書評『ジーン・セバーグ』

2011年 4月 7日

1『悲しみよこんにちは』『勝手にしやがれ』『リリス』などで
世界中の観客を魅了した女優、ジーン・セバーグ。
40歳で「自殺」した彼女のモノクロームな生涯を、関係者への
膨大な取材と資料によって描いた決定版評伝が、
G・マッギー著/石崎一樹訳『ジーン・セバーグ』です。
ブラックパンサーにコミットし、FBIにマークされた彼女の
内面にも肉薄する優れたドキュメントですが、さっそく各紙で
話題になりました。評者・媒体のみなさま、ご発注くださった書店のみなさま、
ありがとうございます。

「1人の女優の生き様に米国の社会・政治の暗部がのぞく」
――――日本経済新聞(3月7日付読書面)

「ジーン・セバーグをコケティッシュな美少女として
記憶しておくのが良かったのか、それとも時代に翻弄された
悲劇的女優だったことを知って良かったのか。
どちらと決めかねたままに最終ページを閉じた」

――――朝日新聞(4月4日付読書面/評者=後藤正治さん。全文はこちら→

ほか、信濃毎日新聞、神奈川新聞(いずれも3月7日付読書面)でも
紹介していただきました。ありがとうございます。
日本でもセバーグは1950年代末から多くのファンを獲得してきましたが
(本書89ページ下段の図版は日本版オリジナル!)、
それから半世紀を経たいま、あらためて彼女の孤独な生涯が
問い直されようとしてます。ぜひ、この機会にご一読ください。


seberg_coverギャリー・マッギー 石崎一樹訳

ジーン・セバーグ

四六版並製/2段組452ページ/定価3500円+税
ISBN 978-4-89176-820-1 好評発売中

 

4月の新刊:『ベンヤミン』

2011年 3月 28日

benjamin_cover森田團

ベンヤミン——媒質の哲学

A5判上製/536頁/定価7000円+税
ISBN978-4-89176-824-9  C0010 4月1日頃発売


初期の言語論からイメージ論、そして歴史哲学にいたるまで、
ベンヤミンの思想の根柢には、媒質概念があった。
同時代の思想家たちとの対比を通じて、その足跡を辿り、
伝統の刷新を企てたベンヤミン哲学の核心に迫るとともに、
20世紀ドイツの思想的布置をあらたに規定する野心的な試み。

—-
【既刊好評発売中】

benjamin三原弟平

『ベンヤミンと精神分析——ボードレールからラカンへ』

四六判上製254頁/定価=2500円+税
ISBN978-4-89176-727-3  C0010

 

4月の新刊:『バタイユと文学空間』

2011年 3月 28日

bataille-bungaku_cover福島勲

バタイユと文学空間

46判上製/208頁/定価3000円+税
ISBN978-4-89176-829-4  C0098  4月1日頃発売

バタイユが夢みた、新たなる文学/社会

動乱の時代を生きた思想家バタイユは、文学にどのような可能性をみていたのか。
他者との不可能な交流の場としての文学という視点で、バタイユの文学観を明るみだし、
新たなコミュニケーションの形態を提示する試み。

—-
【既刊好評発売中】

bataiyu_cover岩野卓司

ジョルジュ・バタイユ——神秘経験をめぐる思想の限界と新たな可能性

A5判上製/336頁/定価4500円+税
ISBN978-4-89176-778-5  C0098

 

3月の新刊:『現代文学の進退 小島信夫批評集成 第1巻』

2011年 3月 28日

小島信夫自身の存在が十分にヘンなのであり,読者にもまた一緒に
ヘンになることを誘惑してやまない。誰もが何気なく通過してしまう
些細な事象に,ヘンなものを感じて引っ掛かり,気がかりな凝滞に
進行が阻まれる。……〈書く=読む〉の愉楽が兆すのだ。
——中村邦生




60年代以降の激動の時代を生きながら,小説論や文芸時評によって,
文学の真実に迫る。カフカやゴーゴリなどの世界文学,
さらには自作をめぐって展開される《批評》。後年の優れた長篇評論の出現を
予感させる『小島信夫文学論集』『現代文学の進退』の2巻を収録。

kojimanobuo_1_cover『現代文学の進退 小島信夫批評集成 第1巻』

A5判上製648頁/定価8000円+税
ISBN978-4-89176-811-9  C0395 好評発売中!

解説=中村邦生
月報=芳川泰久、近藤耕人、平井杏子、太田鈴子


*全巻予約受付中!

