10月の新刊:崇高点――ブルトン,ランボー,カプラン

2016年 10月 18日 コメントは受け付けていません。

ピクチャ 7崇高点
ブルトン,ランボー,カプラン
ジョルジュ・セバッグ(著)
鈴木雅雄(訳)

判型:A5判並製
頁数:285頁
定価:3000円+税
ISBN:978-4-8010-0146-6 C0098
装幀:宗利淳一
好評発売中!


シュルレアリスムの発明した特異な時間の体験とは?

ブルトンが『第二宣言』で記した,シュルレアリスムにとっての「精神の一点」が実際に南仏の渓谷にあるとしたら……親友の命日に出会った女性に,その面影がみいだせるとしたら……ブルトンの残した秘密のメッセージの回路に電気を流し,その磁界へと読者を誘うシュルレアリスムの観光=実践案内書! 図版多数、著者へのインタビューも収録。

目次
3つの紋切り型

第1部 バウーの滝
第1章 バウーの滝
第2章 アシュビー
第3章 金の白野牛
第4章 作者不明のタブロー
第5章 幾度も幾度も
第6章 ブルトンはヴァシェの夢を見る
第7章 銀の筒先のランプ
第8章 アストゥ

第2部 オートマティックな持続
第9章 オートマティックな持続
第10章 持続イメージを奪われたドゥルーズ
第11章 映画的持続
第12章 メディア化された持続
第13章 持続とは何か

何よりもまず詩人

訳註/図版一覧/人名索引/地名索引/日付索引
ジョルジュ・セバッグへのインタビュー
解釈の彼岸

著者について
ジョルジュ・セバッグ(George Sebbag)
1942年,モロッコのマラケシュに生まれる。作家,思想家。主な著書に,本書のほか,『口にできない私が生まれた日』(L’imprononçable jour de ma naissene: 17ndré 13reton, Jean-Michel Place, 1988),『避雷針のついた絞首台』(Potence avec paratonnerre. Surréalisme et philosophie, Hermann, 2012),『フーコー,ドゥルーズ,新シュルレアリスムの印象』(Foucault Deleuze. Nouvelles impressions du surréalisme, Hermann, 2015)などがある。

訳者について
鈴木雅雄
1962年,東京都に生まれる。東京大学大学院地域文化研究科博士課程満期退学。現在,早稲田大学教授。専攻,シュルレアリスム研究。主な著書に,『シュルレアリスム,あるいは痙攣する複数性』(2007,平凡社),『ゲラシム・ルカ』(2009,水声社),訳書にエルネスト・ド・ジャンジャンバック『パリのサタン』(2015,風濤社)などがある。

関連書
シュルレアリスム,あるいは作動するエニグマ/ジャクリーヌ・シェニウー=ジェンドロン/5000円+税
零度のシュルレアリスム/齊藤哲也/2500円
シュルレアリスム美術を語るために/鈴木雅雄+林道郎/2800円

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