11月の新刊:心はどこに在るか

2020年 11月 19日 コメントは受け付けていません。

書影_心はどこに在るか心はどこに在るか
プルースト、サン=テグジュペリ、まど・みちお
武藤剛史(著)

判型:四六判上製
頁数:307頁
定価:3500円+税
ISBN:978-4-8010-0529-7 C0098
装幀:齋藤久美子
11月20日頃発売!

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すべては心から始まる
真の自己を求めて内面に沈潜したプルーストを手がかりに、ベルナノス、サン=テグジュペリ、ドーテル、まど・みちお、庄野潤三、ミシェル・アンリを通じて、世界と〈私〉が現われる場としての心の働きを捉え直し、愛の関係性に生きる〈いのち〉の論理を究明する。

目次
まえがき
「内部の世界だけが重要である」――プルースト美学の根底
甦る子ども――ジョルジュ・ベルナノス
愛のパラドクス――『星の王子さま』の世界
偶然の文学――アンドレ・ドーテルの世界
宇宙のこころを映す――まど・みちおの詩
この世の旅人――庄野潤三『夕べの雲』
人間の条件の顚倒――ミシェル・アンリ『キリストの言葉』
心はどこに在るか

著者について
武藤剛史(むとうたけし)
1948年、埼玉県に生まれる。京都大学大学院博士課程中退。共立女子大学名誉教授。専攻、フランス文学。主な著書に、『プルースト 瞬間と永遠』(洋泉社、1994年)、『印象・私・世界』(水声社、2017年)、主な訳書に、ジャン・V・オカール『比類なきモーツァルト』(1991年)、アニー・パラディ『モーツァルト 魔法のオペラ』(2005年)、ミシェル・フイエ『キリスト教シンボル事典』(2006年)、マリナ・フェレッティ『印象派(新版)』(2008年)、パトリック・ドゥムイ『大聖堂』(2010年)、エリック・シブリン『「無伴奏チェロ組曲」を求めて』(2011年)、ミシェル・アンリ『キリストの言葉』(2012年、いずれも白水社)、ピエール・ラビ『良心的抵抗への呼びかけ』(四明書院、2015年)、ミシェル・ロクベール『異端カタリ派の歴史』(講談社、2016年)、アンドレ・ドーテル『夜明けの汽車 その他の物語』(舷燈社、2017年)、ラ・ロシュフコー『箴言集』(講談社、2019年)、ベネディクト・セール『キリスト教会史100の日付』(白水社、2020年)などがある。

関連書
印象・私・世界――『失われた時を求めて』の原母体/武藤剛史/3000円+税
プルーストとの饗宴/中野知律/5800円+税
プルースト的絵画空間/真屋和子/6500円+税
プルースト的冒険/湯沢英彦/3800円+税

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