3月の新刊:チカーノとは何か――境界線の詩学

2019年 3月 29日 コメントは受け付けていません。

チカーノチカーノとは何か
境界線の詩学
井村俊義(著)

判型:四六判上製
頁数:233頁
定価:2800円+税
ISBN:978-4-8010-0422-1 C0030
装幀:宗利淳一
好評発売中!

メキシコとアメリカの狭間で――
メキシコ系アメリカ人としてさまざまな狭間を揺れ動きながらも生き抜く〈チカーノ〉。
彼らの思考と行動を丁寧に追いながら、私たちの来るべき社会を透視する!

目次
まえがき
Ⅰ 境界線を溶かす言葉の力――イラン・スタバンス
Ⅱ ロードという境界線――サルバドール・プラセンシア
Ⅲ 境界線を越えゆく亡霊たち――英雄、風景、死の共同体
Ⅳ 日本とメキシコの境界線――サウスウエストへの旅
Ⅴ 近代化に抗するテクスト――アントニオ・ブルシアーガ
Ⅵ 境界線の再魔術化――ギリェルモ・ゴメス=ペーニャ
Ⅶ 境界線の詩学――アルフレッド・アルテアーガ
Ⅷ 事実と虚構の境界線――ホワイトネスと混血
Ⅸ ボーダーランズの構築――アメリカスと不法移民
Ⅹ 〈沈黙に宿る風景〉〈アーバン・トライブ宣言〉
あとがき

著者について
井村俊義(いむらとしよし)
1964年、長野県諏訪市に生まれる。慶應義塾大学文学部・法学部を卒業後、国際会議の運営、学習参考書の編集等にたずさわる。その後、予備校の講師を続けながらアメリカ南西部やメキシコ、東南アジア等を旅する。日系人とチカーノについて研究するために中部大学で今福龍太氏に師事。名古屋大学大学院国際言語文化研究科博士課程満期退学。大学非常勤講師を務める傍らチカーノを探求し続け、2012年から長野県看護大学准教授。専門は、文学・民俗学・文化人類学。主な著書に、『第二次世界大戦の遺産』(共著、大学教育出版会、2015)、主な訳書に、マイケル・タウシグ『模倣と他者性』(水声社、2018)などがある。

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