11月の新刊:戦争の手紙 1914-1918
2025年 11月 14日 コメントは受け付けていません。
戦争の手紙 1914-1918
ジャック・ヴァシェ(著)
後藤美和子(訳)
判型:A5判上製
頁数:405頁
定価:6500円+税
ISBN:978-4-8010-0890-8 C0097
装幀:宗利淳一
11月下旬発売!
《僕は生き延びる、気も狂わずに生き延びるつもりだ》
旧来の価値観が砕け散った第一次世界大戦の最前線で、まったく新しい精神に目覚めた一人の若者は、手紙を通して、己の輪郭を作り変え、悲惨な現実をユーモアで転覆させ、不条理な世界への絶対的な反抗を体現した。シュルレアリスムをはじめ、アヴァンギャルド運動に絶大な影響を及ぼした15通に加え、現存する書簡を網羅し、計158通を完全収録!
【目次】
序文――手紙の世界と戦争の機械/パトリス・アラン
ジャック・ヴァシェ年譜
校訂者による覚書
戦争の手紙
1914年
1915年
1916年
1917年
1918年
原註/書誌/謝辞/人名索引
訳者あとがき
【著者について】
ジャック・ヴァシェ(Jacques Vaché)
1895年、フランスのロリアンに生まれ、1919年、ナントに没する。ナント高校を卒業後、1914年に動員され第一次世界大戦に従軍。翌15年、負傷のため移送された臨時病院で、アンドレ・ブルトンとテオドール・フランケルと出会う。以後、文通を重ねるなかで、特にブルトンに大きな影響を与えた。没後、ブルトンの編集で書簡集『戦争の手紙』が刊行され、シュルレアリスム運動の誕生に寄与した人物として知られる。
【訳者について】
後藤美和子(ごとうみわこ)
1964年、埼玉県に生まれる。早稲田大学大学院文学研究科博士課程満期退学。現在、早稲田大学非常勤講師。専攻、20世紀フランス文学。主な著書に、『評伝ジャック・ヴァシェ』(水声社、2022年)、主な訳書に、フランソワ・ビュオ『トリスタン・ツァラ伝』(共訳、思潮社、2013年)、『ダダ・シュルレアリスム新訳詩集』(共編訳、思潮社、2016年)、ルネ・ドゥペストル『ハイチ女へのハレルヤ』(共訳、水声社、2018年)、『ケベック詩選集』(共編訳、彩流社、2019年)などがある。
【関連書】
評伝ジャック・ヴァシェ/後藤美和子/6500円+税
崇高点/ジョルジュ・セバッグ/3000円+税
バタイユ書簡集1917-1962/ジョルジュ・バタイユ/10000円+税
語るタンギー/イヴ・タンギー/2800円+税