3月2021のアーカイヴ

3月の新刊:亡霊論的テクスト分析入門

2021年 3月 31日

亡霊論的テクスト分析入門亡霊論的テクスト分析入門
高木信(著)

判型:四六判上製
頁数:370頁
定価:3800円+税
ISBN:978-4-8010-0564-8 C0095
装幀:宗利淳一
3月31日発売!

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この支配からの逃走=闘争!
第一義的意味(デノテーション)の拘束をかいくぐり、多義性・複数性に満ちた世界の実相へと迫るためにーー
物語理論、精神分析、ジェンダー批評などの枠組みも導入しながら、現代文学、歌詞、原発映画を細緻に読み解き、テクストに刻印された〈亡霊論〉的(=不確定的・多義的・攪乱的)な意味/認識/世界のあり方を闡明する、混沌の現代を見つめ直すためのテクスト分析入門。
豊饒なる複数性へと飛翔せよ!

***

〈亡霊〉は日常を決定的に変容させる。〈亡霊論〉的に生きること、〈亡霊論〉的に読むこととは、このような困難を引き受けることである。嘔吐を伴うような〈読む〉という行為、〈解釈〉する行為、〈批評〉する行為を遂行していくことが、〝われわれ〟の常識や思いこみ、抑圧的イデオロギーから身を翻し、逃走=闘争を可能とするはずなのだ。(「あとがき」より)

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4月の新刊:新型コロナウイルス感染症と人類学――パンデミックとともに考える

2021年 3月 23日

書影_フーコー講義録新型コロナウイルス感染症と人類学
パンデミックとともに考える

浜田明範・西真如・近藤祉秋・吉田真理子(編)
判型:46判上製
頁数:369頁
定価:3200円+税
ISBN:978-4-8010-0563-1 C0010
装幀:宗利淳一
4月上旬発売!

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感染予防のブリコラージュ
世界の人びとが経験しているパンデミックについて、人類学はなにを考えることができるのか? COVID-19が編成する多様なネットワークを追跡し、人間の変容可能性を描き出す。
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4月の新刊:ミシェル・フーコー『コレージュ・ド・フランス講義』を読む

2021年 3月 16日

書影_フーコー講義録ミシェル・フーコー
『コレージュ・ド・フランス講義』を読む

佐藤嘉幸・立木康介(編)

判型:A5判上製
頁数:386頁
定価:6000円+税
ISBN:978-4-8010-0556-3 C0010
装幀:滝澤和子
4月上旬発売!

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ついに全貌をあらわしたコーパス。その深奥へ
瞠目の著作群を著す傍ら、13年にわたって続けられたコレージュ・ド・フランス講義は、人文科学の全域を講究するフーコーの思考のうねりそのものであった。苛烈な知性が遺しためくるめく言説の歴程を前期・中期・後期に分け、各時期の中核的主題を際立たせつつ、フーコー理論の真の骨格を抉出する初の試み!
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3月の新刊:ジュール・ヴェルヌとフィクションの冒険者たち

2021年 3月 15日

書影_ヴェルヌジュール・ヴェルヌとフィクションの冒険者たち
新島進(編)

判型:四六判上製
頁数:306頁
定価:3000円+税
ISBN:978-4-8010-0554-9 C0098
装幀:宗利淳一
3月25日頃発売!

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駆動せよ,文学!
科学的知見を採り入れることで驚くべき冒険譚を生み出したジュール・ヴェルヌ。しかし,その作品には奇抜な筋書きの裏側で稼働する文学テクプログラムが隠されていた。ホフマン,ポー,デュマ,プルースト,ルーセル,ドイル,ラスヴィッツ,レム,音二郎……ヴェルヌが耽溺し,ヴェルヌを偏愛した文豪たちと共にフィクションの極地探査へと,いま乗り出す!
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3月の新刊:ミケル・バルセロ

2021年 3月 12日

バルセロ_書影縮小ミケル・バルセロ
国立国際美術館+長崎県美術館+
三重県立美術館+東京オペラシティ アートギャラリー(編)

判型:A4変型判上製
頁数:224頁
定価:2800円+税
ISBN:978-4-8010-0553-2 C0070
ブックデザイン:宗利淳一
3月下旬頃発売!

