5月の新刊:漂流する思考
2025年 4月 14日 コメントは受け付けていません。
漂流する思考
新形信和(著)
判型:四六判上製
頁数:288頁
定価:2500円+税
ISBN:978-4-8010-0868-7 C0010
装幀:齋藤久美子
5月上旬頃発売!
漂流を阻止し、思考がもつ力をとりもどす
日本人の思考は漂流する。思考がむなしくさまよい、思考が本来持っている現状(現実)を変える(変革する)力を失い、現状(現実)に流される。現在の日本のさまざまな領域に見られる停滞はこのような思考の漂流によって生じているのではなかろうか。
【目次】
序章
第1章 西欧の感性について
第2章 デカルトとヘーゲル
第3章 日本人の感性と近代的思考のありかたについて
第4章 西田幾多郎の思考について
第5章 志賀直哉の思考について
第6章 夜と光のもとで――ヘーゲル、ハイデガー、西田、志賀
第7章 二つの思考――福島原発事故の裁判をめぐって
第8章 漂流する思考は自閉する
終章
図版一覧
あとがき
【著者について】
新形信和(にいがたのぶかず)
1940年、熊本県に生まれ、福岡県(福岡市)で育つ。京都大学大学院文学研究科修士課程修了。愛知大学国際コミュニケーション学部名誉教授。専攻は比較思想、比較文化論。主な著書に、『無の比較思想――ノーヴァリス、ヘーゲル、ハイデガーから西田へ』(ミネルヴァ書房、1998年)、『日本人の〈わたし〉を求めて――比較文化論のすすめ』(新曜社、2007年)、『ひき裂かれた〈わたし〉――思想としての志賀直哉』(新曜社、2009年)、『日本人はなぜ考えようとしないのか――福島原発事故と日本文化』(新曜社、2014年)、『日本人と西洋文化』(未知谷、2020年、筆名、にしくにさき)、Über das Nichts des Denkens Zum Anfang der Hegelschen Logik(『思考の無について――ヘーゲル論理学のはじまりのために』)(publiQation Academic Publishing、2022年)などがある。