 

3月の新刊:『北アイルランドとミューラル』

2011年 3月 15日

n_ireland_img佐藤 亨 写真・文

北アイルランドとミューラル

A5判上製136頁/定価2500円+税
(壁絵写真92点収載=カラー14点+白黒78点)
ISBN 078-4-89176-827-0 C0072 3月22日頃発売!


街頭のミューラル(壁絵)が映し出す, 北アイルランドの「現在」。
【世界初のオリジナル写文集】

ここに在るのは, 歴史に対する証拠写真だ。
“東北人”佐藤亨の眼はアイルランドの痛みとおののきに触れている。
このストリート・ヒストリーは見る者を圧倒する。
——吉田文憲


n_ireland_photo●ミューラルとは何か。それは刺青のようなものかもしれない。わたしが最初に見たとき, それは北アイルランドという身体に彫られた, 意味のわからない, しかも, 全身に彫られた痛々しくも激しい記号だった。ミューラルが氾濫する街は,意味が乱反射する空間であり, わたしはその磁場に圧倒されてしまった。
——「著者あとがき」より


●著者紹介————佐藤 亨(さとうとおる)
1958年, 一関市生まれ。現在, 青山学院大学教授。専攻, アイルランド地域・文化研究。著書に, 『異邦のふるさと「アイルランド」——国境を越えて』(新評論, 2005年), 『ギリシア劇と能の再生』(共編著,水声社, 2009年)など。

 

東北関東大震災について

2011年 3月 14日

平素より小社出版物をご愛読くださり、誠にありがとうございます。

3月11日に発生した、いわゆる東北関東大震災で被害を受けた皆様に、
心よりお見舞い申し上げます。また、各書店様など、関係各位の
回復・復旧を、小社一同、心よりお祈り申しあげます。
この地震によって商品のお届けに遅れが生じる場合がございますが、
なにとぞご理解を賜りますよう、お願い申し上げます。

計画停電等による交通不全のため、小社の業務にも影響が予想されますが、
万全を尽くして参りますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

3月の新刊:《シュルレアリスムの25時》第6回配本

2011年 3月 4日

crevel_cover鈴木大悟著

ルネ・クルヴェル ちりぢりの生

四六判上製296頁/定価3000円+税
ISBN 978-4-89176-767-9  C0398 2011年3月10日頃発売


知られざる天才作家の肖像
——困難な生の告白=偽装。


小説『バビロン』の第1章「ナイフ氏、フォーク嬢」収録!

クルヴェルは震える存在だった
………………フィリップ・スーポー


典型的なプチ・ブル、同性愛者、結核患者、コミュニスト……
矛盾に満ちた生を駆け抜けた異端のシュルレアリストにして
絶対的自由を渇望する生粋のロマンティスト。
かつての仲間とも決別したその激烈な生涯と作品を、
さまざまな角度から「弁証法」的に照射する。



すでにご覧になった方も多いと思いますが、いま、東京六本木の国立新美術館では、
《シュルレアリスム展——パリ、ポンピドゥセンター所蔵作品による》
好評開催中です(詳細はこちら→)。
エルンスト、キリコ、ダリ、デュシャンといった著名なアーティストはもちろん、
この《シュルレアリスムの25時》シリーズが日本ではじめて紹介した

『ヴィクトル・ブローネル』(齊藤哲也著、図版多数!

『クロード・カーアン』(永井敦子著、貴重なテクスト多数!

『ジョゼフ・シマ』(谷口亜沙子著、図版多数!

をはじめ本邦初公開となる画家・写真家の作品にも照明があてられています。
会期は5月9日(月)まで。これまで写真版でしか観たことのなかった作品の
実物を目にすることができるこのチャンス、ぜひともお見逃しなく!

《さらに》
なお、小社ではこの春、シュルレアリスムの基礎から応用までが
手にとるようにわかる入門書『零度のシュルレアリスム』(齊藤哲也著、3月末
刊行予定)、そして2人の先鋭なる研究者がシュルレアリスム美術を論じ尽くす
『シュルレアリスム美術をどう語るか?(仮)』(林道郎×鈴木雅雄共著)を
順次刊行する予定です。お手許に届くまで、もうすこしお待ちください!

 

3月の新刊:『ジーン・セバーグ』

2011年 2月 25日

なぜ、女優は「自殺」しなければならなかったのか?