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現代スペインを代表する画家ミケル・バルセロ、国内初の大回顧展の公式図録
マジョルカの海、アフリカの砂漠、イタリアの火山、ヒマラヤの山中――世界中の自然から着想を得てエネルギーあふれる多彩な作品を生み出しつづける画家ミケル・バルセロ(1957年―)の活動を紹介。100点以上の作品図版を通じ、《現代のピカソ》と謳われる画家の全貌に迫る。全ページオールカラー。

(展覧会は以下の各館を2022年3月まで巡回予定)
〈展覧会情報〉
・国立国際美術館 2021年3月20日―5月30日
・長崎県美術館 2021年6月10日―7月25日
・三重県立美術館 2021年8月14日―10月24日
・東京オペラシティ アートギャラリー 2022年1月13日―3月25日
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3月の新刊:オペラ/音楽劇研究の現在

2021年 3月 12日

書影_オペラオペラ/音楽劇研究の現在
創造と伝播のダイナミズム

佐藤英・大西由紀・岡本佳子(編)
判型:A5判上製
頁数:379頁
定価:4500円+税
ISBN:978-4-8010-0555-6 C0073
装幀:滝澤和子
3月25日頃発売!

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新たな研究領野を切り拓く14のアプローチ!
音楽・テキスト・舞台が一体となったオペラや,バレエ・人形劇をはじめとする音楽劇に,どのようにアプローチすればよいか。作品解釈や演出手法のみならず,劇場の運営から上演作品の選定,政治・経済との関わりやマスメディアによる流通,地域ごとの特色から教育事業まで,地理的・歴史的要因を掛けあわせ総合的に考査する,オペラ/音楽劇研究の幕開け!
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クローデル・セミナー2021「クローデルとその時代」開催のお知らせ

2021年 3月 11日

クローデル・セミナー2021
クローデルとその時代


フランス人作家ポール・クローデルのオンライン・セミナーが開催されます。2018年に生誕150年を迎えさらなる関心を呼んでいる作家について、総勢12名の研究者らが多角的に発表します。参加費無料の本セミナーにぜひご参加ください。

詳細は以下のチラシをご確認ください。
セミナーチラシ(表)
セミナーチラシ(プログラム)

【申し込み制】
colloqueclaudel2021@gmail.com
Zoom にて開催しますので、参加ご希望の方は、
上記までメールにてお申し込み下さい。参加無料。

【日時】  
3月11日(木)15:00 〜18:00
3月12日(金)15:00 〜17:50
3月17日(水)15:00 〜17:50
3月18日(木)15:00 〜18:00

 

3月の新刊:団地映画論

2021年 3月 10日

団地映画論団地映画論
居住空間イメージの戦後史
今井瞳良(著)

判型:A5判上製
頁数:318頁
定価:4000円+税
ISBN:978-4-8010-0551-8 C0074
装幀:宗利淳一
3月23日発売!

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建チ上ガレ団地映画。
団地から見渡す戦後映画史&住宅史

戦後の住宅難を受けて建設された《団地》は、日本人の新しい生活様式を象徴する憧れの的であったが、高度経済成長が下火となる1970年代にはその新奇性は早くも揺らぎ、80年代以降は社会発展の残滓・病理とみなされ、今やノスタルジアの象徴でもある。
歴史の中で「新時代」「密室」「郊外」「不気味」「懐古」など千変万化のイメージをまとってきた団地は、映画においては覗きの標的、昼下りの情事の寝床、活動家の潜伏地、男の子たちの戦場、幽霊の住処……など、相貌を変えながらもやはり時代の息吹を指し示す存在としてあった――
つねに同時代を代弁/批評してきた《団地映画》を解読し、「住むこと」の変遷を描き出す、はじめての本格的団地映画論!

***

本書が明らかにするのは、「団地族」から「団地妻」を経て「ノスタルジア」へ至るという団地イメージと連動する戦後史の語りに対して、日本映画が団地映画として批評性を持ち続けていたという事実である。戦後日本の近代を象徴する団地のイメージに多大な影響を持った団地映画には、「居住空間イメージ」として近代批判の視点が内包されていたのである。(序章より)
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3月の新刊:ポール・クローデル 日本への眼差し

2021年 3月 9日

クローデル 書影ポール・クローデル 日本への眼差し
大出敦・中條忍・三浦信孝(編)

判型:A5判上製
頁数:387頁
定価:6000円+税
ISBN:978-4-8010-0546-4 C0098
装幀:山崎登
3月下旬頃発売!

