9月の新刊:世界の可能性――ピエール゠フィリップ・ジャンダンとの対話《批評の小径》

2025年 8月 26日 コメントは受け付けていません。

世界の可能性_書影世界の可能性
ピエール゠フィリップ・ジャンダンとの対話
《批評の小径》
ジャン゠リュック・ナンシー(著)
伊藤潤一郎・吉松覚・松田智裕(訳)

判型:四六判上製
頁数:197頁
定価:2200円+税
ISBN:978-4-8010-0886-1 C0010
9月下旬発売!

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世界をつくりなおすために。
少年期の読書体験から芽吹き、意味、共同体、政治、宗教、芸術へと枝葉を伸ばした思索が、やがて世界の輪郭を描き出す。その思想史的軌跡と核心を、対話の中で鮮やかに照射する——私たちの思考を新たな地平へ押しひろげる、ナンシーによるナンシー哲学入門。



目次

第1章 修業時代
第2章 世界
第3章 共同体
第4章 人民と民主主義
第5章 政治的情動
第6章 政治と宗教
第7章 「芸術」を求めて
第8章 現在、現前性
第9章 ニヒリズム、あるいは喜び
原註
訳註

訳者あとがき

著者について
ジャン゠リュック・ナンシー(Jean-Luc Nancy)
1940年、フランスのボルドーに生まれ、2021年、ストラスブールで没する。哲学者。ストラスブール・マルク・ブロック大学等で教鞭をとった。主な著書に、『無為の共同体――哲学を問い直す分有の思考』(1986年/邦訳、以文社、2001年)、『自由の経験』(1988年/未來社、2000年)、『限りある思考』(1990年/法政大学出版局、2011年)、『イメージの奥底で』(2003年/以文社、2006年)、『モーリス・ブランショ――政治的パッション』(2011年/水声社、2020年)などがある。

ピエール゠フィリップ・ジャンダン(Pierre-Philippe Jandin)
これまでに国際哲学コレージュでセミネールを担当。専攻、近現代哲学。主な著書に、Jean-Luc Nancy: Retracer le politique(Michalon, 2012)などがある。

訳者について
伊藤潤一郎(いとうじゅんいちろう)
1989年、千葉県に生まれる。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程修了。現在、新潟県立大学講師。専攻、フランス哲学、脱構築思想。主な著書に、『ジャン゠リュック・ナンシーと不定の二人称』(人文書院、2022年)などがある。
吉松覚(よしまつさとる)
1987年、宮城県に生まれる。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。現在、帝京大学講師。専攻、フランス思想、哲学。主な著書に、『生の力を別の仕方で思考すること――ジャック・デリダにおける生死の問題』(法政大学出版局、2021年)などがある。
松田智裕(まつだともひろ)
1986年、鹿児島県に生まれる。立命館大学大学院文学研究科人文学専攻博士後期課程修了。現在、岩手県立大学講師。専攻、フランス哲学。主な著書に、『弁証法、戦争、解読――前期デリダ思想の展開史』(法政大学出版局、2020年)などがある。

関連書
アイデンティティ――断片、率直さ/ジャン゠リュック・ナンシー/2000円+税
モーリス・ブランショ――政治的パッション/ジャン゠リュック・ナンシー/2000円+税
神の身振り――スピノザ『エチカ』における場について/アルフォンソ・カリオラート+ジャン゠リュック・ナンシー/3000円+税

思考する芸術――非美学への手引き/アラン・バディウ/3200円+税
アラン・バディウ、自らの哲学を語る/アラン・バディウ/2000円+税

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