10月2016のアーカイヴ

10月の新刊:方法異説《フィクションのエル・ドラード》

2016年 10月 24日

方法異説 書影方法異説
《フィクションのエル・ドラード》
アレホ・カルペンティエール(著)
寺尾隆吉(訳)

判型:四六判上製
頁数:328頁
定価:2800円+税
ISBN:978-4-89176-961-1 C0397
装幀:宗利淳一
10月25日頃発売!

カルペンティエールは文学技法の粋を凝らして魔術的世界を生み出した。
(マリオ・バルガス・ジョサ)


〈永遠の独裁制〉を描く傑作
太平洋と大西洋の両方に海岸線をもつ架空の国を舞台に、独裁者〈第一執政官〉を主人公に据え、デカルト的理性のパロディとして「啓蒙的暴君」というラテンアメリカ世界の類型的独裁者の堕落・腐敗を象徴的に描き出す、カルペンティエール随一の傑作長編。
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10月の新刊:作家、学者、哲学者は世界を旅する《人類学の転回》

2016年 10月 24日

作家、学者、哲学者作家、学者、哲学者は世界を旅する
《人類学の転回》
ミシェル・セール(著)
清水高志(訳)

判型:四六判上製
頁数:227頁
定価:2500円+税
ISBN:978-4-8010-0198-5 C0010
装幀:宗利淳一
10月24日発売!


〈哲学〉における幹–細胞を見いだす――。

21世紀になり新たに勃興したモノやノン・ヒューマンを巡るさまざまな思索や、人類学の存在論的転回(オントロジカル・ターン)とも深く絡み合いながら、諸学問の歴史にまつわる知見の膨大な蓄積を背景に、セールの思想の画期的な新展開が、ここに語られる。
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《小島信夫長篇集成》完結記念トークイベントのお知らせ

2016年 10月 18日

〜《小島信夫長篇集成》(全10巻)完結記念〜
春日武彦×小池昌代「小島信夫のオカシナ魅力」

小島信夫長篇集成10近年、若手作家による再評価が進む戦後文学の鬼才・小島信夫。
没後10年にあたる今年、著者の全15長篇を網羅した《小島信夫長篇集成》(全10巻)が完結しました。

これを記念して、本集成に解説をお寄せいただいた、精神科医の春日武彦さん、詩人の小池昌代さんのお二人をお迎えし、代表作『抱擁家族』『別れる理由』をはじめ、「アメリカン・スクール」「馬」「吃音学院」など、小島文学の中でも特にユニークな長篇・短篇を読み解きながら、小島文学を徹底解剖していただきます。
ユーモア、自虐、ズレ、偏執、倒錯……などなど、作品の随所に見え隠れする〈オカシサ〉というポイントに注目し、精神科医vs詩人という異色の視点から小島信夫の急所を探る試みです。
小島信夫を読みあぐねている人も、小島信夫を読み飽きた(?)人も必聴の、小島信夫〈新〉入門!
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10月の新刊:崇高点――ブルトン,ランボー,カプラン

2016年 10月 18日

ピクチャ 7崇高点
ブルトン,ランボー,カプラン
ジョルジュ・セバッグ(著)
鈴木雅雄(訳)

判型:A5判並製
頁数:285頁
定価:3000円+税
ISBN:978-4-8010-0146-6 C0098
装幀:宗利淳一
好評発売中!


シュルレアリスムの発明した特異な時間の体験とは?

ブルトンが『第二宣言』で記した,シュルレアリスムにとっての「精神の一点」が実際に南仏の渓谷にあるとしたら……親友の命日に出会った女性に,その面影がみいだせるとしたら……ブルトンの残した秘密のメッセージの回路に電気を流し,その磁界へと読者を誘うシュルレアリスムの観光=実践案内書! 図版多数、著者へのインタビューも収録。
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10月の新刊:〈もの派〉の起源――石子順造・李禹煥・グループ〈幻触〉がはたした役割《水声文庫》

2016年 10月 18日

スライド1〈もの派〉の起源
石子順造・李禹煥・グループ〈幻触〉がはたした役割
《水声文庫》
本阿弥清(著)

判型:四六判上製
頁数:265頁
定価:3200円+税
ISBN:978-4-8010-0202-9 C0070
装幀:宗利淳一
10月25日発売!


〈幻触〉とは何か?

斎藤義重や高松次郎の影響で誕生したとされる〈もの派〉。
だがそこには、美術批評家の石子順造とともに静岡で活躍するグループ〈幻触〉の存在があった。
〈もの派〉以上に〈もの派〉的な、独自の作品を作っていた〈幻触〉の活動を詳らかにし、〈もの派〉の真実に迫る!
60年代美術史の真実!
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9月の新刊:多としての身体――医療実践における存在論《人類学の転回》

2016年 10月 5日

多としての身体多としての身体
医療実践における存在論
《人類学の転回》
アネマリー・モル(著)
浜田明範・田口陽子(訳)

判型:四六判上製
頁数:286頁
定価:3500円+税
ISBN:978-4-8010-0196-1 C0010
装幀:宗利淳一
好評発売中!

一つの〈真実〉ではなく、多重的な〈実践〉に向かって――。
アクター・ネットワーク・セオリーの旗手の一人である著者が、オランダの大学病院を調査し、動脈硬化と呼ばれる一つの病が、様々な行為や場所、診断と治療の相互作用のなかで、複数性を帯びて存在していることを説得的に論じる。人類学の存在論的転回に多大な影響を与えた民族誌。
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