリ生活情景***」 ………………………2作品
 『いとこベット』柏木隆雄/『いとこポンス』澤田肇
第12巻〈風俗研究〉「パリ生活情景****」 ……………………12作品
 『実業家』松村博史/(『病院と民衆』)鎌田隆行/『ボエームの王』片桐祐/『ゴディサール二世』山崎恭宏/『平役人』鎌田隆行/『知らぬが仏の喜劇役者』加倉井仁+私市保彦/(『フランス的閑談見本集』)鎌田隆行/(『裁判所の光景』)鎌田隆行/『プチ・ブルジョワ』鎌田隆行/(『学者仲間』)鎌田隆行/(『役者稼業』)鎌田隆行/『現代史の裏面』松村博史
第13巻〈風俗研究〉「政治生活情景」 …………………………8作品
 『恐怖時代の一挿話』私市保彦/(『歴史と小説』)鎌田隆行/『暗黒事件』柏木隆雄/(『二人の野心家』)鎌田隆行/(『大使館員』)鎌田隆行/(『内閣のつくり方』)鎌田隆行/『アルシの代議士』柏木隆雄/『Z・マルカス』私市保彦
第14巻〈風俗研究〉「軍隊生活情景」 …………………………23作品
 (『共和国兵士』)鎌田隆行/(『初陣』)鎌田隆行/(『ヴァンデ党』)鎌田隆行/『ふくろう党』片桐祐/(『予言者』)鎌田隆行/(『パシャ』)鎌田隆行/『砂漠の情熱』片桐祐/(『移動軍隊』)鎌田隆行/(『執政近衛兵』)鎌田隆行/『ウィーン時代』鎌田隆行/(『宿の主人』)鎌田隆行/(『スペインのイギリス人』)鎌田隆行/(『モスクワ』)鎌田隆行/(『ドレスデンの戦い』)鎌田隆行/(『落伍兵』)鎌田隆行/(『パルチザン』)鎌田隆行/(『遊弋艦隊』)鎌田隆行/(『監獄船』)鎌田隆行/(『フランス戦役』)鎌田隆行/(『最後の戦場』)鎌田隆行/(『エミール』)鎌田隆行/(『ラ・ペニシエール』)鎌田隆行/(『アルジェリアの海賊』)鎌田隆行
第15巻〈風俗研究〉「田園生活情景*」 …………………………3作品
 『農民』佐野栄一/『田舎医者』松村博史/(『治安判事』)鎌田隆行
第16巻〈風俗研究〉「田園生活情景**」 …………………………3作品
 『村の司祭』村田京子/(『パリの近郊』)鎌田隆行/『谷間の百合』柏木隆雄+岩村和泉+山崎恭宏
第17巻〈哲学的研究*〉 …………………………………………10作品
 (『現代のパイドン』)鎌田隆行/『あら皮』柏木隆雄+佐久間隆/『フランドルのキリスト』加藤尚宏+芳川泰久/『神と和解したメルモス』泉利明/『知られざる傑作』芳川泰久/『ガンバラ』博多かおる/『マッシミラ・ドーニ』加藤尚宏+芳川泰久/『絶対の探求』私市保彦/(『裁判長フリト』)鎌田隆行/(『博愛家』)鎌田隆行
第18巻〈哲学的研究**〉 …………………………………………13作品
 『呪われた子』私市保彦/『アデュー』大下祥枝/『マラーナの女たち』私市保彦/『徴募兵』東辰之助/『エル・ベルドゥゴ』澤田肇/『海辺の悲劇』泉利明/『コルネリュス卿』私市保彦/『赤い宿屋』私市保彦/『カトリーヌ・ド・メディシス 序章』私市保彦/『カルヴァン教徒の殉教』柏木隆雄+林千宏/『リュッジエリの告白』大下祥枝/『二つの夢』私市保彦/(『新・アベラール』)鎌田隆行
第19巻〈哲学的研究***〉 …………………………………………6作品
 『不老長寿の薬』私市保彦/(『あるイデーの生と冒険』)鎌田隆行/『追放者』芳川泰久/『神秘の書 序文』大須賀沙織/『追放者』芳川泰久/『ルイ・ランベール』私市保彦/『セラフィタ』大須賀沙織
第20巻〈分析的研究〉 …………………………………………6作品
 (『教師団の解剖学』)鎌田隆行/『結婚の生理学』松村博史/『結婚生活のささやかな不幸』藤林道夫/『社会生活の病理学』松村博史/(『美徳のモノグラフィー』)鎌田隆行/(『十九世紀の美点に関する哲学的・政治的対話』)鎌田隆行

 

《セガレン著作集》【全巻完結】

2021年 6月 17日

セガレン著作集(全8巻)
編集委員=清水徹・木下誠・渡辺諒
判型:A5変型並製函入
平均頁数:530頁
平均定価:7000円+税
全巻セット定価:55000円+税
装幀:菊地信義
全巻完結!

