1月2021のアーカイヴ

2月の新刊:帝国の動向——《フィクションのエル・ドラード》

2021年 1月 28日

書影 帝国帝国の動向
《フィクションのエル・ドラード》
フェルナンド・デル・パソ(著)
寺尾隆吉(訳)

判型:四六判上製
頁数:880頁
定価:5000円+税
ISBN:978-4-8010-0547-1 C0397
装幀:宗利淳一
2月上旬頃発売!

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本作により偉業を達成したフェルナンド・デル・パソこそ、《言葉の皇帝》であり、メキシコにおいて金字塔となる語り手だ。
――エレナ・ポニアトウスカ

ラテンアメリカ文学に厳然として聳え立つ《壮麗たる言葉の城》
1861年、対外債務の支払いを拒否したメキシコ大統領ベニト・フアレスは列強の反発を招き、とりわけフランス皇帝ナポレオン3世はメキシコに向けて軍を派兵、ハプスブルク家の王子が君臨する君主制の創設を目論んだ。
白羽の矢が立ったオーストリア大公フェルディナント・マクシミリアンはベルギー王女シャルロットとともに、1864年にメキシコ皇帝夫妻としてその地を踏むこととなる……
動乱極まるメキシコ近代史に束の間だけ君臨した皇帝夫妻の辿った悲劇的運命を、史実とフィクションによって描き出したメキシコ文学史に冠たる記念碑的著作。
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1月の新刊:都会喜劇と戦後民主主義

2021年 1月 26日

都会喜劇と戦後民主主義都会喜劇と戦後民主主義
占領期の日本映画における和製ロマンチック・コメディ
具珉婀(著)

判型:A5判上製
頁数:271頁
定価:4000円+税
ISBN:978-4-8010-0535-8 C0074
装幀:宗利淳一
1月25日発売!

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〝敗戦の記憶〟から〝未来への希望〟へ
都会を舞台に若い男女の自由恋愛を描くモダンで洗練された娯楽映画〝都会喜劇〟。
占領期に現れたこれらの作品群が指し示したのは、敗戦の経験に直面し、それを超克し、あるいは隠蔽しながら民主的思想を内面化していく、日本人の新しいアイデンティティの姿であった。
新時代のとば口に立つ人々は何を欲望し、何を夢見ていたのか?
細緻な文献調査に加え、木下惠介、島耕二、渋谷実、川島雄三、市川崑らの都会喜劇作品の分析によって民主主義イデオロギー下における大衆の想像力/創造力を闡明する、占領期文化研究の新機軸。

***

これまで顧みられることなく学問的研究から排除されてきた都会喜劇を、占領期のプログラム・ピクチャーを支えたジャンルに規定し、社会的・文化的・政治的な文脈に置いて検討を行うことで、都会喜劇が敗戦と占領という歴史的トラウマを抱えていた日本人を共鳴させた感性が確認できるだろう。自由恋愛として表象される民主主義を一方的に宣伝するための民主主義啓蒙映画ではなく、観客と映画産業との相互作業の産物として都会喜劇が製作され、享受される過程に注目することで、占領期の日本映画をより多角的に捉えることが本書の目標である。(序章より)

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1月の新刊:絶望大国アメリカーーコロナ、トランプ、メディア戦争

2021年 1月 25日

絶望大国アメリカ絶望大国アメリカ
コロナ、トランプ、メディア戦争
武隈喜一(著)

判型:四六判並製
頁数:208頁
定価:1500円+税
ISBN:978-4-8010-0545-7 C031
装幀:宗利淳一
1月23日発売!

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トランプは去り、コロナは残った
2020年のアメリカで何が起きていたのか? 新型コロナウイルスの拡大と経済停滞という逆風のなか、悲願の再選のために熾烈な〈宣伝戦〉をテレビ番組やSNS上で展開したドナルド・トランプ。トランプ陣営の虚実取り混ぜた情報戦略で混沌とするアメリカ・メディアの狂騒と、激変するニューヨークの日常を米国在住の著者が伝える、コロナと大統領選の息詰まる迫真のドキュメント。
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1月の新刊:九夜《ブラジル現代文学コレクション》

2021年 1月 21日

九夜_書影九夜
《ブラジル現代文学コレクション》
ベルナルド・カルヴァーリョ(著)
宮入亮(訳)

判型:46判上製
頁数:262頁
定価:3000円+税
ISBN:978-4-8010-0543-3 C0397
装幀:宗利淳一
1月上旬頃発売!

