3月の新刊:ポール・クローデル 日本への眼差し

2021年 3月 9日 コメントは受け付けていません。

クローデル 書影ポール・クローデル 日本への眼差し
大出敦・中條忍・三浦信孝(編)

判型:A5判上製
頁数:387頁
定価:6000円+税
ISBN:978-4-8010-0546-4 C0098
装幀:山崎登
3月下旬頃発売!

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日仏の架け橋
大使として日本に滞在し、深く日本文化に親しんだ作家ポール・クローデル。その作品にも影響がみられる《日本》は、詩人大使にとっていかなるものだったのか? ポール・クローデル生誕150年を記念して行われた国際シンポジウムを堂々書籍化。


目次

諸言(ローラン・ピック) 
序――ポール・クローデル、日本への眼差し(大出 敦) 

詩人大使クローデルの俳句(芳賀 徹) 
ポール・クローデルの「懐深い生き方」に学ぶ(福井憲彦)  

Ⅰ 日本への道程
 共同出生を生きたポール・クローデル(中條 忍)
 『繻子の靴』に立ち現れる影――日本初演について(渡辺守章)  

Ⅱ 日本を読み解く
 ポール・クローデル 日本の旅人 (井戸桂子)
 ものの「ああ性」を求めて――クローデルの日本理解 (大出 敦)

Ⅲ 日本の息吹
 ある詩法の深化――三回にわたる日本滞在を通して(カトリーヌ・マイヨー)
 劇作家クローデルと日本演劇の参照――限界、妥当性、使用の戦略 (パスカル・レクロアール)
 あるクローデル的風景──画家、山元春挙の大津別邸(ミッシェル・ワッセルマン)

Ⅳ 日本への視点
 ポール・クローデルの日本――直観的〈共同出生〉とカトリック的〈垂直序列体系〉(ドミニック・ミエ=ジェラール)
 宣教師の庇護者ポール・クローデル(上杉未央)
 ポール・クローデルと宗教学――西洋から日本へ(フランソワ・ラショー)

Ⅴ 日仏間の橋
 クローデルと仏領インドシナ問題――クローデルのインドシナ訪問とパリバへの働きかけ(篠永宣孝) 
 日仏文化機関の創立者ポール・クローデル(三浦信孝)
 日本が見たポール・クローデル――クローデルとその作品における受容(根岸徹郎)

クローデル作品翻訳年表

編者について
大出 敦(おおであつし)
1967年生まれ。慶應義塾大学教授(フランス文学)。著書に『クリティカル・リーディング入門』(慶應義塾大学出版会、2015年)、編著に『マラルメの現在』(水声社、2013年)、訳書にA・フィロネンコ『ヨーロッパ意識群島』(共訳、法政大学出版局、2007年)などがある。
中條 忍(ちゅうじょうしのぶ)
1936年生まれ。青山学院大学名誉教授(フランス演劇)。著書に『ポール・クローデルにおける日本』(法政大学出版局、2018年)、訳書にジャン=マリ・トマソー『メロドラマ』(晶文社、1991年)などがある。
三浦信孝(みうらのぶたか)
1945年生まれ。中央大学名誉教授(フランス研究)。著書に『現代フランスを読む』(大修館書店、2002年)、編著に『加藤周一を21世紀に引き継ぐために』(共編、水声社、2020年)、訳書にB・ベルナルディ『ジャン=ジャック・ルソーの政治哲学』(勁草書房、2014年)などがある。

関連書
クローデル小喜劇集/ティエリ・マレ編/4000円+税
詩人大使ポール・クローデルと日本/アルバム・クローデル編集員会編/2500円+税
マラルメの現在/大出敦編/6500円+税
加藤周一を21世紀に引き継ぐために/三浦信孝・鷲巣力編/6000円+税

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