6月2025のアーカイヴ

イベントのお知らせ:『風に舞う塵のように』刊行記念イベント

2025年 6月 25日

来たる7月9日、インスティトゥト・セルバンテス東京にて、小社新刊『風に舞う塵のように』(レオナルド・パドゥーラ著、寺尾隆吉訳)の刊行を記念し、「キューバ人作家レオナルド・パドゥーラと語る『風に舞う塵のように』」が開催されます。

作家レオナルド・パドゥーラは、アストゥリアス皇太子賞(文学部門)を受賞し、現代スペイン語文学を代表する作家のひとりです。
本作は「記憶」「亡命」「信念」と「失望」をテーマに、キューバの歴史に翻弄された世代を描いた物語です。かつて深い絆で結ばれた友人たちが、時代や国境を越えて再び交差します。パドゥーラ作品の中でも、作家の本質に迫る作品として高く評価されています。
作者と翻訳者がそれぞれの視点から、創作や翻訳のプロセス、物語の展開、多様な受け止め方、そして”分断の時代”における可能な世界について語り合います。

ぜひ、この機会にご参加ください。

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日時:2025年7月9日(水)18時30分~20時30分
会場:インスティトゥト・セルバンテス東京
参加方法:会場参加(入場無料、要予約)
使用言語:日本語・スペイン語(同時通訳あり)
参加方法をはじめ、詳細は、以下のインスティトゥト・セルバンテス東京のページをご覧ください。

インスティトゥト・セルバンテス東京:https://tokio.cervantes.es/jp/default.shtm
申込みページhttps://padura2025.peatix.com/

共催:早稲田大学総合研究機構ラテンアメリカ研究所

【関連イベント】
来たる7月2日、早稲田大学にて、チリの作家ガブリエラ・ミストラルのノーベル文学賞受賞80周年を記念して、作家の生涯を追ったドキュメンタリー映画『狂った女たち』(2010年、マリア・エレナ・ウッド監督、72分)の特別上映会が開催されます。上映後にはディスカッションと懇談会が行われ、軽食・ワインの試飲も提供されます。ぜひご参加ください。

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日時:2025年7月2日(水)18時30分~20時50分
会場:早稲田大学国際会議場第三会議室
参加方法:入場無料、予約不要
お問い合わせ先:早稲田大学社会科学総合学術院 寺尾隆吉研究室(tel. 03-5286-1413)


 

6月の新刊:異説ダダ・シュルレアリスム

2025年 6月 24日

異説ダダ_書影異説ダダ・シュルレアリスム
塚原史(著)

判型:A5判上製
頁数:472頁
定価:6500円+税
ISBN:978-4-8010-0841-0 C0098
装幀:宗利淳一
6月下旬発売!

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ダダ・シュルレアリスムの時代の先へ
破壊と否定の末に反芸術を体現したダダ、愛と革命にすべてを賭けたシュルレアリスム――そんな通説を問い直し、彼らの真の息吹を新たに感知すべく、ツァラ、ブルトンらの知られざる実像に光をあて、現在形で展開を続けるレトリスムに注視する……百年の時を経てなお謎を秘めたアヴァンギャルド再入門のための、過激なガイドブック。

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6月の新刊:哲学以後の芸術とその後――ジョゼフ・コスース著作集成 1966-1990《芸術/言語》

2025年 6月 12日

哲学以後の芸術とその後_書影哲学以後の芸術とその後
ジョゼフ・コスース著作集成 1966-1990
《芸術/言語》
ガブリエレ・グエルチョ(編)
鍵谷怜(訳)

判型:A5判上製
頁数:494頁
定価:8000円+税
ISBN:978-4-8010-0874-8 C0070
装幀:木村稔将
6月下旬発売!

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叢書《芸術/言語》第1回配本!!
「芸術とは芸術の定義である」――。コンセプチュアル・アートの旗手が紡ぎ出す思考の軌跡。芸術の哲学的・言語学的転回を印づけた記念碑的作品「哲学以後の芸術」をはじめ、引用のみからなるテクスト「27個のパーツからなる論説」、人類学への深い関心を記した「人類学者としての芸術家」など、45編を収録。ジャン゠フランソワ・リオタールによる序文を付す。

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6月の新刊:抽象表現主義――戦後ニューヨークの前衛芸術家たちはいかにして自分たちの歴史を自分たちで作ったか

2025年 6月 12日

抽象表現主義_書影抽象表現主義
戦後ニューヨークの前衛芸術家たちはいかにして自分たちの歴史を自分たちで作ったか
大島徹也(著)

判型:A5判上製
頁数:396頁
定価:6000円+税
ISBN:978-4-8010-0876-2 C0070
装幀:木村稔将
6月下旬発売!