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なぜ彼は自ら死を選んだのか?
第二次世界対戦勃発間近の1939年8月2日、ヴァルガスの独裁政権が支配し不穏な空気が漂うブラジルの奥地で、ルース・ベネディクトに師事していた若き人類学者は、2人のインディオとともにカロリーナへと戻っていくのだが……。現実とフィクションの裂け目から、実在した人類学者の死の真相を「あなた」に突き付ける、現代ブラジルの傑作ミステリー!
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1月の新刊:シュタイナー学校の全カリキュラム——第1〜第8学年編

2021年 1月 19日

シュタイナー学校の全カリキュラムシュタイナー学校の全カリキュラム
第1〜第8学年編
ドルナッハ・ゲーテアヌム教育部門と
自由ヴァルドルフ連名教育研究部門合同プロジェクト(著)
鳥山雅代+ヴィリギリウス・フォーグル(訳)

判型:A5判上製
頁数:290頁
定価:3500円+税
ISBN:978-4-8010-0534-1 C0037
装幀:滝澤和子
好評発売中!

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普遍的な授業実践のための手引き
ヴァルドルフ学校の経験豊かな教師たちが、シュタイナーの教育理念をふまえ、教育者の創造性をうながし、子どもの自発的な力を導き、育むために表した実践的な「授業作りの提案」。教師のみならず、保護者の方々にもおすすめいたします。
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1月の新刊:スラヴャンスキイ・バザアル——ロシアの文学・演劇・歴史

2021年 1月 18日

スラヴャンスキイスラヴャンスキイ・バザアル
ロシアの文学・演劇・歴史
井桁貞義+伊東一郎+長與進(編)
井桁貞義+伊東一郎+浦 雅春+坂内徳明+堀江新二+岩田 貴+加藤史朗+坂内知子+阪本秀昭+長與 進(執筆)

判型:A5判上製
頁数:348頁
定価:6000円+税
ISBN:978-4-8010-0527-3 C0098
装幀:宗利淳一
好評発売中!

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ロシア研究の小さな〈バザアル〉
1948年前後生まれ、同期のロシア/スラヴ研究者10名が数十年の時を経て一堂に会し、バフチン、チェーホフ、ロトマン、スタニスラフスキーから、日露交流史、ロシア革命、古儀式派、チェコ軍団、現代ロシア演劇まで、多様なテーマを縦横無尽に論じる。
「ロシアに魅せられたベビー・ブーマーたち」と題し、それぞれの研究人生の軌跡を振り返る特別エッセイを巻末に収録。
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1月の新刊:死の秘密、《希望》の火――煉獄のフランス現代哲学(下)

2021年 1月 15日

スクリーンショット 2021-01-12 13.21.25死の秘密、《希望》の火
煉獄のフランス現代哲学(下)
小林康夫(著)

判型:46判上製
頁数:421頁
定価:3800円+税
ISBN:978-4-8010-0520-4 C0010
装幀:宗利淳一
1月上旬頃発売!

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「隣人」としてのデリダ、ナンシー、デュラス!
そのたびごとの「過激な問いかけ」に、ダンスをするように応答すること――フランス現代哲学の星座の中を駆け抜けた著者による、「友愛」の実践としてのフィロソフィア。
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『カズオ・イシグロと日本』『カズオ・イシグロ 失われたものへの再訪』、朝日新聞に書評掲載

2021年 1月 14日

2021年1月9日付の朝日新聞(朝刊)に、『カズオ・イシグロと日本』(田尻芳樹・秦邦生編)、ヴォイチェフ・ドゥロンク『カズオ・イシグロ 失われたものへの再訪』(三村尚央訳)の書評が掲載されました。

評者=温又柔(小説家)
https://www.asahi.com/articles/DA3S14757145.html(会員記事)

 

12月の新刊:ヒップホップ・クロニクル——時代を証言するポピュラー文化

2021年 1月 13日

ヒップホップヒップホップ・クロニクル
時代を証言するポピュラー文化
金澤智(著)

判型:四六判上製
頁数:199頁
定価:2500円+税
ISBN:978-4-8010-0531-0 C0098
装幀:宗利淳一
好評発売中!

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ヒップホップは歴史を語る
誕生から半世紀近くを経て、アメリカ社会が抱えている暴力、銃、ドラッグ、人種差別、性差別などの問題を可視化したヒップホップをとおして、アメリカ社会を読み解く比較文化論。
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1月の新刊:洞窟の経験——ラスコー壁画とイメージの起源をめぐって

2021年 1月 12日

スクリーンショット 2021-01-12 12.49.03洞窟の経験
ラスコー壁画と人間の起源をめぐって
《水声文庫》
吉田裕・福島勲(編)

判型:46判上製
頁数:267頁
定価:3000円+税
ISBN:978-4-8010-0494-8 C0098
装幀:宗利淳一
1月上旬発売!

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暗闇への誘い
シャール、バタイユ、ブランショ、ブルトン、ナンシーら、「ラスコー壁画」に魅惑された20世紀フランスの作家・哲学者たちの思考をプリズムに、人間とイメージの起源を問い直す待望の論文集。
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