11月の新刊:エルドラードの孤児《ブラジル現代文学コレクション》

2017年 11月 6日 コメントは受け付けていません。

エルドラードの孤児エルドラードの孤児
《ブラジル現代文学コレクション》
ミウトン・ハトゥン(著)
武田千香(訳)

判型:四六判上製
頁数:188頁
定価:2000円+税
ISBN:978-4-8010-0291-3 C0397
装幀:宗利淳一
11月中旬発売!


《ブラジル現代文学コレクション》刊行開始!
現代を代表する作家から巨匠にいたるまで、いまだ日本国内ではその多くを知られていない〈ブラジル文学〉の力強い息吹きを伝える文学コレクション!


舞台は20世紀前半のアマゾンの中流地域「エルドラード」。文明化されているとはいえ、人々は神話が色濃く残る世界に生きている。アルミント・コルドヴィウは、急死した父親の事業を継ぐが労働することに意識は向かず、一夜をともにしたきり姿を消した、あるインディオの女を忘れることができずにいた……。現代のブラジル文学を代表する作家が描く、文明と神話的世界が交錯した愛の物語。


目次
エルドラードの孤児
あとがき
謝辞

訳者あとがき

著者について
ミウトン・ハトゥン(Milton Hatoum)
1952年、アマゾナス州マナウスに生まれる。小説家。サンパウロ大学で建築学と都市工学を専攻。1970年にスペインに留学し、その後渡仏。パリ第三大学院修了。1984年から1999年までアマゾナス連邦大学にてフランス語・文学を教授。1996年にはカリフォルニア大学バークレー校で教鞭をとる。主な著書に、『とあるアジア人の報告』(Relato de um certo Oriente, 1989)、『二人の兄弟』(Dois irmãos, 2000)、『北の灰』(Cinzas do Norte, 2005)、『エルドラードの孤児』(Orfãos do Eldorado)などがある。

訳者について
武田千香(たけだちか)
神奈川県に生まれる。東京外国語大学大学院教授・副学長。専攻、ブラジル文学・文化。主な著書に、『千鳥足の弁証法』(東京外国語大学出版会、2013)、『ブラジル人の処世術』(平凡社、2014)、主な訳書に、シコ・ブアルキ『ブダペスト』(白水社、2006)、P・コエーリョ『ポルトベーロの魔女』(角川書店、2011)、マシャード・ジ・アシス『ブラス・クーバスの死後の回想』(光文社、2012)、マシャード・ジ・アシス『ドン・カズムッホ』(光文社、2014)などがある。

Comments are closed.