けっして代表作に恵まれてはいないにもかかわらず、
いまなお不思議な魅力を放ちつづける女優、ジーン・セバーグ(1938-79)。
その日本では初めてとなる本格的な評伝がついに刊行になります。

seberg_coverギャリー・マッギー 石崎一樹訳

ジーン・セバーグ

四六版並製/2段組452ページ/定価3500円+税
ISBN 978-4-89176-820-1 3月3日頃発売/予約受付中



JFK、ド・ゴール、アンドレ・マルローといった米仏の大物政治家から、
トリュフォー、イーストウッド、ロジェ・グルニエ、ピート・ハミルをはじめとする
同時代人たちを魅了。『悲しみよこんにちは』(’58)の「セシルカット」では
鮮烈なファッションリーダーとして脚光を浴び、ゴダール監督のデビュー作
『勝手にしやがれ』(’59)では「ヌーヴェルヴァーグのイコン」として、
その評価を決定的なものとしました。

seberg_blog02しかし、そんな彼女の栄光を暗転させたのは、
FBI(アメリカ連邦捜査局)の謀略でした。
自分の信念から黒人解放運動にかかわったことを
スキャンダルとして報じられ、さらに愛娘を失った彼女は、
以後、暗黒の日々を送ることになります。
そして40歳の若さで「自殺」――。
1940年に生まれ、「アメリカ」と闘いつつ80年に亡くなった
ジョン・レノンとまったくの同時代人だといえるでしょう。

本書は、そんなジーン・セバーグの短い生涯を、膨大な資料と関係者への
綿密な取材であきらかにした決定版評伝です。60点あまりの
プライヴェート写真も収録。映画ファンはもちろん、さまざまな現場で
さまざまに格闘中の、すべてのかたに読んでいただきたい1冊です。ぜひ!

 

2月の新刊:『スピノザと政治』

2011年 2月 18日

spinoza1エティエンヌ・バリバール/水嶋一憲 訳

スピノザと政治

A5判上製/288頁/定価4000円+税
ISBN978-4-89176-802-7 C0010 2月25日頃発売


スピノザ vs バリバール!
バリバールの主著、待望の邦訳刊行!



いまなお謎めいた存在である17世紀オランダの哲学者にして、
ついには《同時代人たちが争っていた雑種の問い——信仰と理性、
絶対主義と社会契約、等々——を徹底的に転位させる》に至った、
その政治=哲学を、マルクスとの《相補的交換性》をも視野に入れながら、
ネグリ以降の新たな視点で読み解く。

 

2月の新刊:『社会改革案』

2011年 2月 18日

steinerルドルフ・シュタイナー/西川隆範 訳

社会改革案

四六判上製/256頁/定価2500円+税
ISBN978-4-89176-823-2 C0014 2月25日頃発売


混迷する現代社会を解決する糸口となる、
20世紀最大の思想家の
エッセンス。


勃興する労働運動と迫り来る《世界大戦》の危機を前にして、
社会問題・労働問題の根本的な解決を目論んだシュタイナーによる、
《社会有機体3文節化》についてヨーロッパ各地で行なった
貴重な4講演を収録する。

《健全な社会有機体の実現か、革命ないしは
社会の激変・転覆か。第三の可能性は存在しない——


 

2月の新刊:『私の作家評伝 小島信夫批評集成 第3巻』

2011年 2月 18日

先鋭な批評として、明治大正、そして戦前の昭和という
三代にわたる日本近代文学にジェンダー転覆の兆しを探って行く。
……本書の驚くべき批評的達成がそのことにあることを見逃すことはできない。
——千石英世




夏目漱石,島崎藤村,泉鏡花など,近代日本の文豪たちに触れて,
小島信夫の精神が踊り始める。
平凡なエピソードから《事件》までを綿密に読み解くことで,
時代のベールが少しずつはがれていく……。作家評伝の決定版。

kojimanobuo_3_cover『私の作家評伝 小島信夫批評集成 第3巻』

A5判上製580頁/定価7000円+税
ISBN978-4-89176-813-3  C0395 2月25日頃発売!

解説=千石英世
月報=川村湊、近藤耕人、平井杏子、中西裕

*全巻予約受付中

 

2月の新刊:『プルースト的絵画空間――ラスキンの美学の向こうに』

2011年 2月 17日

proust_cover真屋和子

プルースト的絵画空間 ラスキンの美学の向こうに

A5判上製/440頁/定価6500円+税
ISBN978-4-89176-822-5 C0098 2月25日頃発売

エルスチールのモデルは、ターナーだった。




これまで、モネなど印象派の画家をモデルとしている、
と考えられてきた『失われた時を求めて』の登場人物エルスチール。
プルーストに多大な影響を与えたイギリスの批評家ジョン・ラスキンの思想や、
同時代のさまざまな画家たちの作品とも比較しながら、
エルスチール=ターナーという新たな説を呈示し、
プルーストの芸術観・文学観を浮き彫りにする。

ターナーから
ホイッスラー
バーン=ジョーンズ
アングル
モロー
マネまで


図版多数収録!

