12月の新刊:ジャパノイズ――サーキュレーション終端の音楽  

2019年 12月 18日 コメントは受け付けていません。

ジャパノイズジャパノイズ
サーキュレーション終端の音楽
デヴィッド・ノヴァック(著)
若尾裕・落晃子(訳)

判型:A5判上製
頁数:328頁
定価:4000円+税
ISBN:978-4-8010-0415-3 C0073
装幀:宗利淳一
12月下旬発売!

ジャパノイズという現象、ジャパノイズという幻想
90年代に北米で注目され、独自の理想の音楽を実践する世界として「ジャパノイズ」と呼ばれるようになった、日本のアンダーグラウンド・ノイズ・ミュージック。
ノイズの多様性に、そのありのままの創造性に迫る、日本の第一線で活躍するノイジシャンと交流を持つ民族音楽学/人類学の研究者による、10年に渡るフィールドワークの成果。
メルツバウ/インキャパシタンツ/非常階段/マゾンナ/MSBR/ハナタラシ/

目次
序章
第一章 ライブ性とデッド性の間
第二章 ジャパニーズ・アンダーグラウンドの音地図
第三章 関西でノイズを聴く
第四章 ノイズというジャンル
第五章 フィードバック、主観性、パフォーマンス
第六章 ジャパノイズとテクノカルチャー
第七章 カセット文化の未来
エピローグ

著者について
デヴィッド・ノヴァック(David Novak)
コロンビア大学音楽学部博士過程修了。現在、カリフォルニア大学サンタ・バーバラ校音楽学部准教授および音楽学際研究センター・ディレクター。専攻、民族音楽学。八〇年代からたびたび来日し、フィールドワークを行い、現在も日本のノイズアーティストらと親交を持っている。主な編著書に、Keywords in Sound(Co-edited with Matthew Sakakeeny. Duke University Press, 2015)などがある。

訳者について
若尾裕 (わかおゆう)
1948年、東京生まれ。東京芸術大学大学院音楽研究科作曲専攻修了。広島大学名誉教授及び神戸大学名誉特任教授。専攻、臨床音楽学。主な著訳書に、『サステナブル・ミュージック』(アルテスパブリッシング、2017)、『親のための新しい音楽の教科書』(サボテン書房、2014)、ポール・ヘガティ『ノイズ/ミュージック』(共訳、みすず書房、2014)などがある。

落晃子 (おちあきこ)
 1969年、広島県生まれ。広島大学大学院学校教育研究科修了。現在、京都精華大学ポピュラーカルチャー学部准教授。専攻、コンピュータ音楽、音楽教育学。大学で教鞭をとる傍ら、活動名”RAKASU PROJECT”として電子音響音楽から商業音楽制作まで、幅広い活動を行う。主な著書に、『叢書セミオトポス 音楽が終わる時:産業/テクノロジー/言説』)(共著、新曜社、2015)、『教室がインターネットにつながる日』(共著、北大路書房、1998)などがある。

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