11月の新刊:私の名はソリチュード《フィクションの楽しみ》
2025年 11月 20日 コメントは受け付けていません。
私の名はソリチュード
《フィクションの楽しみ》
アンドレ・シュヴァルツ゠バルト(著)
中里まき子(訳)
判型:四六判上製
頁数:171頁
定価:2500円+税
ISBN:ISBN978-4-8010-0899-1 C0097
装幀:宗利淳一
11月下旬発売!
火山の森に燃える、孤独の炎。
奴隷船での暴力の果てに生まれた孤児は、妊娠中の身でありながらグアドループの森で解放の烽火を灯す。奴隷たちを率い処刑された実在の女性を描いた、『さらばボゴタ』へと続くカリブ海連作の一編。
【著者について】
アンドレ・シュヴァルツ゠バルト
1928年、仏北東部のメッスに生まれる。2006年、グアドループのポワンタピートルにて没する。ユダヤ系ポーランド人の両親をもち、両親と兄弟を強制収容所で失った経験をもとに書いた『最後の義人(Le Dernier des Justes)』(Seuil, 1959)でゴンクール賞を受賞。黒人奴隷とその子孫をめぐるシモーヌとの共作、『青バナナ入り豚肉の料理(Un plat de porc aux bananes vertes)』(Seuil, 1967)、『孤独の祖先( L’Ancêtre en Solitude)』(Seuil, 2015)などがある。
【訳者について】
中里まき子 (なかざとまきこ)
1975年、福島県に生まれる。トゥールーズ第二大学大学院博士課程修了。博士(文学)。現在、岩手大学人文社会科学部教授。専攻、フランス文学。著書に、『トラウマと喪を語る文学』(共著、朝日出版社、2014年)、『無名な書き手のエクリチュール:3・11後の視点から』(共著、朝日出版社、2015年)、訳書に『バタイユ書簡集 1917―1962年』(共訳、水声社、2022年)などがある。
【関連書 】
さらばボゴタ/シモーヌ&アンドレ・シュヴァルツ゠バルト/中里まき子/2700円+税