2月の新刊:メトロの民族学者《人類学の転回》

2022年 2月 14日 コメントは受け付けていません。

メトロの民族学者 書影 メトロの民族学者
《人類学の転回》
マルク・オジェ(著)
藤岡俊博(訳)

判型:四六判上製
頁数:147頁
定価:2000円+税
ISBN:978-4-8010-0632-4 C0010
装幀:宗利淳一
2月下旬頃発売!


▶直接のご注文はこちらへ◀︎

《人類学の場》としての地下鉄
日々なにげなく通り過ぎる地下鉄はいかなる場=空間なのか? 
文豪や政治家の名前、そしてかつての戦場……
駅名は集合的記憶を支え、日常を行き交う私たちの個人の記憶のよすがとなる。
車内の様子や駅の情景、人々の動きの具体例をさまざまに取り上げ、パリのメトロを契約的かつ経済的な空間として読み解く。



目次

いくつかの記憶
いくつかの孤独
いくつかの連絡
いくつかの結論

訳者あとがき

著者について
マルク・オジェ(Marc Augé)
1935年、ポワチエに生まれる。人類学者。パリの社会科学高等研究院(EHESS)にて指導教授を務める(1985年から95年まで院長)。現代社会について人類学的手法から分析を試みている。主な著書に、『権力とイデオロギーの理論』(Hermann、1975年)、『リュクサンブール公園を横切って』(Hachette、1985年)、『国家なき全体主義』(邦訳、勁草書房、1995年)、『同時代世界の人類学』(邦訳、藤原書店、2002年)、『非‐場所』(邦訳、水声社、2017年)などがある。

訳者について
藤岡俊博(ふじおかとしひろ)
1979年、長野県に生まれる。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。現在、東京大学大学院准教授。専攻、フランス哲学、ヨーロッパ思想史。主な著書には、『レヴィナスと「場所」の倫理』(東京大学出版会、2014年)、主な訳書には、カイエ『功利的理性批判』(以文社、2011年)、レヴィナス『全体性と無限』(講談社学術文庫、2020年)などがある。

関連書
非‐場所 スーパーモダニティの人類学に向けて/マルク・オジェ/2500円+税

美女と野獣/マイケル・タウシグ/3200円+税
模倣と他者性――感覚における特有の歴史/マイケル・タウシグ/4000円+税
ヴァルター・ベンヤミンの墓標――感覚における特有の歴史/マイケル・タウシグ/3800円+税
自然と文化を越えて フィリップ・デスコラ/4500円+税
反政治機械――レソトにおける「開発」・脱政治化・官僚支配/ジェームズ・ファーガソン/5000円+税
経済人類学――人間の経済に向けて/クリス・ハン+キース・ハート/2500円+税
流感世界――パンデミックは神話か?/フレデリック・ケック/3000円+税
法が作られているとき――近代行政裁判の人類学的考察/ブルーノ・ラトゥール/4500円+税
変形する身体/アルフォンソ・リンギス/2800円+税
暴力と輝き/アルフォンソ・リンギス/3200円+税
わたしの声――一人称単数について/アルフォンソ・リンギス/3200円+税
フレイマー・フレイムド/トリン・T・ミンハ/4000円+税
多としての身体――医療実践における存在論/アネマリー・モル/3500円+税
ケアのロジック――選択は患者のためになるか/アネマリー・モル/3200円+税
作家、学者、哲学者は世界を旅する/ミシェル・セール/2500円+税
部分的つながり/マリリン・ストラザーン/3000円+税
インディオの気まぐれな魂/エドゥアルド・ヴィヴェイロス・デ・カストロ/2500円+税

Comments are closed.