3月2019のアーカイヴ

4月の新刊:暗殺の森――キアロスクーロⅡ

2019年 3月 29日

暗殺の森暗殺の森
キアロスクーロⅡ
織江耕太郎(著)

判型:四六判上製
頁数:257頁
定価:2500円+税
ISBN:978-4-8010-0421-4 C0093
装幀:齋藤久美子
4月中旬発売!

ターゲットは、原発。
総理官邸に大型トレーラーが突入、爆発した。残骸のコンテナから発見された男女12人の死体はすべて被曝していた――
永田町・霞ヶ関を揺るがす爆破予告、反原発デモの過激化、知られざる放射線被害の露見、そして国債の暴落……原発という〈悪のお荷物〉を抱えた日本を次々に襲う未曾有の事態、その仕掛け人は何者なのか?
福島原発事故や特定秘密保護法の施行を背景に、巨大利権に戦いを挑む男たちの運命を描く〈原発サスペンス〉!
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3月の新刊:チカーノとは何か――境界線の詩学

2019年 3月 29日

チカーノチカーノとは何か
境界線の詩学
井村俊義(著)

判型:四六判上製
頁数:233頁
定価:2800円+税
ISBN:978-4-8010-0422-1 C0030
装幀:宗利淳一
好評発売中!

メキシコとアメリカの狭間で――
メキシコ系アメリカ人としてさまざまな狭間を揺れ動きながらも生き抜く〈チカーノ〉。
彼らの思考と行動を丁寧に追いながら、私たちの来るべき社会を透視する!
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柳沢史明『〈ニグロ芸術〉の思想文化史』が第16回木村重信民族藝術学会賞を受賞

2019年 3月 29日

ニグロ芸術 書影小社より2018年3月に刊行された、柳沢史明『〈ニグロ芸術〉の思想文化史――フランス美術界からネグリチュードへ』が、第16回木村重信民族藝術学会賞(http://ethno-arts.sakura.ne.jp/about/prize.html)を受賞いたしました。著者の柳沢史明さん、おめでとうございます!
また、選考委員の皆様をはじめ、このたびの選考に関わられた皆様に感謝申し上げます。

 

3月の新刊:メランコリーのゆくえ――フロイトの欲動論からクラインの対象関係論へ

2019年 3月 29日

メランコリーメランコリーのゆくえ
フロイトの欲動論からクラインの対象関係論へ
藤井あゆみ(著)

判型:A5判上製
頁数:251頁
定価:4500円+税
ISBN:978-4-8010-0419-1 C0011
装幀:西山孝司
3月25日頃発売!

禁忌から赦しへ
フロイトに欲動論の更新を迫り、クラインの対象関係論に寄与したメランコリー研究。その理論的変遷を、アーブラハムとラドーを介すことで初めて克明に描出し、メランコリーを昇華へと導く理路を拓く。
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4月の新刊:本当の小説 回想録

2019年 3月 27日

本当の小説_書影本当の小説 回想録
フィリップ・ソレルス(著)
三ツ堀広一郎(訳)

判型:四六判上製
頁数:344頁
定価:3000円+税
ISBN:978-4-8010-0408-5 C0098
装幀:宗利淳一
4月1日発売!


言葉によって開かれる真実と自由
ポンジュ,モーリヤック,アラゴン,バタイユ,ラカン,バルト――現代フランス文壇の鬼才,フィリップ・ソレルスが綴る回想録。女たちとの放蕩,前衛文学生活,「テル・ケル」の創刊,68年5月,毛沢東主義者から法王主義者へ……文学と政治の季節がいま甦る。

ぼくは何より、ぼくの机に、数々の机に、ノートに、赤いランプに、夜に、言葉が書きつけられていくあいだじゅう震えている大いなる静寂に、再会してみたい。(本文より)

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3月の新刊:〈他者〉としてのカニバリズム

2019年 3月 26日

カニバリズム〈他者〉としてのカニバリズム
橋本一径(編)

判型:四六判上製
頁数:219頁
定価:2500円+税
ISBN:978-4-8010-0418-4 C0039
装幀:宗利淳一
3月22日頃発売!

忘却と回帰
近代西洋が発見し、また目を背けようとしてきたカニバリズムは、一方で並々ならぬ耳目を集めてきた。しかし、問題は人肉を口にするかどうかなのだろうか。文明批判、自我の変容、倫理と禁忌、そしてテクノロジーの観点からいま一度問い直す。
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2月の新刊:明治初期洋画家の留学とフランスのジャポニスム

2019年 3月 22日

大手前14明治初期洋画家の留学とフランスのジャポニスム
大手前大学比較文化研究叢書14
小林宣之(編)

判型:A5判上製
頁数:234頁+別丁図版8頁
定価:2800円+税
ISBN:978-4-8010-0393-4 C0370
装幀:宗利淳一
好評発売中!

