8月2025のアーカイヴ

9月の新刊:世界の可能性――ピエール゠フィリップ・ジャンダンとの対話《批評の小径》

2025年 8月 26日

世界の可能性_書影世界の可能性
ピエール゠フィリップ・ジャンダンとの対話
《批評の小径》
ジャン゠リュック・ナンシー(著)
伊藤潤一郎・吉松覚・松田智裕(訳)

判型:四六判上製
頁数:197頁
定価:2200円+税
ISBN:978-4-8010-0886-1 C0010
9月下旬発売!

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世界をつくりなおすために。
少年期の読書体験から芽吹き、意味、共同体、政治、宗教、芸術へと枝葉を伸ばした思索が、やがて世界の輪郭を描き出す。その思想史的軌跡と核心を、対話の中で鮮やかに照射する——私たちの思考を新たな地平へ押しひろげる、ナンシーによるナンシー哲学入門。

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9月の新刊:アフター・ネイチャー――20世紀後期におけるイングランドの親族《人類学の転回》

2025年 8月 26日

アフター・ネイチャー_書影アフター・ネイチャー
20世紀後期におけるイングランドの親族
《人類学の転回》
マリリン・ストラザーン(著)
谷憲一・堀口真司(訳)

判型:A5判上製
頁数:418頁
定価:5000円+税
ISBN:978-4-8010-0723-9 C0010
9月中旬発売!

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〈自然〉はいつ消失したのか
生殖技術の発達によって、親族を支える自然的基礎が揺らぎはじめた20世紀後期イングランド。当代一流の人類学者が、変容する〈親族〉のあり方を文化的視点から鮮やかに説明する。人類学における存在論的転回の力学のなかで、人文学全体の地平をひらく知の実践。

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9月の新刊:詩人の場所、星々の時間――関西マラルメ研究会20周年記念論文集

2025年 8月 26日

詩人の場所、星々の時間_書影詩人の場所、星々の時間
関西マラルメ研究会20周年記念論文集
坂巻康司+中畑寛之(編)
判型:A5判上製
頁数:477頁
定価:7000円+税
ISBN:978-4-8010-0885-4 C0098
装幀:宗利淳一
9月上旬発売!

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マラルメの過去・現在・未来
何事も起こりはしないだろう、場を除いては――マラルメの放つ光はあらゆる思考を引きつけ、渦のように邂逅し銀河を形づくる。
同時代の批評をはじめ、現代思想にまで届く詩人の光跡を丹念にたどり、その影響と彼らの布置によって浮かび上がる「場」を描き出す。

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9月の新刊:芸術、失われた信頼をもとめて《水声文庫》

2025年 8月 22日

芸術、失われた_書影芸術、失われた信頼をもとめて
《水声文庫》
杉田敦(著)

判型:四六判上製
頁数:396頁
定価:3600円+税
ISBN:978-4-8010-0884-7 C0070
装幀:宗利淳一
9月上旬発売!

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政治的なものに抗するための政治
リスボンからヴェネツィア、カッセル……、そしてアテネへ――
アートが社会的・政治的転回を画そうとする2017年。激動の国際情勢のなかで、アートに注がれる眼差しは、それを取り巻く社会はいかに変容したのか。ドクメンタ、ヴェネツィア・ビエンナーレ、マニフェスタ、ミュンスター彫刻プロジェクトなどの国際展を経巡り、失われた希望を追い求めた旅路。

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9月の新刊:すべてがアートになったあと――現代美術と理論の戦略

2025年 8月 22日

すべてがアートになったあと_書影すべてがアートになったあと
現代美術と理論の戦略
マリオ・ペルニオーラ(著)
鯖江秀樹(訳)

判型:四六判上製
頁数:177頁
定価:2200円+税
ISBN:978-4-8010-0883-0 C0070
装幀:宗利淳一
9月上旬発売!

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アートのフリンジ転回!
「誰しもがアーティストになりうる」――アートワールドの境界が決壊へと向かうなか、現代美術は、芸術理論はいかにして可能か。
周縁性によって既存の制度的言説を揺さぶり、新たな現代美術の領野を押し広げるための道標の書。

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イベントのお知らせ:『フォレンジック・アーキテクチャー』刊行記念トークイベント

2025年 8月 22日

来る9月19日、神田神保町・東京堂書店6階東京堂ホールにて、『フォレンジック・アーキテクチャー――検知可能性の敷居における暴力』の刊行記念イベントが開催されます。

フォレンジック・アーキテクチャー_書影

 タイトル同名のイギリスの調査機関「フォレンジック・アーキテクチャー」は、パレスチナをはじめとする武力紛争の現場や国家権力による暴力の痕跡を、建築的・映像的手法を駆使して可視化・分析する取り組みにおいて、近年国際的に注目を集めています。本書で紹介するその知的かつ倫理的な実践は、人文学における「調査」の概念を大きく拡張するものとなっており、まさにその現場で起きている暴力の責任を暴く新たな切り口として、日本においても、地理的・政治的距離を超えて紛争問題などに関心を寄せる多くの読者にとって、思索の大きな手がかりとなります。
 本イベントでは、訳者の中井悠先生に加え、パレスチナ問題研究の第一人者である岡真理先生を対談相手にお招きし、暴力の現場における可視性・証言・翻訳可能性といった主題に関して、両先生の立場から異なる角度で示唆に富むお話しをしていただきます。ふるってお越しくださいませ。

『フォレンジック・アーキテクチャー』刊行記念トークイベント

タイトル:〈フォレンジック・アーキテクチャー〉という光学=見方――紛争の爪痕に声を与える
日時:2025年9月19日(金)18時00分~(開場17時30分)
会場:東京堂書店・神田神保町店6階 東京堂ホール
入場料:お一人様1000円(要予約、先着順)
登壇者:中井悠(東京大学大学院総合文化研究科准教授)、岡真理(早稲田大学文学学術院教授)

イベントの詳細・お申し込みは、下記の東京堂書店ホームページを参照してください。
http://www.tokyodo-web.co.jp/blog/?p=25390

 

9月の新刊:Jūnen: Collaboration and Archiving

2025年 8月 21日

JUNEN_書影 Jūnen
Collaboration and Archiving
Maki Umehara/梅原麻紀(著)
判型: A5判上製
頁数:176頁
定価:3000円+税
ISBN:978-4-8010-0881-6 C0070
装幀:著者自装
9月上旬発売!


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アーティストの梅原麻紀、ドイツ人アーティストのアナ・ハイデ ンハイン、エルマー・ヘアマンはともに2006年にコレクティブnüans(2006年―2016年)を結成し、デュッセルドルフとイスタンブールを拠点に活動してきた。著者はnüansのアートプロジェクトを紹介しながら、美術史の文脈だけではなく、属する社会の伝統の継承をコラボレーションやアーカイヴのなかで再構築するために、現代社会での他者性の問題についての議論を掘り下げた。芸術やアーカイヴを通したコミュニケーションによる知覚の反復運動が生み出すものとは何か、を問いかけたものが本書である。
* 本書は英語の書籍になります。

The artist collective nüans (2006-2016) was co-founded by artist Maki Umehara, German artists Anna Heidenhain and Elmar Herman; and had been based in Düsseldorf and Istanbul. While introducing the project by nüans, the author explored collaboration and the archive not only in the context of art history but also within the tradition of a society, paying attention to the problem of societal newcomers in an attempt to broaden the discussion. This book has revealed that the repetitive motion of constant perception that occurred through communication with art and archives led to the creation of new art forms, and what sort of creation generated from there.
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