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〈個〉性と〈集団〉性の往還
美術学校運営、討論会、抗議運動、集会所設立、展覧会企画……
ときに対立しながらも芸術家たちが自主的に取り組んだ、知られざる集団活動。その考察を通して、新たな抽象表現主義像を提示する!

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イベントのお知らせ:連続講演会「シュルレアリスム、100年後に」第7回「イメージの彼岸」

2025年 6月 5日

 6月7日(土)に鈴木雅雄氏コーディネート連続講演会「シュルレアリスム、100年後に」第7回「イメージの彼岸」が開催されます。
 今回は、運動を代表する2大画家それぞれの核心に、シュルレアリスム美術研究の最前線を疾走する気鋭の研究者2人が迫ります。コラージュ概念を基点としてエルンストの制作と展示に関する我々の知見を塗り替えた石井氏は、『百頭女』から、イメージのアーカイヴに介入するこの画家の鮮烈な想像力をえぐり出し、タンギーとデ・キリコをめぐる驚異的な著作の勢いもそのままに、長尾氏は30年代のダリが理論と実践の両方で切り開いた地平の意義を、繊細な手さばきで再審に付すことになるでしょう。

石井祐子(九州大学准教授)
マックス・エルンスト『百頭女』と白の眩暈――積層と減算のコラージュ

長尾天(早稲田大学非常勤講師)
サルバドール・ダリのパラノイア論――ヒトラー的乳母の謎

連続講演会「シュルレアリスム、100年後に」第7回「イメージの彼岸」

第7回


連続講演会「シュルレアリスム、100年後に」第7回「イメージの彼岸」

日時:2025年6月7日(土)14時00分~17時30分
会場:早稲田大学戸山キャンパス36号館5階582教室
参加方法:会場参加(入場無料・予約等不要)
登壇者:石井祐子(九州大学准教授)、長尾天(早稲田大学非常勤講師)
主催:早稲田大学文学研究科フランス語フランス文学コース

お問合せ先:salut@list.waseda.jp(早稲田大学文学部フランス語フランス文学コース)
http://flas.waseda.jp/french/actualites/2025/05/19/4057


 

6月の新刊:異邦人のフランス語圏文学――立花英裕と「世界‐文学」の想像力

2025年 6月 2日

異邦人のフランス語圏文学_書影異邦人のフランス語圏文学
立花英裕と「世界‐文学」の想像力
谷昌親・中村隆之(編)

判型:A5判上製
頁数:452頁
定価:6500円+税
ISBN:978-4-8010-0878-6 C0098
装幀:宗利淳一
6月下旬発売!

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文学という潜勢力
ロートレアモンから出発して、マルティニック、ハイチ、ケベックの文学へと多様に展開された、知の越境者の旅路。歴史の他性に開かれた文学的思考から、われわれは何を受けとるべきか。ネーションへの同化でもなければ、グローバル化の伸展でもない、時空の異なる作品に張り巡らされた世界の複数性を読解する。
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イベントのお知らせ:『フロレンスキイ論』刊行記念 沼野充義先生×細川瑠璃先生 トーク&サイン会

2025年 6月 2日

来たる7月4日(金)、紀伊國屋書店新宿本店3階、アカデミック・ラウンジにて、小社刊行『フロレンスキイ論』の刊行記念トークイベントが開催されます。
ロシア文学者の沼野充義先生(WEB登壇)と本書の著者・細川瑠璃先生をお迎えし、日本で初のフロレンスキイについてのモノグラフである本書の刊行を記念して、世紀末思想やロシア革命などの当時の文化的背景も踏まえながら、20世紀ロシア文化史の中でも特異な輝きを放つフロレンスキイの思想と生について語り合います。
ぜひ、この機会にご参加ください。

フロレンスキイ論

日時:2025年7月4日(金)18時30分〜20時(60分ほどのトークの後、質疑応答とサイン会を予定)
会場:紀伊國屋書店新宿本店3階、アカデミック・ラウンジ
参加方法:対面参加のみ(着席参加は要事前申し込み。立ち見は申し込み不要)。入場無料
登壇者:沼野充義(東京大学名誉教授)、細川瑠璃(東京大学大学院講師)

詳細・お申し込みについては、紀伊国屋書店サイトをご参照ください。
https://store.kinokuniya.co.jp/event/1747885032/



イベントのアーカイブ動画を以下より特別公開中です。