日仏美術の交流
山本芳翠、五姓田義松ら明治初期洋画家の渡仏、およびフランスでのジャポニスムの流行をテーマに、日仏文化交流の歴史を探る。
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『文学との訣別』刊行記念イベントのお知らせ

2019年 3月 22日

対談:山本貴光×塚本昌則
これからの文学問題
〜『文学との訣別』刊行記念イベント〜

文学との訣別 書影文学との訣別――近代文学はいかにして死んだのか

「これからの文学問題」〜『文学との訣別』刊行記念イベント〜
いま、文学はどんな状況にあるでしょうか。出版各社から続々と力のこもった文学全集が刊行され、人びとから教養として求められていた黄金時代は遠くなりました。現在では、インターネットを舞台とした動画やゲームをはじめとする多様なコンテンツのなかに埋もれつつあるようにも見えます。また、大学における文学部の低迷もささやかれる昨今、これからの文学はどのようになっていくのでしょうか。
このたび小社より刊行したウィリアム・マルクスの『文学との訣別』(塚本昌則訳)は、こうした状況を考える上で大きな手がかりとなる本です。著者は、18世紀のフランスで栄光の絶頂を迎えていたヨーロッパの文学が、20世紀にかけてどのように力を失い、凋落の途を辿ったのかを描き出しています。社会と文化の動きを背景として、作家たちは、批評家たちは、そして作品は、どのように世界と向き合ったのか。マルクスは、同書でこの問題に光を当て、時代とともに変わりゆく「文学」の見取り図を示しながらその力学を読み解いてみせます。
この刊行記念イベントでは、『文学問題(F+f)+』の著者で現在、『文藝』で文芸季評を担当している山本貴光さんをゲストにお迎えして、本書の訳者でフランス文学研究者の塚本昌則さんと『文学との訣別』を繙きながら対談していただきます。文学とはなにか、これからどうなってゆくのか。文学の来し方行く末を考えるこの機会に、ぜひお運びください。

※参加を希望される方は、神楽坂モノガタリのウェブサイト(http://www.honnonihohi.jp/)をご覧ください。

場所:神楽坂モノガタリ 東京都新宿区神楽坂6-43 K’s Place 2F
日時:2019年4月19日(金)
開場:19:00~21:00 (18:30開場)
参加費:2,000円+1 drink付/(学生)1,000円+1 drink付(要学生証)
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3月の新刊:有限存在と永遠存在

2019年 3月 19日

有限存在と永遠存在有限存在と永遠存在
存在の意味への登攀の試み
エーディト・シュタイン(著)
道躰章弘(訳)

判型:A5判上製
頁数:602頁
定価:8000円+税
ISBN:978-4-8010-0420-7 C0010
装幀:西山孝司
3月下旬発売!

全存在の知解性の根源へ――
有限の諸原因をめぐる数多の知識を足場にして、永遠無限の存在としての〈神〉という山頂を目指す、フッサールの高弟にしてカルメル会修道女、エーディト・シュタインの哲学の到達点。
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3月の新刊:文学との訣別――近代文学はいかにして死んだのか

2019年 3月 13日

文学との訣別 書影文学との訣別
近代文学はいかにして死んだのか
ウィリアム・マルクス(著)
塚本昌則(訳)

判型:四六判上製
頁数:344頁
定価:4000円+税
ISBN:978-4-8010-0395-8 C0098
装幀:Gaspard Lenski
3月25日頃発売!


文学は死んだのか?――
18世紀、「崇高の美学」にあと押しされて文学は栄光まで昇りつめた。しかし19世紀末、文学に「別れ」を告げた3人の作家――ランボー、ヴァレリー、ホフマンスタール――が現れ、20世紀にはついに自閉状態にまで落ち込み、文学はその影響力を失っていくことになる。
この3世紀のあいだに文学に一体なにが起こったのだろうか? 文学と世界との関係が切り替わる転回点をたどり、大胆に文学史を読み換える新たなマニフェスト!

 文学という概念が18世紀以降、ヨーロッパで被った異様な変化、宗教に置き換わるような勢いを見せながら、事実に基づかない、ほとんど信頼のおけない書き物の位置にまで失墜するという、振れ幅の広い変化が見えてくる。(……)それまでの調和ある美の理想から、個人の感性に直接働きかけ、激烈な反応を引き起こす崇高の美学を追い求めることで文学の領域はどんどん拡張されていったが、それを生みだした社会そのものから離反して自律した世界を創りあげようとし、やがて自閉状態におちいって生命力の源泉を失っていったというのである。――「訳者あとがき」より

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4月の新刊:アンドレ・ピエール・ド・マンディアルグ――イタリアをめぐる幻想の美学

2019年 3月 12日

マンディアルグアンドレ・ピエール・ド・マンディアルグ
イタリアをめぐる幻想の美学
松原冬二(著)

判型:A5判上製
頁数:400頁
定価:8000円+税
ISBN:978-4-8010-0414-6 C0098
装幀:滝澤和子
4月上旬発売!