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日仏の架け橋
大使として日本に滞在し、深く日本文化に親しんだ作家ポール・クローデル。その作品にも影響がみられる《日本》は、詩人大使にとっていかなるものだったのか? ポール・クローデル生誕150年を記念して行われた国際シンポジウムを堂々書籍化。
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3月の新刊:オスカー・シュレンマー——バウハウスの舞台芸術

2021年 3月 8日

書影_オスカー・シュレンマーオスカー・シュレンマー
バウハウスの舞台芸術
柴田隆子(著)

判型:A5判上製
頁数:286頁
定価:4000円+税
ISBN:978-4-8010-0552-5 C0070
装幀:Gaspard Lenski
3月下旬頃発売!

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空間創造と位相の身体――
バウハウスの教育者にして舞台芸術家オスカー・シュレンマー(1888-1943)。芸術運動が大きく転換した両大戦間の時代に舞台空間に実験的なパースペクティヴを取り入れたバウハウスのマイスターは、いかなる舞台芸術を構想したのか。バウハウスにおける基礎教育の授業内容と演出を手がけた舞台空間を豊富な資料から掘り起こし、芸術の可能性を切り拓いた空間創造の力学を明らかにする。

《シュレンマーの舞台芸術理論は当時としても独特なものではあるが、決して彼の頭の中だけで考え出されたものではなく、バウハウスの同僚や学生、あるいは同時代で問題となっていた議論など、多くを参照項としている。本書では、シュレンマーの日記や講義メモなどからそうした周囲からの影響を探りながら、運動を伴う空間造形芸術として舞台芸術を捉えたシュレンマーの思考を追うことにする。》(「序章」より)
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3月の新刊:死に出会う思惟〈最後の王国9〉《パスカル・キニャール・コレクション》

2021年 3月 5日

死に出会う思惟死に出会う思惟〈最後の王国9〉
《パスカル・キニャール・コレクション》
パスカル・キニャール(著)
千葉文夫(訳)

判型:四六判上製
頁数:222頁
定価:2800円+税
ISBN:978-4-8010-0230-2  C0397
装幀:滝澤和子
3月中旬頃発売!

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生と死のあわいをさすらう、野生の思考
『黄金伝説』や『オデュッセイア』、ソクラテスほか古今東西の文学や哲学を逍遥し、
独自の声で紡ぎ出す思考のポリフォニー。
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【書評】金澤智著『ヒップホップ・クロニクル』、『ミュージック・マガジン』に書評掲載

2021年 3月 4日

『ミュージック・マガジン』(2021年3月号)に、長谷川町蔵氏による、金澤智著『ヒップホップ・クロニクル』の書評が掲載されました。

《[……]本書は「ヒップホップ(を通して眺めたアフリカ系アメリカ人の文化および社会状況の)年代記」なのだ。[……]特に読み応えがあったのは第2章「ヒップホップ・ナラティヴ」。[……]音楽ライターには思いつかない視点からヒップホップを語っていてハッとさせられた。[……]日本語ラップと日本社会の繋がりを理解する上でもヒントを与えてくれる本だと思う。》(長谷川町蔵評)

 

2月の新刊:あるく・はなす・かんがえる

2021年 3月 2日

あるく・はなす・かんがえるあるく・はなす・かんがえる
ウルリケ・ペッター講義録
ウルリケ・ペッター(著)
入間カイ(訳)

判型:四六判上製
頁数:157頁
定価:2000円+税
ISBN:978-4-8010-0549-5 C0037
装幀:齋藤久美子
2月下旬頃発売!

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人間の「主体性」とはどういうことなのか。
シュタイナー教育では、子どもが自分の意志で立ち上がり、歩き出し、言葉を発し、その言葉で自己を表現することに「主体性の基盤」があると考えている。国や地域をこえて、現代社会の多様性に応じた教育実践の在り方を解く。2016年夏に大阪の関西乳幼児教育教員養成コースで行われた二日間にわたる連続講義。
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