 

1月の新刊:『カズオ・イシグロ』

2011年 1月 21日

kazuoishiguro_cover平井杏子

カズオ・イシグロ——境界のない世界

46判上製/272頁/定価2500+税
ISBN979-4-89176-821-8  C0098   1月25日頃発売


デビュー作(『遠い山なみの光』)から
最新作(『夜想曲集』)までの全作品をとりあげ、
グローバルな作家の全貌にせまる本邦初のイシグロ論。

 

2011年1月の新刊:『私の作家遍歴 III 小島信夫批評集成 第6巻』

2011年 1月 21日

遅くなりましたが、新年あけましておめでとうございます。
はたして2011年は、過去2010年分の歴史にくらべて、
どれほど重みをもった1年になるのか。——楽しみですね。
本年も旧に倍して良書、貴重な本を刊行して参りますので、
どうぞ旧に3倍、4倍する
ご愛読をお願いいたします。

さて、そんな2011年の1冊目は、みなさまのご声援をバネに
毎月配本の刊行ペースを維持している、この本です。



小島の批評は押さえつけることよりも
走り続けることをめざす。……その究極の目的は
「ともに夢を見たり、もう一つの別の作品を書く」ことにある。
——阿部公彦




ゴーゴリをはじめとするロシア文学の大胆な読解を経て、
作家はセルバンテス『ドン・キホーテ』に挑む。
文学の400年を駈けめぐる《作家遍歴》は、ついに寓話の世界へ——。
著者畢生の大著も、ここにクライマックスを迎える。

kojimanobuo_6_cover『私の作家遍歴 III 小島信夫批評集成 第6巻』

A5判上製480頁/定価6000円+税
ISBN978-4-89176-816-4  C0395   2011年1月24日頃発売!

解説=阿部公彦
月報=安藤礼二、井上謙治、三浦清宏、坂内正、太田鈴子

 

12月の新刊:《シュルレアリスムの25時》第5回配本

2010年 12月 21日

sima谷口亜沙子著

ジョゼフ・シマ 無音の光

四六版上製/総280頁(別丁カラー図版32頁)/定価3200円+税
ISBN978-4-89176-766-2 C0371 12月25日頃発売

彼が目をさませば、石はくだけちる
——オクタビオ・パス


昼と夜のへだたりを完全に消滅させる ごった煮の閃光
——ミシェル・レリス



結晶し、反射し、
光の彼方に現世を映し出す奇蹟の画家。

19世紀のボヘミアに生まれ、戦時下のパリ、
そして冷戦下のチェコを生き抜いた、ジョゼフ・シマ。
シュルレアリスムとは一線を画しつつ激動の時代を併走し、
そして晩年、一切が溶け合う光の表現へと到達する——。
日本ではじめて明らかになる、境界を生きた画家の全貌。

 

12月の新刊:『ロシア・アヴァンギャルドの世紀』

2010年 12月 21日

russia_avan_cover江村 公

ロシア・アヴァンギャルドの世紀 構成×事実×記録

A5判上製/272頁/定価4000円+税
ISBN978-4-89176-819-5  C0070 12月25日頃発売


アヴァンギャルドの希望と幻滅



ロシア革命から全体主義へと移行する
過渡期を生きた表現者、A・ロトチェンコ。
絵画からモンタージュ写真へといたるその軌跡をたどりつつ、
現代文化の再考をうながす気鋭の論考。図版多数収録。


《目次》

はじめに

第1章 構成主義の前史 絵画から事物へ

第2章 「描く」ことから「つくる」ことへ

第3章 「静止と速度」 スプレマチズム絵画をめぐって

第4章 事物の消滅

第5章 絵画から写真へ ロトチェンコのモンタージュ/ファクト/ファクトゥーラ

第6章 変容の場としての運河の表象

結びにかえて

あとがき

 

12月の新刊:『私の作家遍歴 II 小島信夫批評集成 第5巻』

2010年 12月 21日

……小島は決して「物語られた物語」を褒め称えているのではない。
語られたものについて語りながら、むしろ語る行為をそこに発見しつづけるのだ。
そのためには語り続けなければならず、語りを凍結してはならなかった。
——宇野邦一




近代化の途にある《日本》の謎を、来日外国人の視点から
問い直そうとする著者の試みは、ついに、
巨人・トルストイとの格闘にいたる……。
《批評》にして《精神史》である畢生の試みもいよいよ佳境へ。

kojimanobuo_5_cover『私の作家遍歴 II 小島信夫批評集成 第5巻』

A5判上製468頁/定価6000円+税
ISBN978-4-89176-815-7 C0395   12月24日頃発売!

