5月2018のアーカイヴ

5月の新刊:チェーホフとサハリン島――反骨ロシア文人の系譜

2018年 5月 30日

チェーホフとサハリン島チェーホフとサハリン島
反骨ロシア文人の系譜
糸川紘一(著)

判型:四六判上製
頁数:343頁
定価:4000円+税
ISBN:978-4-8010-0840-8 C0098
装幀:滝澤和子
5月25日発売!

なぜチェーホフは危険を冒し、極東の流刑地サハリンへの旅行を企てたのか。
文壇での確固たる地位を築き、既に円熟期を迎えていたチェーホフが、突如として帝都モスクワを後にし、危険な流刑囚の島サハリンを目指したのはなぜか。その「謎」を「シベリア」とロシア文学の関わりの中に追いながら、ドストエフスキーやソルジェニツィンをはじめとする〈流刑文学〉の系譜にチェーホフを位置づけ、しばしば〈無思想的〉とも解されてきたその作品が秘める思想性を闡明する。
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『午前四時のブルー』刊行記念イベントのお知らせ

2018年 5月 25日

小林康夫×國分功一郎
〜「謎、それは自分」をめぐって〜
『午前四時のブルー』刊行記念イベント

水声社が送り出す『午前四時のブルー』は、文学、芸術、哲学のフィールドで活躍する方々に、特集のテーマに沿って書かれたテクストを寄稿していただく新しい試みの雑誌です。
パスカル・キニャールの一文「謎、それは自分」をテーマにした第Ⅰ巻は、冒頭の写真家・高木由利子氏の“謎”の写真から、フランスの作家・パスカル・キニャールとの対話、朝吹亮二氏の詩篇などを収録し、本書に触れた読者はそれぞれのテクストをつなげる〈微弱な磁力〉を感じとれるかもしれません。
今回のイベントでは「謎、それは自分」という哲学的テーマについて、責任編集として本誌の“庭師”をつとめる小林康夫氏と、気鋭の哲学者として注目を集める國分功一郎氏をお招きして対談していただきます。考えるヒントを与えてくれる本イベントに、ぜひ足をお運び下さい。

参加を希望される方は、神楽坂モノガタリのウェブサイト(https://peatix.com/event/387731/)をご覧ください。

場所:神楽坂モノガタリ 東京都新宿区神楽坂6-43 K’s Place 2F
日時:2018年6月8日(金)
開場:19:00~21:00 (18:30開場)
参加費:2,000円+1 drink付/(学生)1,000円+1 drink付(要学生証)
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『惑星のハウスダスト』刊行記念イベント開催!

2018年 5月 22日

福田拓也『惑星のハウスダスト』刊行記念イベント
福田拓也×保坂和志
詩を前にして、小説はどこまで自由なのか?

日程:2018年5月26日(土)
場所:本屋B&B 東京都世田谷区北沢2-5-2 ビッグベンB1F
時間:15:00~17:00 (14:30開場)
参加費:[前売]1,500yen + 1 drink order
[当日]2,000yen + 1 drink order(当日現金でお支払いの場合のみ)

※参加をご希望の方は、本屋B&Bのウェブサイト(http://bookandbeer.com/event/20180526_wakusei/)をご覧ください。
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5月の新刊:最初の物語《ブラジル現代文学コレクション》

2018年 5月 18日

最初の物語最初の物語
《ブラジル現代文学コレクション》
ジョアン・ギマランイス・ホーザ(著)
高橋都彦(訳)

判型:四六判上製
頁数:271頁
定価:2200円+税
ISBN:978−4−8010−0294−4 C0397
装幀:宗利淳一
5月下旬発売!

ブラジル文学界の巨匠が放つ珠玉の短篇集!
古代から現代の言葉にいたるまで広範な語彙を駆使し、新語の創造、あるいは語順の転倒や独特な電報的な構文など、さまざまな言語的革新に挑む「ブラジルのジェイムス・ジョイス」が描く、〈死〉と〈不滅〉についての21の物語。
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5月の新刊:詩人大使ポール・クローデルと日本

2018年 5月 18日

書影詩人大使ポール・クローデルと日本
アルバム・クローデル編集委員会(編)

判型:A5判並製
頁数:136頁オールカラー
定価:2500円+税
ISBN:978-4-8010-0347-7 C0090
装幀:齋藤久美子
5月25日頃発売!


