マリオ・バルガス・ジョサ『マイタの物語』刊行記念イベントのお知らせ

2018年 2月 2日

寺尾隆吉×山形浩生
マリオ・バルガス・ジョサ『マイタの物語』刊行記念イベント
〜ノーベル賞作家が描くトロツキー〜

日時:2018年2月9日(金)
場所:本屋B&B 東京都世田谷区北沢2-5-2 ビッグベンB1F
開場:20:00~22:00 (19:30開場)
参加費:1,500円+1 drink 500

※参加をご希望の方は、本屋B&Bのウェブサイト(http://bookandbeer.com/event/20180209_historia-de-mayta/)をご覧ください。

ノーベル賞作家マリオ・バルガス・ジョサによる『マイタの物語』(寺尾隆吉訳)が1月に刊行されました。本作は、1958年にトロツキーを信奉する若者がペルーで実際に起こした反乱を題材に、作家が事件の真相を知る者たちにインタビューして小説を書くという、一種のメタ・フィクションとなっております。
本書が刊行された当時は、「イデオロギー色の強い作品」と評された作品ですが、この作品から読み取れるものはもっと深いのではないでしょうか。なぜ、ペルーでトロツキーを信奉する若者が反乱を起こしたのか? なぜ作家は三面記事のようなこの反乱を題材にしたのでしょうか?
今回のイベントでは、訳者寺尾隆吉氏と、トロツキーの伝記を翻訳し、自身もラテンアメリカ文学の読者である山形浩生氏をお迎えして、本作の魅力を語っていただきます。
トロツキーとラテンアメリカの意外な結びつきを知る絶好の機会です。ぜひ足をお運び下さい。
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クロソウスキーをめぐるシンポジウムが開催

2018年 1月 15日

「多様」と「特異」の作家
――いまクロソウスキーを(よ)みなおす

Relire Klossowski Aujourd’hui

来る2018年2月4日(日)に、東京藝術大学にて、公開シンポジウム『「多様」と「特異」の作家――いまクロソウスキーを(よ)みなおす』が開催されます。

日時:2018年2月4日(日)10:30〜17:45(開場10:00)
場所:東京藝術大学 音楽学部 5号館109教室
予約不要、入場無料です。詳細はこちらのフライヤー(PDF)をご覧ください。

近年ますます注目される「特異」な作家クロソウスキーについて、Ⅰ―神(々)との対峙、Ⅱ―倒錯と政治性、Ⅲ―イメージをめぐって、の3つのセッションから作家の「多様」な思考を解きほぐそうと試みる日本初のシンポジウムです。またとない本シンポジウムにぜひ足をお運び下さい。

作家、思想家、小説家、翻訳家、画家、さらには俳優など、さまざまな顔をもつピエール・クロソウスキー(1905-2001)。神学、宗教学、神話学、哲学、文学、美学、芸術学などにまたがる、広範かつ多様な関心に貫かれたその特異な作品群は、20世紀のフランス文学・思想においてきわめて分類の難しい、独特の位置を占めている。しかし、本シンポジウムの目的は、そうした分類を新たに試みるものではないし、この人物の何らかの全体像を提示することでもない。その活動の多様なありようを踏まえたうえで、そこで複雑に絡み合った糸のようなものをいったん解きほぐし、その作品から出発してどのような思考の局面を切り開いていくことができるのかを考えてみたい。この作家を単独で扱ったものとしてはおそらく日本で初となるこのシンポジウムをきっかけに、クロソウスキーをめぐる言説がこれまでよりいくらか風通しのよいものになっていくのならば幸いである。(フライヤーより)



 

『カレル・タイゲ』《シュルレアリスムの25時》刊行イベントのお知らせ

2018年 1月 12日

阿部賢一
カレル・タイゲとチェコ・シュルレアリスム

昨年末に小社より刊行した『カレル・タイゲ』《シュルレアリスムの25時》の刊行記念イベントを行います。
本書の著者である阿部賢一先生に、チェコのシュルレアリスム・グループの中心人物のカレル・タイゲと、同時代さらには現在につづくチェコ・シュルレアリスムについて語っていただきます。
すでに本書をお読みになられた方はより一層理解が深まり、未読の方はタイゲのテクストを多数収録した本書が手に取りたくなるイベントになります。お誘い合わせの上、ぜひご来場ください。

参加の申し込みにつきましては、LIBRAIRIE6+シス書店へ直接お電話ください。

場所:LIBRAIRIE6+シス書店 東京都渋谷区恵比寿南1ー12-2 南ビル 3F
日時:2018年2月18日(日) 18:00より
参加費:¥1,000-
受付:03-6452-3345(電話受付のみ) *定員30名

登壇者について
阿部賢一(あべけんいち)
1972年、東京都に生まれる。カレル大学留学の後、パリ第四大学でDEA取得。東京外国語大学大学院博士後期課程修了。現在、東京大学准教授。専攻、中東欧文学、比較文学。主な著書に、『イジー・コラーシュの詩学』(2006、成文社)、『複数形のプラハ』(2012、人文書院)、主な訳書に、ボフミル・フラバル『剃髪式』(2014、松籟社)、イジー・クラトフヴィル『約束』(2017、河出書房新社)などがある。