2月の新刊:明治初期洋画家の留学とフランスのジャポニスム

2019年 3月 22日 コメントは受け付けていません。

大手前14明治初期洋画家の留学とフランスのジャポニスム
大手前大学比較文化研究叢書14
小林宣之(編)

判型:A5判上製
頁数:234頁+別丁図版8頁
定価:2800円+税
ISBN:978-4-8010-0393-4 C0370
装幀:宗利淳一
好評発売中!

日仏美術の交流
山本芳翠、五姓田義松ら明治初期洋画家の渡仏、およびフランスでのジャポニスムの流行をテーマに、日仏文化交流の歴史を探る。

目次
まえがき
明治初期洋画家の留学――山本芳翠の場合/小林宣之
明治初期洋画家の留学――五姓田義松の場合/角田拓朗
マネにおけるジャポニスムと共和主義――マネの「秘密の細部」に関する若干の考察/吉田典子
モネとジャポニスム/六人部昭典
『失われた時を求めて』におけるジャポニスム/吉川一義

編者/執筆者について
小林宣之(こばやしのぶゆき)
1953年、岡山県生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。専攻、フランス文学。現在、大手前大学教授。著書に、『エクリチュールの冒険――新編・フランス文学史』(共著、大阪大学出版会、2003年)、訳書に、『ネルヴァル全集』全六巻(共訳、筑摩書房)がある。

角田拓朗(つのだたくろう)
1979年、東京都生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程中退。専攻、近代日本美術史。現在、神奈川県立歴史博物館主任学芸員。著書に、『絵師五姓田芳柳義松親子の夢追い物語』(三好企画、2015年)、編著に、『五姓田義松史料集』(中央公論美術出版、2015年)がある。
吉田典子(よしだのりこ)
1953年、奈良県生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了。京都大学博士(文学)。専攻、フランス近代の文学と絵画。現在、神戸大学大学院教授。著書に、『フランスと日本 遠くて近い二つの国』(共著、早美出版社、2015年)など、訳書に、ゾラ『ボヌール・デ・ダム百貨店――デパートの誕生』(藤原書店、2004年)などがある。
六人部昭典(むとべあきのり)
1953年、京都府生まれ。大阪大学大学院博士後期課程単位取得退学。専攻、西洋美術史。現在、実践女子大学教授。著書に、『モネ――《睡蓮》への歩み』(六耀社、2001年)、『もっと知りたいゴーギャン』(東京美術、2009年)、訳書に『印象派の絵画』(西村書店、2001年)などがある。
吉川一義(よしかわかずよし)
1948年、大阪府生まれ。パリ・ソルボンヌ大学博士課程修了(文学博士)。専攻、フランス文学。京都大学名誉教授。著書に、『プルーストと絵画』(岩波書店、2008年)など、訳書に、プルースト『失われた時を求めて』(岩波書店、全14巻、既刊13巻)などがある。

大手前大学大学比較文化研究叢書
日仏アニメーションの文化論/石毛弓・大島浩英・小林宣之/2800円

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