内容見本呈。PDFでダウンロードできます。→〔〕(実際の内容と一部異なる箇所がございます。)

――〈多様なるもの〉を生きるために――

《セガレンのエグゾティスムは,作品に生の見せかけを与えるために外部から付け加えられる装飾であるどころか,ほかならぬ文学的な語り(パロール)の本質的なドラマを秘めている。あらゆる文学的な語りは,必然的にエグゾティックである。》――ジョルジョ・アガンベン

《セガレンの〈多様なるもの〉の〈美学〉としての〈エグゾティスム〉は,狭い異国的―歴史的局面という根株を取り払った理論であり,詩を完全なものにする味わい深い偶然の出来事を何一つ変質させずに可能にするものである。》――エドゥアール・グリッサン
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《イタリアルネサンス文学・哲学コレクション》刊行開始!

2019年 3月 6日

イタリアルネサンス文学・哲学イタリアルネサンス文学・哲学コレクション
全6巻
責任編集=澤井繁男

判型:A5判上製
予定頁数:160-400頁
予定価格:2500-6000円+税
装幀:西山孝司
3月下旬刊行開始! 年内完結予定。

内容見本呈。PDFでダウンロードできます。
表紙各巻紹介〕(実際のものとは配色が異なります)
全国の書店でも配布しております。

イタリアルネサンス文学・思想は『デカメロン』『君主論』だけではない! 
都市の経済的発展を背景に、市民たちの間で思想、文学、美術において新たな潮流が生まれ、ギリシア、ローマの古典の再評価がはかられた文化運動=ルネサンス。本コレクションでは、本邦でその思想や業績が十分に知られていない、イタリアルネサンス文化を象徴する作家/思想家を6種類の分野(都市国家論・詩作論・詩集・演劇・自然科学・魔術思想)から選出し、その中心的著作を所収する。訳者による充実した注釈・解説つき。
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新シリーズ《パスカル・キニャール・コレクション》刊行開始!

2016年 12月 12日

キニャールレヴィナスのもとで哲学を学んだ思索家であり、卓越したストーリーテラーでもあるパスカル・キニャール(1948–)。
彼の小説作品(本邦初訳)だけでなく、作家のライフワークである〈最後の王国〉シリーズ全巻(現時点)と、音楽論、舞踏論、絵画論など、全15冊に集成します。作家の全貌に迫るラインナップです。
内容見本呈(全国の書店でも配布しております)。
詳細はこちら(PDF)をご覧ください。


コレクション内容】(既刊=*)
音楽の憎しみ 博多かおる訳*
謎 キニャール物語集 小川美登里訳*
はじまりの夜 大池惣太郎訳*
約束のない絆 博多かおる訳*
ダンスの起源 桑田光平・パトリック・ドゥヴォス・堀切克洋訳*
 博多かおる訳*

〈最後の王国シリーズ〉
1.さまよえる影たち 小川美登里・桑田光平訳*
2.いにしえの光 小川美登里訳*
3.深淵 村中由美子訳*
4.楽園のおもかげ 小川美登里訳*
5.もっとも猥雑なもの 桑田光平訳*
6.静かな小舟 小川美登里訳*
7.落馬する人々 小川美登里訳*
8.秘められた生 小川美登里訳*
9.死に出会う思惟 千葉文夫訳*





 

《叢書 人類学の転回》

2015年 9月 25日

かつて、世界各地のエキゾチックな事物を記録し、比較・分析する学問としてあった文化・社会人類学は、一九八〇年代以降、ポストモダニズム/ポストコロニアリズムの流れにもまれるなかで、著しい変貌を遂げてきました。けれども、そこから立ち現れてきた人類学の現代的相貌は、これまで一部の専門家以外にはほとんど知られてきませんでした。
本叢書は、そうした変化を主導してきた人類学者たちを紹介することで、これまでの国内の知的空白を埋め、思想哲学の世界にも新たなビジョンを指し示そうとする野心的な企画です。
第一回配本(10月下旬予定)は、世界の人類学を引っ張っているマリリン・ストラザーンとエドゥアルド・ヴィヴェイロス・デ・カストロの代表作です。いずれも本邦初訳です。ご期待ください。
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《エコクリティシズム・コレクション》

2000年 12月 16日

エコクリティシズム・コレクション
46判上製

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叢書《エル・アトラス》

2000年 9月 1日

叢書 エル・アトラス

列強支配からの独立後、アラブ・イスラムの伝統に根ざしながらも押し寄せる近代化の波のなかで《声》を発信し続けるマグレブ諸国(アルジェリア/モロッコ/チュニジア)。激動の政情に揺れる北アフリカの新しい文学を紹介する異色のシリーズ。
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《ブラジル現代文学コレクション》

2000年 2月 21日

ブラジル現代文学コレクション
編集=武田千香

現代を代表する作家から巨匠にいたるまで、いまだ日本国内ではその多くを知られていない〈ブラジル文学〉の力強い息吹きを伝える文学コレクション。
46判上製
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《フィクションの楽しみ》

2000年 2月 1日

フィクションの楽しみ

海外のもっとも新しい小説、実験的精神にあふれるフィクションの数々を最適の訳者によって贈る、新しい翻訳小説シリーズ。
46判上製

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《フィクションのエル・ドラード》

2000年 1月 1日

フィクションのエル・ドラード
編集=寺尾隆吉

欧米を席巻したラテンアメリカ文学の〈ブーム〉から半世紀を経た現在も、政治と社会の混乱のなかから、陸続と新しい小説、新しい小説家たちが現われ続けている。〈ブーム〉の巨匠たちから異色の新鋭まで、フィクションの未来を告げるシリーズ。
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