3月の新刊:クレオール主義《パルティータⅠ》

2017年 3月 15日 コメントは受け付けていません。

クレオール主義クレオール主義
《パルティータⅠ》
今福龍太(著)

判型:四六判上製
頁数:439頁
定価:4000円+税
ISBN:978-4-8010-0251-7 C0010
装幀:西山孝司
好評発売中!


言語・国家・民族という自明の帰属意識から離れ、あらゆる時間・場所・声とひとしく交わること――。
〈混血〉の理念、〈意志的な移民〉の倫理、〈言語的越境〉の決意とともに、〈わたし〉を世界に住まわせる新たな流儀が鮮やかに描き出される。初版刊行から四半世紀のあいだ読み継がれてきた、著者の思想の源流をなす著作にして、ポストコロニアル批評の極北にたつ金字塔。新たに補遺2編を加え、図版を大幅に刷新した完全版。

目次
I 「ネイティヴ」の発明――場所論1
Ⅱ ワイエスの村――場所論2
Ⅲ サウスウェストへの憧憬――プリミティヴィズム論1
Ⅳ ファンタジー・ワールドの誕生――ブリミティヴィズム論2
V 文化の交差点で――越境論
Ⅵ 異種交配するロシア=ブラジル――混血論1
Ⅶ 父を忘却する――混血論2
Ⅷ 旅する理論――ヴァナキュラー論
Ⅸ キャリバンからカリブ海へ――逃亡奴隷論
X 浮遊する言葉とアイデンティティ――クレオール論1
Ⅺ 森の言語、曙光の言語――クレオール論2
Ⅻ 位置のエクササイズ――ポストコロニアル・フェミニズム論


補遺1
i 無国籍文化の形成――コスモポリタニズムとディアスポラ
ⅱ バイリンガリズムの政治学
ⅲ ディアスポラの楽園
ⅳ ハリケーンとカニバル
ⅴ 水でできたガラス
補遺2
ⅵ 交差するアリエルとキャリバン――ある「誤読」の前史
ⅶ “Red”の網を編むように――グレーター・メキシコへの旅
補遺註

『クレオール主義』という変容する書物
他なる汀へ――パルティータ版あとがきに代えて

著者について
今福龍太(いまふくりゅうた)  1955年、東京に生まれ、湘南で育つ。文化人類学者・批評家。1980年代初頭よりメキシコ、キューバ、ブラジル、アメリカ南西部に滞在し調査研究に従事。サンパウロ大学、サンパウロ・カトリック大学などで客員教授を歴任。東京外国語大学大学院教授。2002年より奄美群島において巡礼型の野外学舎「奄美自由大学」を主宰。主な著書に、『荒野のロマネスク』(筑摩書房、1989年/岩波現代文庫、2001年)、『感覚の天使たちへ』(平凡社、1990年)、『野生のテクノロジー』(岩波書店、1995年)、『ここではない場所』(岩波書店、2001年)、『ミニマ・グラシア』(岩波書店、2008年)、『群島-世界論』(岩波書店、2008年)、『ブラジルのホモ・ルーデンス』(月曜社、2008年)、『身体としての書物』(東京外国語大学出版会、2009年)、『レヴィ=ストロース 夜と音楽』(みすず書房、2011年)、『薄墨色の文法』(岩波書店、2011年)、『書物変身譚』(新潮社、2014年)、『ジェロニモたちの方舟』(岩波書店、2015年)、『わたしたちは難破者である』『わたしたちは砂粒に還る』(河出書房新社、2015年)、『ヘンリー・ソロー 野生の学舎』(みすず書房、2016年。読売文学賞受賞)など。主な編著書に、レヴィ=ストロース『サンパウロへのサウダージ』(編訳、みすず書房、2008年)、多木浩二『映像の歴史哲学』(編、みすず書房、2013年)など。

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