11月の新刊:なぜ学校でマンガを教えるのか?

2019年 11月 22日 コメントは受け付けていません。

なぜ学校でマンガなぜ学校でマンガを教えるのか?
大手前大学比較文化研究叢書15
石毛弓・小林宣之(編)

判型:A5判上製
頁数:234頁
定価:2800円+税
ISBN:978-4-8010-0449-8 C0370
装幀:宗利淳一
11月15日頃発売!

学校でマンガを教えることはできるのか?
大学でマンガの描き方が学べるようになって20年、いまや大学でマンガを学んでデビューすることも、海外から日本の大学へマンガを学びに留学することも珍しくなくなってきた。しかし一体、どのようにして大学でマンガを教える/身に付けることが可能になったのか? 単に描き方を学ぶことに留まらない教育のあり方とは? 日本以外ではどのような教育が行われているのか?……これからのマンガと教育を考えるための必読書!

目次
まえがき/小林宣之
世界の「マンガを教える学校」をめぐって/藤本由香里
大学とマンガ教育/竹宮惠子
[対談]大手前大学でマンガを学ぶということについて/倉田よしみ×佐藤晴美
韓国における漫画教育の現状と展望――青江文化産業大学の例を中心に/梁慧琳
中国漫画教育の現状報告/斉夢菲
文化工作とまんが教育/大塚英志・山本忠宏・蔡錦佳・鈴木麻記
[全体討論]なぜ学校でマンガを教えるのか?
大学におけるマンガ教育の現状と可能性――「あとがき」に代えて/石毛弓

編者/執筆者について
石毛弓(いしげゆみ)
1970年生まれ。博士(哲学)。大手前大学教授。専門は、西洋哲学。主な著書に、『マンガがひもとく未来と環境』(清水弘文堂、2011)、『ピアチューター・トレーニング――学生による学生の支援へ』(共著、ナカニシヤ出版、2014)などがある。
小林宣之(こばやしのぶゆき)
1953年、岡山県生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。専攻、フランス文学。現在、大手前大学教授。著書に、『エクリチュールの冒険――新編・フランス文学史』(共著、大阪大学出版会、2003年)、訳書に、『ネルヴァル全集』全六巻(共訳、筑摩書房)がある。

藤本由香里(ふじもとゆかり)
1959年生まれ。評論家。明治大学教授。専門は、漫画文化論、ジェンダー論。主な著書に、『私の居場所はどこにあるの?――少女マンガが映す心のかたち』(朝日文庫、2008)、『きわきわ――「痛み」をめぐる物語』(亜紀書房、2013)などがある。
竹宮惠子(たけみやけいこ)
1950年生まれ。漫画家。京都精華大学元学長。日本マンガ学会会長。1980年小学館漫画賞受賞。2014年紫綬褒章受章。代表作に、『風と木の詩』『地球へ…』『私を月まで連れてって!』『イズァローン伝説』などがある。
倉田よしみ(くらたよしみ)
1954年生まれ。漫画家。大手前大学教授。1999年小学館漫画賞受賞。代表作に、『味いちもんめ』(小学館)などがある。
佐藤晴美(さとうはるみ)
1954年生まれ。漫画家。大手前大学教授。代表作に、『翼の記憶』(朝日ソノラマ)、『飛べ跳べアニマ』(講談社)などがある。
梁慧琳(ヤン・ヘリム)
1982年生まれ。漫画原作者。青江文化産業大学教授。専門は、物語論、ストーリーテリング。代表作に、『国立自由経済高校・セシル高』、『AMENTIA』などがある。
斉夢菲(さいむひ)
1984年生まれ。まんが家。南京財経大学外国語学院講師。専門は、中国漫画創作論、まんが表現論。主な著書に、『世界まんが塾』(共著、角川書店、2017)、『動員のメディアミックス――〈創作する大衆〉の戦時下・戦後』(共著、思文閣出版、2017)などがある。
大塚英志(おおつかえいじ)
1958年生まれ。まんが原作者、批評家。博士(芸術工学)。国際日本文化研究センター教授。専門は、まんが表現史、まんが創作論。主な著書に、『大政翼賛会のメディアミックス――「翼賛一家」と参加するファシズム』(平凡社、2018)、『手塚治虫と戦時下メディア理論――文化工作・記録映画・機械芸術』(星海社、2018)などがある。
山本忠宏(やまもとただひろ)
1976年生まれ。神戸芸術工科大学助教。専門は、写真表現、まんが表現史。主な著書に、『TOBIO Critiques #2』(共著、太田出版、2016)、『動員のメディアミックス――〈創作する大衆〉の戦時下・戦後』(共著、思文閣出版、2017)などがある。
蔡錦佳(サイチンチア)
1977年生まれ。東華印刷局クリエイティヴ・ディレクター。専門は、台湾のマンガ表現と文化、文物の全面調査。主な著書に、『まんがはいかにして映画になろうとしたのか――映画的手法の研究』(共著、NTT出版、2012)、『TOBIO Critiques #2』(共著、太田出版、2016)などがある
鈴木麻記(すずきまき)
1988年生まれ。東京大学大学院特任研究員。専門は、メディア史、歴史社会学。著書に、『動員のメディアミックス――〈創作する大衆〉の戦時下・戦後』(共著、思文閣出版、2017)がある。

谷村要(たにむらかなめ)
1978年生まれ。博士(社会学)。専門は、情報社会学、サブカルチャー研究。主な著書に、『ポケモンGOからの問い』(共著、新曜社、2018)などがある。

大手前大学大学比較文化研究叢書
日仏アニメーションの文化論/石毛弓・大島浩英・小林宣之/2800円
明治初期洋画家の留学とフランスのジャポニスム/小林宣之/2800円

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