3月の新刊:ミヤギフトシ 物語を紡ぐ

2023年 2月 27日 コメントは受け付けていません。

ミヤギフトシ_書影ミヤギフトシ
物語を紡ぐ
星野太+浅沼敬子+岩川ありさ+シュテファン・ヴューラー+ミヤギフトシ(著)
浅沼敬子(編)

判型:四六判上製
頁数:188頁+カラー16頁
定価:2500円+税
ISBN:978-4-8010-0693-5 C0070
装幀:木村稔将
3月下旬頃発売!

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フェミニズム・クィア理論を援用しながら、写真、映像、インスタレーション、小説まで、様々な手法を横断的に用いて〈物語〉を紡ぎ出すという唯一無二のスタイルで、近年注目を集めている沖縄出身の美術家・小説家、ミヤギフトシ。美術・文学の両側面からミヤギの活動を多角的に描き出し、その全貌に迫る。
気鋭の執筆陣による、待望のモノグラフ!



目次
序  浅沼敬子

インビテーション  星野太
指標的オートフィクション――割れたガラスがうつし出すもの  浅沼敬子
問われ語りの回路――ミヤギフトシ『ディスタント』論  岩川ありさ
女同士の絆を未来につなぐ、後ろ向きのノスタルジックな眼差し――ミヤギフトシ「幾夜」におけるクィア・ユートピアニズム  シュテファン・ヴューラー
American Boyfriend とは誰か  ミヤギフトシ
境界へのまなざし[ミヤギフトシへのインタヴュー]

ミヤギフトシの連想的作品世界――写真、動画、オブジェ、テクスト、インスタレーション  浅沼敬子
略歴・展覧会歴
参考文献

著者について
浅沼敬子(あさぬまけいこ)
1975年生まれ。現在、北海道大学准教授。専攻は、現代美術、写真・映像史。主な著書に、『循環する世界 山城知佳子の芸術』(編著、ユミコチバアソシエイツ、2016年)がある。
星野太(ほしのふとし)
1983年生まれ。現在、東京大学大学院総合文化研究科准教授。専攻は、美学、表象文化論。主な著書に、『美学のプラクティス』(水声社、2021年)、『崇高のリミナリティ』(フィルムアート社、2022年)などが、主な訳書に、ジャン゠フランソワ・リオタール『崇高の分析論――カント『判断力批判』についての講義録』(法政大学出版局、2020年)などがある。
岩川ありさ(いわかわありさ)
1980年生まれ。現在、早稲田大学文学学術院准教授。専攻は、現代日本文学、クィア・スタディーズ、フェミニズム、トラウマ研究。主な著書に、『物語とトラウマ――クィア・フェミニズム批評の可能性』(青土社、2022年)がある。
シュテファン・ヴューラー(Stefan Wuerrer) 
現在、武蔵大学助教。専攻は、フェミニズム・クィア批評、日本文学、表象文化論。主な著書に、『読むことのクィア 続・愛の技法』(共著、中央大学人文科学研究所、2019年)などがある。
ミヤギフトシ
1981年生まれ。美術家、小説家。主な著書に、『ディスタント』(河出書房新社、2019年)が、近年の個展に、「American Boyfriend: Portraits and Banners」(void+, Yutaka Kikutake Gallery,2022年)などがある。

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