6月の新刊:クローデルとその時代

2023年 6月 6日 コメントは受け付けていません。

書影_クローデルとその時代クローデルとその時代
大出敦(編)

判型:A5判上製
頁数:378頁
定価:6000円+税
ISBN:978-4-8010-00724-6 C0098
装幀:宗利淳一
6月下旬発売!

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詩人大使の転換期
生誕150年を機会に再評価をみせる作家ポール・クローデル。外交官として東洋に赴任することで、大きな転換が作品にもたらされた時代とはいかなるものだったのか。「日本」「演劇」「音楽」「宗教」の諸相からアプローチし、詩人大使の多面性に光を当てる。



目次

序――ポール・クローデル、この多面的な存在(大出敦)

Ⅰ 日本
アリストテレスと唐辛子――ポール・クローデルの俳諧受容(大出敦) 
クローデルと二条城――「松の中の譲位」でのコンキスタドール (井戸桂子)
クローデル、メルラン、幣原――1924年の極東(学谷亮)
ポール・クローデルと山内義雄――二人の出会いと詩集『聖ジュヌヴィエーヴ』について(山本泰朗)

Ⅱ 演劇
マラルメからクローデルに至る舞踊の詩学――『男とその欲望』にみられる欲望の構造(村上由美)
âme / ombre / doubleとクローデルの演劇――『埴輪の国』を手がかりに(根岸徹郎)
ジャン・ジロドゥ――もう一人の「外交官作家」(田ノ口誠悟)

Ⅲ 音楽
クローデル/オネゲルの《火刑台上のジャンヌ・ダルク》――「イアンブ」から読み解くリズムとジャンルの多声性(安川智子)
マラルメとクローデル――二人のフランス詩人のワーグナー論を巡って(黒木朋興)
クローデルと日本の伝統演劇――リズム演劇の構想における詩と音楽の身体性(岡村正太郎)

Ⅳ 宗教
ポール・クローデルとリジューの聖テレーズ――降誕祭の回心と女子カルメル会をめぐって(大須賀沙織)
エック神父、クローデル、伝統主義――日本におけるフランス文学受容の一側面(上杉未央)
クローデルと殉教のインドシナ(牧野元紀)

編者について
大出敦(おおであつし)
慶應義塾大学教授(フランス文学)。著書に、『クローデル 日本への眼差し』(共編、水声社、2021年)、『プレゼンテーション入門』(2020年)、『クリティカル・リーディング入門』(2015年、以上、慶應義塾大学出版会)、『マラルメの現在』(編著、水声社、2013年)、訳書に、A・フィロネンコ『ヨーロッパ意識群島』(共訳、法政大学出版局、2007年)などがある。

執筆者について
井戸桂子(いどけいこ) 
駒沢女子大学教授(比較文学)。著書に、『クローデル 日本への眼差し』(共著、水声社、2021年)、『碧い眼に映った日光――外国人の日光発見』(下野新聞社、2015年)などがある。
学谷亮(がくたにりょう)  
中京大学准教授(近代フランス文学・日仏交流史)。著書に、『上海フランス租界への招待』(共著、勉誠出版、2023年)、『詩人大使ポール・クローデルと日本』(共著、水声社、2018年)などがある。
山本泰朗(やまもとやすお)  
暁星中学・高校を卒業後、獨協大学外国語学部フランス学科卒業。HANAE MORI INTERNATIONAL、商社勤務を経て、コンサルタント業に従事。山内義雄は母方の祖父。
村上由美(むらかみゆみ)  
慶應義塾大学専任講師(近代フランス文学)。論文に、「マラルメにおける薄布の役割――舞踊の問題を中心に」(『日本フランス語フランス文学研究』108巻、2016年)などがある。
根岸徹郎(ねぎしてつろう)  
専修大学教授(フランス文学)。著書に、『クローデル 日本への眼差し』(共著、水声社、2021年)、訳書に、ジャン・ジュネ『公然たる敵』(共訳、月曜社、2011年)などがある。
田ノ口誠悟(たのくちせいご)  
日本学術振興会特別研究員PD(フランス文学・演劇学)。著書に、『フラ語ダイエット! フランス語入門』(共著、トレフル出版、2020年)、『西洋演劇論アンソロジー』(共著、月曜社、2019年)などがある。
安川智子(やすかわともこ)  
北里大学准教授(フランス音楽・音楽理論)。著書に、『ハーモニー探究の歴史――思想としての和声理論』(共編、音楽之友社、2019年)、訳書に、フランソワ・ポルシル『ベル・エポックの音楽家たち――セザール・フランクから映画の音楽まで』(水声社、2016年)などがある。
黒木朋興(くろきともおき)  
慶應義塾大学ほか非常勤講師(フランス文学)。著書に、『マラルメと音楽――絶対音楽から象徴主義へ』(水声社、2013年)、『マラルメの現在』(共著、水声社、2013年)などがある。
岡村正太郎(おかむらしょうたろう)  
学習院大学大学院博士課程在籍(身体表象文化学)。論文に、「ポール・クローデルの詩についての試論」(『学習院大学人文科学論集』27号、2018年)、訳書に、『クローデル小喜劇集』(共訳、水声社、2019年)などがある。
大須賀沙織(おおすがさおり)  
東京都立大学准教授(フランス文学)。著書に、Séraphîta et la Bible(H. Champion, 2012)、訳書に、ギュイヨン夫人『短く簡単な祈りの方法』(教文館、2022年)、バルザック『神秘の書』(共訳、水声社、2013年)などがある。
上杉未央(うえすぎみお)  
東洋大学准教授(フランス文学・カトリック宣教史)。著書に、『クローデル 日本への眼差し』(共著、水声社、2021年)、訳書に、『レペルトワールⅡ ミシェル・ビュトール評論集』(共訳、幻戯書房、2021年)などがある。
牧野元紀(まきのもとのり)  
昭和女子大学准教授を経て、東洋文庫長特別補佐・研究員(東洋学・東洋史)。著書に、『ロマノフ王朝時代の日露交流』(編著、勉誠出版、2020年)、『時空をこえる本の旅50選』(編著、東洋文庫、2010年)などがある。

関連書
クローデル小喜劇集/ティエリ・マレ編/4000円+税

ポール・クローデル 日本への眼差し/大出敦・中條忍・三浦信孝編/6000円+税
ポール・クローデルの黄金の聖櫃/ミッシェル・ワッセルマン/3200円+税
詩人大使ポール・クローデルと日本/2500円+税

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