5月の新刊:新言語学試論《記号学的実践叢書》

2024年 4月 26日 コメントは受け付けていません。

新言語学試論_書影新言語学試論
《記号学的実践叢書》
ルイ・イェルムスレウ(著)
平田公威(訳)

判型:A5判上製
頁数:262頁
定価:4500円+税
ISBN:978-4-8010-0695-9 C0010
装幀:中山銀士
5月下旬発売!

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《関係》の言語学へ
ソシュールが切り開いた一般言語学の可能性を極限まで押し進め、バルトやドゥルーズをはじめとする批評家・哲学者に大きな影響を与えた言語学者ルイ・イェルムスレウ。《言語素論》(glossématique)のエッセンスを柔らかい語り口で提示する「言語理論についての講話」、強靭な抽象的思考の結晶である「言語理論のレジュメ」をはじめ、構造言語学の極北へと誘う最重要論考を収録。



《私たちが提示してきたように、抽象的な仕方で、音声形式ではなく表現形式を明らかにする必要があります。このことから直接に帰結するように、今後、表現形式の音声的‐音声学的な定義は捨て去るべきです。唯一、機能的‐言語学的な定義だけが可能であり続けるのです。言語の表現形式は、音声形式ではなく機能的形式なのであって、そのようなものとして理解されなければなりません。つまり、表現実質から独立した言語表現の理論が構築できるはずなのです。すなわち、音声学でも音韻論でさえもない言語表現の学説、表現にかんする非音声学的な科学です。》(本書より)

目次

序文(フランソワ・ラスティエ)

Ⅰ 言語理論の原理

言語相関の一般構造
言語形式と言語実質

言語理論についての講話
言語理論のレジュメ――言語素論、序説と普遍部門

Ⅱ 表現の研究

音素論の原理について
印欧語の音声体系についての見解
音声学と言語学の関係について
構造的単位としての音節

Ⅲ 附録

ルイ・イェルムスレウの『言語理論の基礎づけ』について(アンドレ・マルティネ)
イェルムスレウを読むマルティネを読むイェルムスレウ(ミシェル・アリヴェ)




訳者あとがき

著者について
ルイ・イェルムスレウ(Louis Hjelmslev)
1899年、コペンハーゲンに生まれ、1965年、同地に没した。デンマークの言語学者。ソシュールが切り開いた一般言語学を押し進め、バルトやドゥルーズに大きな影響を与えた。主な著書に、『一般文法の原理 Principes de grammaire générale』(1928/邦訳、三省堂、1974)、『言語理論の確立をめぐって Omkring sprogteoriens grundlæggelse』(1943/邦訳、岩波書店、1985年)、Éssais linguistiques (Minuit, 1971) などがある。

訳者について
平田公威(ひらたきみたけ)
1990年、沖縄県に生まれる。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了。博士(人間科学)。現在、大谷大学文学部哲学科助教。主な著書に、『ドゥルーズ゠ガタリと私たち――言語表現と生成変化の哲学』(水声社、2023年)、翻訳に、アンヌ・ソヴァニャルグ「シモンドンと超越論的経験論の構築」(共訳、『ドゥルーズの21世紀』、河出書房新社、2019年)などがある。

関連書
ドゥルーズ゠ガタリと私たち――言語表現と生成変化の哲学/平田公威/4500円+税
21世紀のソシュール/松澤和宏編/5000円+税
恋愛のディスクール――セミナーと未刊テクスト/ロラン・バルト/8000円+税
バルザックの『サラジーヌ』について――セミナーのための未刊のノート/ロラン・バルト/7000円+税

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