7月の新刊:フランス名婦伝

2016年 8月 1日 コメントは受け付けていません。

名婦伝_書影
フランス名婦伝

ロベール・シャール(著)
松崎洋(訳)

判型:A5判上製
頁数:512頁
定価:7000円+税
ISBN:978-4-8010-0191-6 C0098
装幀:西山孝司
7月26日発売!


再発見!
300年の眠りから醒めた18世紀フランスの傑作長篇小説

生涯にわたり、作品は個人によってではなく、共同体によってこそ書かれるべきだと考え、「匿名」を貫き通した謎めいた小説家が、その透徹した眼差しによって、18世紀の恋愛を、貴くも厄介な人間の自然な情念を克明に描いた代表作!

目次
日本の読者へ(ジャック・コルミエ)

序文

真実なる物語
デ・ロネー氏とデュピュイ嬢の物語
コンタミーヌ氏とアンジェリックの物語
テルニー氏とベルネー嬢の物語
ジュッシー氏とフユーヌ嬢の物語
デ・プレ氏とド・レピーヌ嬢の物語
デ・フラン氏とシルヴィの物語
デュピュイとロンデ夫人の物語

ドロース版注
訳注
ロベール・シャールと『フランス名婦伝』(松崎洋)
訳者あとがき

著者について
ロベール・シャール(Robert Challe)
1659年、パリに生まれ、1721年、シャルトルで没した。パリの伝統ある名門校、マルシャ学寮の寄宿生になる。オウィディウス、聖アウグスチヌス等に夢中になり、家族の期待通り聖職に就くが長続きせず、軍隊で剣術や馬術等を学んだ。後に王弟オルレアン公の指揮下で従軍し、1677年にはカッセル攻囲戦に参加、戦役が終わるとパリに帰り、1678年には高等法院の弁護士になる。代表作に、『東インド航海日誌』(邦訳、岩波書店、2001年)、「宗教についての異議」(邦訳、『啓蒙の地下文書Ⅱ』所収、法政大学出版局、2011年)等がある

訳者について
松崎洋(まつざきひろし)
1942年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科比較文学・比較文化課程中退。白百合女子大学名誉教授。主な訳書に、ラオンタン男爵「著者と、良識があり旅行経験もある未開人との、興味ある対話」(小池健男との共訳、『啓蒙のユートピア(第1巻)』所収、法政大学出版局、1996年)、Le Développement d’une Logique de Négation dans l’Histoire de la Pensée Japonaise, La Toison d’Or Edition, Paris, 2006(ブルーノ・スモラルツとの共訳、家永三郎著『日本思想史に於ける否定の論理の発達』〔新泉社、昭和26年〕のフランス語訳)等がある。

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