解説=宇野邦一
月報=田中和生、岩崎正太、井上謙治、
三浦清宏、坂内正、中西裕





*全巻ご購読者特典として、
もれなく非売品の『小島信夫読本』をプレゼント。
くわしくは内容見本をご覧ください。
(いよいよ締切せまる!=2010年12月末日消印有効)


*内容見本は全国の書店で配布中です。直接お申し込みいただくには、
小社営業部へお願いいたします。郵便切手80円分を同封のうえ、
〒112-0002 文京区小石川2-10-1-202 水声社営業部・内容見本係 まで。

 

書店イベントのご案内:ご予約受付終了

2010年 12月 11日

*おかげさまで定員に達したとのことです。
ご予約いただいたみなさん、誠にありがとうございました。


先日このブログでも おしらせ した書店イベント、

読んでいいとも!ガイブンの輪 歳末特別編 at 百年2010
豊崎由美×個性派ガイブン出版社
小さな巨人と呼んでくれ!(群像社・水声社・未知谷)


は、おかげさまで残席わずかだそうです。
(会場の百年さんの つぶやき もご参照ください)
参加を迷ってらっしゃるかたはいまが最後のチャンス。
ご予約の手続きをおいそぎください。
当日は年の瀬の年の瀬ですが、いろんなかたと
お目にかかれるのを楽しみにしております。


◎ 12月26日(日) 12:00〜13:30 (開場11:30)
◎ チケット 500円
◎ 予約開始日 12月4日(土)11:00 より受付
ご予約は百年まで! 店頭・電話・メールにて

OLD/NEW SELECT BOOKSHOP  百年
180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町2-2-10村田ビル2F
tel/fax 0422-27-6885

http://www.100hyakunen.com

mail@100hyakunen.com

 

12月の新刊『絶対の探求他 バルザック芸術/狂気選集4』

2010年 12月 10日

balzac_kagaku_coverバルザック芸術/狂気小説選集4
【科学と狂気】

絶対の探求 他

私市保彦訳

四六判上製392頁/定価3500円+税
ISBN978-4-89176-794-5 C0397 12月22日頃発売!



すべて新訳の新シリーズ、ついに全4巻完結!


ダイヤモンドを創造する、という考えに取り憑かれ、
すべてを投げうち実験に没頭するバルタザール。
一家は破産し、科学によって母をも奪われた娘が考え出した
ある策とは……そして男の行きついた果てとは?

バルザック独自の科学観を垣間みることができる表題作と
「赤い宿屋」の2篇を収録。

—–
目次
—–

絶対の探求(私市保彦訳)
赤い宿屋(私市保彦訳)

解説:観念に憑依されて

===
既刊3冊も好評発売中!

 

書評『グラン=ギニョル傑作選』

2010年 12月 10日

先月刊行された『グラン=ギニョル傑作選——ベル・エポックの恐怖演劇』が、
『週刊文春』12月16日号の鹿島茂さんの「私の読書日記」で紹介されました。
どうもありがとうございます!

「ハマー・プロのドラキュラ映画、AIPの恐怖映画に始まる
スプラッター・ムービーの源流はここにあったのかと納得させられる1冊である」



grandguignol_cover-2真野倫平編・訳

グラン=ギニョル傑作選——ベル・エポックの恐怖演劇

A5判上製/272頁+カラー口絵8頁/定価3800円+税
ISBN978-4-89176-808-9  C0074  11月5日頃発売!

硫酸をかけられ、
脳髄を切り刻まれ、
生皮をはがれる人間たち!



ベル・エポックのパリで生まれた恐怖演劇、グラン=ギニョル。
マッド・サイエンティスト、ギロチン、人体改造、拷問などの
猟奇的なモチーフで人々を恐怖の渦に陥れた、代表作七篇を収録!
◎ 充実したグラン=ギニョル主要作品紹介つき。

——
阿鼻叫喚の目次
——
序文(アニェス・ピエロン)
『闇の中の接吻』(モーリス・ルヴェル)
『幻覚の実験室』(アンドレ・ド・ロルド/アンリ・ボーシェ)
『悪魔に会った男』(ガストン・ルルー)
『未亡人』(ウジェーヌ・エロ/レオン・アブリク)
『安宿の一夜』(シャルル・メレ)
『責苦の園』(ピエール・シェーヌ)
『怪物を作る男』(マクス・モレー/シャルル・エラン/ポル・デストク)

グラン=ギニョル主要作品紹介
解説
書誌