8月の新刊:小島信夫長篇集成⑩ 各務原・名古屋・国立/残光【全巻完結!】

2016年 8月 15日 コメントは受け付けていません。

小島信夫長篇集成10各務原・名古屋・国立/残光
小島信夫長篇集成⑩
編集委員=千石英世・中村邦生
編集協力=柿谷浩一
解説=平井杏子
月報=大竹昭子・吉増剛造・柿谷浩一
判型:A5判上製
頁数:496頁
定価:6000円+税
ISBN:978-4-8010-0120-6 C0393
装幀:西山孝司
8月26日発売!

「小説が進むにつれて人物は『いとおしさ』を増して行く」というのであれば、遺著『残光』は、愛と赦しに満ちた世界である。作中、小島はいくども涙を流す。涸渇した喉から叫び声も漏れず、一滴の涙すら出なかった目から、縷々と涙が流れ出るのだ。(平井杏子「解説」より)

著者生誕100年&没後10年記念出版!
小島信夫のすべての長篇小説を網羅するシリーズ、最終配本=全巻完結!
「アイコさん、ノブさんが来たんだよ。コジマ・ノブさんですよ」
人間の生と愛を追究するとともに、小説の限界へと果敢に挑み続け、その交点に稀代未聞の小説世界を築いた小島信夫。作家とその家族が生きている現実、友人の作家たち、過去の小説、不確かな記憶、そして忘却。すべてを取りこみながら創作を続けた著者が最晩年に見出した、究極の愛のかたちとは……?
講演録を書き継ぐうち、記憶障害の老妻との日々や原稿締切への不安、国立の住居や商店街の模様など様々な話題へと脱線していく奔放な小説空間『各務原・名古屋・国立』、薄明に消えゆく記憶を自作の読み直しの作業の中につなぎ止めようとする遺作『残光』を収録。

★《小島信夫長篇集成》は本巻で全巻完結となります。長らくご愛読いただき、まことにありがとうございました。全巻購読者特典は現在鋭意編集中です。完成次第お届けいたしますので、今しばらくお待ちください。


小島信夫の本
《小島信夫長篇集成》全10巻 セット定価80000円+税
《小島信夫短篇集成》全8巻 セット定価60000円+税
《小島信夫批評集成》全8巻 セット定価60000円+税

小説の楽しみ 1500円+税
書簡文学論 1800円+税
演劇の一場面 2000円+税

未完の小島信夫 中村邦生+千石英世 2500円+税
小島信夫の読んだ本 小島信夫文庫蔵書目録 昭和女子大学図書館編 5000円+税
小島信夫の書き込み本を読む 小島信夫文庫関係資料目録 昭和女子大学図書館編 5000円+税
水声通信②/小島信夫を再読する 1000円+税

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