5月の新刊:三木竹二——兄鴎外と明治の歌舞伎と 《水声文庫》

2020年 5月 12日 コメントは受け付けていません。

三木竹二ジャケット三木竹二
兄鴎外と明治の歌舞伎と
《水声文庫》
木村妙子(著)

判型:四六判上製
頁数:496頁+別丁図版40頁
定価:4000円+税
ISBN:978-4-8010-0465-8 C0074
装幀:宗利淳一
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激動の明治歌舞伎
好色、残忍、妄誕、荒唐無稽と、近代からの批判に曝された歌舞伎に深く魅せられ、その衰退を押し止めるべく、歌舞伎の《型の記録》《型の保存》に邁進しながら、若くして逝った、森鴎外の弟にして劇評家、編集者の生涯と仕事を克明に描き出す。

《裸でいけやポエジー!》(鴎外)


目次
プロローグ

第一章 幼少時代――芝居との出会い
第二章 予科時代――兄と文学に熱中
第三章 大学入学――ドイツへの手紙
第四章 翻訳で兄と文壇デビュー――鴎外の活動はじまる
第五章 『しがらみ草紙』に奔走――大学卒業まで
第六章 近代演劇の萌芽――混乱する劇評
第七章 『歌舞伎新報』の編集者に――新派の勃興
第八章 『めさまし草』で活躍――内科医開業
第九章 『歌舞伎』創刊――小山内薫を見出す
第十章 型への執念――団菊の死と歌舞伎の危機
終章 晩年――鴎外復活

三木竹二年譜
主要参考文献


あとがき

著者について
木村妙子(きむらたえこ)
1957年,東京都に生まれる。明治大学文学部英文科卒業。外国文学作品、読書雑誌の編集者をつとめたのち、学術図書の出版活動に携わる。主な訳書に、アレクサンドル・プジコフ『日常と祝祭――ソヴィエト時代のある編集者の回想』(2001)、アナトーリー・スメリャンスキー『モスクワ芸術座の人々――去り逝くソヴィエト時代』(2013、ともに水声社)がある。

関連書
鴎外のベルリン――交通・衛生・メディア/美留町義雄/3500円+税
60年代演劇再考/岡村美奈子・梅山いつき編/3500円+税
メイエルホリド 演劇の革命 エドワード・ブローン/浦雅春・伊藤愉訳/5000円+税
モスクワ芸術座の人々――去りゆくソヴィエト時代 アナトーリー・スメリャンスキー/木村妙子訳/3500円+税
グラン=ギニョル傑作選――ベル・エポックの恐怖演劇/真野倫平編訳/3800円+税

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