2月の新刊:乾いた人びと《ブラジル現代文学コレクション》

2022年 1月 26日 コメントは受け付けていません。

乾いた人びと_書影乾いた人びと
《ブラジル現代文学コレクション》
グラシリアノ・ハーモス(著)
高橋都彦(訳)

判型:四六判上製
頁数:173頁
定価:2000円+税
ISBN:978-4-8010-0623-2 C0397
装幀:宗利淳一
2月上旬発売!

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ブラジル独立200周年記念!
搾取に喘ぐ牛飼いとその一家は、干魃により土地を追われ、焼けつくような太陽のもと、荒野へと歩みを進めるのだが……。沈黙の世界に住まう登場人物たちの孤独と渇きを巧みに描き出す、ブラジル・モデルニズモを代表する作家の心理小説。


著者について
グラシリアノ・ハーモス(Graciliano Ramos)
1892年、ブラジル北東部地方アラゴアス州の内陸の町に生まれ、1953年リオ・デ・ジャネイロで没した。ブラジル・モデルニズモの第二期の代表的な小説家のひとり。主要作品には、故郷の北東部地方を舞台にした小説『カエテー族』(1933年)、『農園サン・ベルナルド』(1934年)、また、『苦悩』(1936年)などがあり、とりわけ、本書『乾いた人びと』(1938年)はブラジル文学の古典的名作とされている。また、1936年、ヴァルガス独裁政権時代に逮捕・拘禁された時の経験を語った『獄中記』(1953年)は優れたヒューマン・ドキュメント。作品の大部分はヨーロッパの主要言語に翻訳されている。

訳者について
高橋都彦(たかはしくにひこ)
1943年、東京都に生まれる。東京外国語大学大学院外国語研究科(ロマンス系言語専攻)修士課程修了。拓殖大学名誉教授。専攻、ポルトガル語学・文学。主な訳書に、フェルナンド・ペソア『不安の書』(新思索社、2007年/彩流社、2019年、これによりポルトガル大使館ロドリゲス通事賞受賞)、ジョルジ・アマード『老練な船乗りたち』(2017年)、ジョアン・ギマランイス・ホーザ『最初の物語』(2018年、ともに水声社)などがある。

関連書
《ブラジル現代文学コレクション》

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