6月の新刊:哲学以後の芸術とその後――ジョゼフ・コスース著作集成 1966-1990《芸術/言語》

2025年 6月 12日 コメントは受け付けていません。

哲学以後の芸術とその後_書影哲学以後の芸術とその後
ジョゼフ・コスース著作集成 1966-1990
《芸術/言語》
ガブリエル・グエルチョ(編)
鍵谷怜(訳)

判型:A5判上製
頁数:494頁
定価:8000円+税
ISBN:978-4-8010-0874-8 C0070
装幀:木村稔将
6月下旬発売!

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叢書《芸術/言語》第1回配本!!
「芸術とは芸術の定義である」――。コンセプチュアル・アートの旗手が紡ぎ出す思考の軌跡。芸術の哲学的・言語学的転回を印づけた記念碑的作品「哲学以後の芸術」をはじめ、引用のみからなるテクスト「27個のパーツからなる論説」、人類学への深い関心を記した「人類学者としての芸術家」など、45編を収録。ジャン゠フランソワ・リオタールによる序文を付す。



目次

謝辞

序文――ことばのあとで ジャン゠フランソワ・リオタール
イントロダクション ガブリエレ・グエルチョ

コンセプチュアル・アートとモデルについての覚え書き
27個のパーツからなる論説
特殊と一般についての覚え書き
哲学以後の芸術
ホイットニー・アニュアル1969のためのステートメント
詩に対する註釈
アメリカの編者による『アート゠ランゲージ』の紹介文
《機能》への序文
小論――芸術、教育、言語学的変化
観念としての観念としての芸術――ジーン・シーゲルによるインタビュー
インフォメーション2
「インフォメーション」展でのステートメント
「ソフトウェア」展でのステートメント
《クレーン》についての覚え書き
影響――「どのように」と「なぜ」の差異
コンテクスト・テクスト
絵画対芸術対文化(あるいは、なぜ描きたいように描けるのか、だがそれはおそらく重要ではないだろう)
コンセプチュアル・アート会議のためのステートメント
「人類学化された」芸術について(の覚え書き)
大衆への警告
人類学者としての芸術家
1975
作品(ワーク)
コンテクストの内部で――モダニズムと批判的実践
第二の枠組みについての見解
映画館での長い夜
テクスト/コンテクスト――この展覧会を見て/読んで考えるあなたのための七つの所見
1979
アド・ラインハートについて
ピカソについて
《カセクシス》についての覚え書き
ネクロフィリア・モナムール
芸術と芸術界
イヴ・クラインについて
読者への覚え書き
Fort! Da!
傑作について
《ゼロ・アンド・ノット》のための事前マップ
として‐として‐として
出口なし
「フィロソフィア・メディ・マリス・アトランティチ(大西洋のなかの哲学)」あるいは、再地図化、脱地図化(裂け目で語る)
……のための歴史
言葉にできないものの戯れ――芸術とウィトゲンシュタインについての序文と10の所見
《エクス・リブリス、フランクフルト(W・Bへ捧ぐ)》のためのステートメント
学ぶために教える(「どのように」と「なぜ」についての対話)

原註
訳註
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索引

訳者あとがき

著者について
ジョゼフ・コスース(Joseph Kosuth)
1945年、アメリカ・オハイオ州トレド市に生まれる。コンセプチュアル・アートを代表するアーティスト。ニューヨーク・スクール・オブ・ヴィジュアル・アーツで学ぶ。芸術家として作品を制作するかたわら、『アーツ・マガジン』、『アート゠ランゲージ』、『フォックス』といった美術雑誌で執筆・編集に携わる。また、スクール・オブ・ヴィジュアル・アーツ、ミュンヘン美術アカデミー等で教鞭をとった。

訳者について
鍵谷怜(かぎたにれい)
1993年、埼玉県に生まれる。東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻表象文化論博士課程単位取得退学。多摩美術大学芸術学科助手。専攻、東アジア現代美術史。主な論文には、「長谷川三郎の伝統解釈――戦後日本における伝統再評価の戦略」(『Phantastopia』2022年)、「安谷屋正義における近代性の獲得と伝統の再解釈」(『美学』2020年)などがある。

関連書
ポスト・モダンの条件/ジャン=フランソワ・リオタール/2500円+税
ドナルド・ジャッド――風景とミニマリズム/荒川徹/3000円+税
ポストメディウム時代の芸術――マルセル・ブロータース《北海航行》について/ロザリンド・クラウス/2500円+税

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