5月の新刊:運慶・ルオー・ブレイク——岡本謙次郎美術批評集成

2025年 5月 19日 コメントは受け付けていません。

運慶・ルオー・ブレイク_岡本批評集成 運慶・ルオー・ブレイク
岡本謙次郎美術批評集成
岡本謙次郎(著)
千石英世+鈴木重雄(編)

判型:A5判上製
頁数:358頁
定価:6000円+税
ISBN:978-4-8010-0855-7 C0070
装幀:齋藤久美子
5月下旬発売!

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芸術とは何か、美とは何か。
戦後の美術批評、とりわけイギリス美術の紹介と批評を牽引した著者が、〈路上に朽ちるにまかせ〉た厖大な著述群から、運慶、ルオー、ブレイクの精神性・宗教性に肉薄する三作品を精選し、斎藤義重、小島信夫をめぐるエッセイを付した著者渾身の批評選集。



目次

Ⅰ 運慶論
復刊にあたって
序 芸術批評について
琵琶法師――鎌倉時代の精神の一様相
運慶の位置
飛鳥仏と無著像世親像――誘うものと引止めるもの
写実について
寄木造り 附・合作について
着衣について
彩色について
第一版あとがき

Ⅱ ジョルジュ・ルオー
生活     
画風    
転回    

Ⅲ ウィリアム・ブレイク
位置     
生活と画風    
 
Ⅳ 斎藤義重・小島信夫――あるいはユーモア、アレゴリーについて
斎藤義重     
斎藤義重――その人と作品
ユーモアについて
アレゴリーについて
小島の手紙     
現実との格闘

解題     
魂のエクフラシス――千石英世
あとがき――鈴木重雄

著者について
岡本謙次郎(おかもとけんじろう)
1919年、東京に生まれ、2003年10月に東京に没する。美術批評家、元明治大学教授。主な著書に『運慶論』(真善美社、1948年/冬樹社、1972年)、『ジョルジュ・ルオー』(アルス、1950年)、『英国の絵画』(研究社、1953年)、『ブレイク』(岩崎美術社、1970年)などがある。

編者について
千石英世(せんごくひでよ)
1949年、大阪府に生まれる。文芸批評家、立教大学名誉教授。主な著書に『小島信夫――暗示の文学、鼓舞する寓話』(彩流社、2006年)、編書に斎藤義重『無十』(水声社、2016年)、訳書にメルヴィル『白鯨』上・下(講談社文芸文庫、2000年)、講演録「斎藤義重からラウシェンバーグへ」(ギャラリイKホームページ「コラム」)などがある。
鈴木重雄(すずきしげお)
1962年、神奈川県に生まれる。1985年、明治大学法学部卒業。元東京都副参事。

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