狂気とエロス、そして幻想
フランスの作家でありながら、ヴェネツィアとパリを往復する生活を送り、『大理石』『海百合』といったイタリアを舞台にした長編小説を書いたマンディアルグ。「わが故郷」と呼ぶほどイタリアに魅了・触発され、いかにしてその「異端」の幻想美学を作り上げたのか?
谷崎潤一郎と三島由紀夫を愛する、孤高の耽美作家マンディアルグの本邦初のモノグラフィー!
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『午前四時のブルー Ⅱ』刊行記念イベントのお知らせ

2019年 3月 8日

対談:小林康夫×國分功一郎
午前四時の哲学
〜『午前四時のブルー Ⅱ』刊行記念イベント〜

書影午前四時のブルー Ⅱ 夜、その明るさ(責任編集=小林康夫)

水声社が送り出す『午前四時のブルー』は、文学、芸術、哲学のフィールドで活躍する方々に、特集のテーマに沿って書かれたテクストを寄稿していただく新しい試みの雑誌です。
本イベントでは「午前四時の哲学」と題し、「夜、その明るさ」をテーマにした第Ⅱ号で「哲学とあの世――ソクラテス、プラトン、死」という刺激的なテクストをご寄稿いただいた國分功一郎氏をお招きし、本誌の“庭師”をつとめる小林康夫氏と対談していただきます。考えるヒントを与えてくれる本イベントに、ぜひ足をお運び下さい。参加を希望される方は、神楽坂モノガタリのウェブサイト(http://www.honnonihohi.jp/)をご覧ください。

場所:神楽坂モノガタリ 東京都新宿区神楽坂6-43 K’s Place 2F
日時:2019年3月23日(土)
開場:15:00~17:00 (14:30開場)
参加費:2,000円+1 drink付/(学生)1,000円+1 drink付(要学生証)
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3月の新刊:都市盛衰原因論《イタリアルネサンス文学・哲学コレクション》

2019年 3月 7日

都市盛衰原因論都市盛衰原因論
イタリアルネサンス文学・哲学コレクション①
ジョヴァンニ・ボテロ(著)
石黒盛久(訳)

判型:A5判上製
頁数:216頁
定価:3000円+税
ISBN:978-4-8010-0401-6 C0310
装幀:西山孝司
3月下旬発売!


都市の集合体としての国家論
古代ローマ帝国から宣教師たちが伝える幻想の中国の都まで、古今東西の都市が栄える要因を地理条件と政治政策の面から考察し、マキャヴェッリが主張したような領土の征服・拡大ではなく、交易を通じた富の増大こそが首都=国家の繁栄をもたらすと説く。海洋帝国スペイン、あるいは現代のアメリカのような経済的覇権システムを背景とする〈帝国〉の出現を予告した知られざる傑作。
表題作ほか、敵対する大国の間で小国が独立を保つ方法を考察する「中立について」、高い評判を得る君主の振る舞いとは何かを述べる「評判について」を付録として収録。

《あたかも一つの身体の各部分の肢体として人間が相互に依存し合うことを望まれた御神は〔……〕ご自身がもたらされる福利をしかるべきやり方で、世界の各地に分配されたのである。それは〔……〕かの国がこの国の物資を必要とするようになり、その結果として交流が生じ、かかる交流から愛が、更にはかかる愛から世界の統一が生ぜんがために他ならない。》(本文より)
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《イタリアルネサンス文学・哲学コレクション》刊行開始!

2019年 3月 6日

イタリアルネサンス文学・哲学イタリアルネサンス文学・哲学コレクション
全6巻
責任編集=澤井繁男

判型:A5判上製
予定頁数:160-400頁
予定価格:2500-6000円+税
装幀:西山孝司
3月下旬刊行開始! 年内完結予定。

内容見本呈。PDFでダウンロードできます。
表紙各巻紹介〕(実際のものとは配色が異なります)
全国の書店でも配布しております。

イタリアルネサンス文学・思想は『デカメロン』『君主論』だけではない! 
都市の経済的発展を背景に、市民たちの間で思想、文学、美術において新たな潮流が生まれ、ギリシア、ローマの古典の再評価がはかられた文化運動=ルネサンス。本コレクションでは、本邦でその思想や業績が十分に知られていない、イタリアルネサンス文化を象徴する作家/思想家を6種類の分野(都市国家論・詩作論・詩集・演劇・自然科学・魔術思想)から選出し、その中心的著作を所収する。訳者による充実した注釈・解説つき。
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3月の新刊:セルバンテスの批評

2019年 3月 1日

セルバンテスの批評セルバンテスの批評
本田誠二(編)
本田誠二+アンソニー・クロース+アメリコ・カストロ+ブルース・W・ウォードロッパー+フランシスコ・マルケス・ビリャヌエバ(執筆)

判型:A5判上製
頁数:478頁
定価:6000円+税
ISBN:978-4-8010-0397-2 C0098
装幀:宗利淳一
3月上旬発売!


世界文学の〈始祖〉を解体する
時代背景から宗教性まで、作家と作品の本質に切り込む論考の数々により、批評と批判によって自らの文学観を構築した〈自己洞察の天才〉としてのセルバンテスの相貌を炙り出す。
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