5月の新刊:ベッドがあれば 叢書《エル・アトラス》
2025年 5月 15日 コメントは受け付けていません。
ベッドがあれば
叢書《エル・アトラス》
アブデッラー・ターイア(著)
鵜戸聡(訳)
判型:四六判上製
頁数:151頁
定価:2000円+税
ISBN:ISBN978-4-8010-0872-4 C0097
装幀:宗利淳一
5月下旬発売!
家族の絆、イスラム世界の抑圧と西洋への憧れ
「僕は牢獄にいた、ますます牢獄の中に。西洋には自由があるって? どんな自由が?」
母や兄への官能的な親密さに満ちた幼年時代を通りぬけて、フランス語の知に魅惑されたモロッコの若者は地中海の両岸で「他者」となる。
南でゲイであること、北でアラブであること、そして自分と世界を知る旅。
【著者について】

1973年、モロッコのサレに生まれる。作家、映画監督。主な作品に、『アラブのメランコリー』(2008年)、『王の日』(2010年、フロール賞受賞)、『愛されるべき男』(2017年)、『緩やかな生』(2019年)、『あなたの光に生きる』(2022年)、『涙の稜堡』( 2024年、デサンブル賞、フランス語賞受賞)、映画監督作品に、『救世軍』(2014年)、『カーボ・ネグロ』(2024年)などがある。 【訳者について】
鵜戸聡(うどさとし)
1981年、南九州に生まれる。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(文学)。現在、明治大学教授。専攻、フランス語圏アラブ゠ベルベル文学。主な著書に、『世界の文学、文学の世界』(共編著、松籟社、2020年)、『クリティカル・ワード 文学理論』(共編著、フィルムアート社、2020年)、主な訳書に、カメル・ダーウド『もうひとつの『異邦人』』(水声社、2019年)などがある。
【関連書 】
叢書《エル・アトラス》