5月に神奈川近代文学館で開催される「詩人大使ポール・クローデルと日本」展に合わせて刊行する図録アルバム。大正時代に仏国大使として来日して以来、日本の虜となった類まれな詩人・劇作家の肖像を貴重な資料から明らかにする。
渡邊守章氏をはじめとしたエッセイも多数収録。

関連イベント
本書は、2018年5月19日(土)〜7月16日(月・祝)まで神奈川近代文学館で催される展覧会「詩人大使ポール・クローデルと日本展」の関連書籍です。本展覧会では、他にもポール・クローデル関連の催し物が多数開催されます。ぜひこの機会に足をお運びください。

*詳細は下記URLをご覧ください。
神奈川近代文学館:http://www.kanabun.or.jp/
所在地・連絡先:公益財団法人神奈川文学振興会
231-0862 横浜市中区山手町110 県立神奈川近代文学館内
TEL: 045-622-6666 FAX: 045-623-4841
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5月の新刊:『悪の華』を読む《水声文庫》

2018年 5月 18日

書影_『悪の華』を読む『悪の華』を読む
《水声文庫》
安藤元雄(著)

判型:四六判上製
頁数:249頁
定価:2800円+税
ISBN:978-4-8010-0336-1 C0098
装幀:宗利淳一
5月10日頃発売!

時代を宿した詩がこだまする
「同時代の詩」を書くとは、どういうことなのか。継父への反発と母への愛憎、政治への期待と落胆、芸術家の使命の標榜、権力への反抗、恋慕と挫折、都市の移ろいと陰、老いと病、そして虚無……近代人の矛盾と動揺を「悪」のうちに結実させた詩集への《さそい》。
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「デクラン・カイバード教授招聘イベント」開催のお知らせ

2018年 5月 16日

小社から5月下旬刊行予定『アイルランドの創出――現代国家の文学』(坂内太訳)の著者、デクラン・カイバード教授によるシンポジウムが、早稲田大学文学学術院表象メディア論系の招聘により、開催されます。ぜひお越しくださいますよう御案内申し上げます。

1. 公開講演:Inventing Ireland and After (英語、通訳なし) *梗概の日本語訳を配布いたします。

日程:2018年 5月 25日 (金) 18:00 (17:00開場)~19:00
会場:小野記念講堂(早稲田大学27号館 地下2階)
場所:東京都新宿区西早稲田1-6-1 (地下鉄東西線早稲田駅より 徒歩約5分)
地図http://www.w-bridge.jp/pdf/onokoudou.pdf

2. シンポジウム:Inventing Ireland and After: A Spatial Approach to Irish Stories (英語、通訳なし)

日時:2018年 5月 25日 (金) 14:45~16:30
会場:早稲田大学26号館(大隈タワー)11階1102教室
場所:新宿区早稲田鶴巻町 516(地下鉄東西線早稲田駅より 徒歩約5分)
地図https://goo.gl/dFu8ET
コメンテーター:デクラン・カイバード
発表者:谷川冬二(甲南女子大学教授):イェイツとdrawing room 文化
坂内太(早稲田大学文学学術院教授):告白と変身:イェイツ/シング/ジョイス
平繁佳織(中央大学専任講師):『ユリシーズ』「セイレーン」挿話とスモーキング・コンサート

 

5月の新刊:涙《パスカル・キニャール・コレクション》

2018年 5月 10日

涙(キニャール) 書影
《パスカル・キニャール・コレクション》
パスカル・キニャール(著)
博多かおる(訳)

判型:四六判上製
頁数:178頁
定価:2400円+税
ISBN:978-4-8010-0226-5 C0397
装幀:滝澤和子
5月16日頃発売!

言語の起源をめぐる幻想曲
「ストラスブールの誓い」に立ち会った年代記作者ニタール、見知らぬ女の顔を探し求め彷徨するアルトニッド。反復する誕生、鏡像のような双子。カロリング朝を舞台に、史実と虚構を断章形式で織り交ぜ、フランス語の起源に肉薄する謎めいた小説。
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5月の新刊:落馬する人々〈最後の王国7〉《パスカル・キニャール・コレクション》

2018年 5月 10日

書影_落馬する人々落馬する人々〈最後の王国7〉
《パスカル・キニャール・コレクション》
小川美登里(訳)

判型:四六判上製
頁数:335頁
定価:3000円+税
ISBN:978-4-8010-0225-8 C0397
装幀:滝澤和子
5月11日頃発売!

起源への転落、再生へのエセー
馬が嘶き、手綱は千切れ、地面にたたきつけられる。生死の境をさまよった末、血だまりのなかで息を吹き返した人間がみた世界――人馬一体の命運を転覆させ、戦争/平和、動物/人間、言語/イメージ、社会/自由の根幹を問い、起源を生き直すための忘我=脱自(エクスターズ)!
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5月の新刊:中村真一郎手帖⑬

2018年 5月 8日

中村真一郎手帖13中村真一郎手帖⑬
中村真一郎の会(編)

判型:A5判並製
頁数:88頁
定価:1000円+税
ISBN:978-4-8010-0332-3 C0091
装幀:齋藤久美子
好評発売中!


生誕100年

戦後文学の旗手・中村真一郎の業績を顕彰する研究・活動を続けている〈中村真一郎の会〉の機関誌第13号。中村真一郎の文学世界への誘いとなる荒川洋治、尾崎真理子の講演録の他、真一郎の小説、エッセイ、文学論、さらには映画脚本までを多角的に考察する論考やエッセイを収録。
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