3月の新刊:『一八世紀印刷職人物語』

2013年 3月 23日 コメントは受け付けていません。

18e4b896e7b480e58db0e588b7e881b7e4babae789a9e8aa9e_cover2一八世紀印刷職人物語

ニコラ・コンタ/宮下志朗訳

四六版上製/205ページ/2500円+税
ISBN978-4-89176-948-2  C0098  3月20日頃発売!




産業革命前夜、ある一人の若者が見習い印刷工として、
ヴァンサン親方の工房の門をくぐった……。

徒弟ジェロームの厳しい修業時代を描きながら、工房への入会儀礼、印刷工の組合やその規定、地下印刷の裏側など、ニコラ・コンタ自身の体験をもとに、当時の印刷工房の様子をいきいきと詳細につたえる、貴重なドキュメント。

本邦初訳のレチフ・ド・ラ・ブルトンヌ「レチフ、職工長となる」も収録。

目次

第一部 徒弟制度
第一章「試用期間」
第二章 雇用証書
第三章 エプロン授与式
第四章 徒弟修業の最初の二年間における、さまざまな仕事
第五章 印刷仕事の労働力
第六章 徒弟修業の二年目
第七章 親方の一家団欒の夕食
第八章 田舎の別荘での娯楽
第九章 年期を終えずに出ていった徒弟を戻すにあたって起こったこと

第二部 職人組合
第一章 「四時」と呼ばれる入会儀礼
第二章 物まねと、彼らの隠語
第三章 親方が一葉ごとに植字工に支払う賃金
第四章 印刷作業、一〇〇〇枚あたりの賃金
第五章 印刷に使う活字の価格表
第六章 職人たちへの慈善
第七章 「礼拝堂」の特別収入
第八章 聖マルティヌスの祝日に支払われる罰金などについて
第九章 サン=ジャン=ポルト=ラティーヌの祝日
第一〇章 職工長の役割
第一一章 「もぐり」と呼ばれる御法度仕事

付録 レチフ、職工長となる

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