6月の新刊『〈殺し〉の短歌史』

2010年 6月 21日

koroshi_cover-2現代短歌研究会 編

〈殺し〉の短歌史

A5判上製280頁/定価2800円+税
ISBN978-4-89176-787-7  C0095  6月25日頃発売

殺すくらゐ 何でもない
と思ひつゝ人ごみの中を
濶歩して行く
——————(夢野久作)


短歌というメディアは、
いかに《時代》と切り結んできたのか?


1910年の大逆事件から、第2次世界大戦、前衛短歌、
戦後の政治運動を経て、21世紀の無差別連続殺人事件に
いたるまで、この100年におよぶ〈殺し〉の近現代を、
短歌という《方法》によって剔抉する。
《短詩型新時代》の旗手たちによる稀有な成果。

執筆:田中綾、谷岡亜紀、松澤俊二、森本平、
中西亮太、福島久男、秋元進也、田中拓也、森井マスミ、
大野道夫、川本千栄、黒瀬珂瀾、三井修

 

6月の新刊『宗教とファシズム』

2010年 6月 21日

fascism_cover竹沢尚一郎 編

宗教とファシズム

A5判上製/372頁/定価5000円+税
ISBN978-4-89176-788-4  C0010  6月25日頃発売

陶酔
非合理
カルト
翼賛



民衆の統合支配はどのようにして実現するのか?
ナチス、大本教、イタリアにおける実践など、しばしば
その類縁性を指摘される《宗教》と《ファシズム》の関係を、
歴史的・文化的諸相によって捉え返し、
いま – この時代の経験へと逆照射する画期的な論集。

執筆竹沢尚一郎、川村邦光、大谷栄一、新免光比呂、
深澤英隆、山中弘、有田英也、久保田浩、江川純一、
平藤喜久子、松村一男

 

6月の新刊『水の音の記憶』

2010年 6月 21日

mizuno_cover結城正美

水の音の記憶——エコクリティシズムの試み

四六判上製/272頁+別丁図版1葉/定価3000円+税
ISBN978-4-89176-790-7  C0095  6月25日頃発売


エコクリティシズム宣言!



文学表現は、はたして《環境》と共生しうるのか?
田口ランディ、石牟礼道子、森崎和江、T・T・ウィリアムスらの
再読を通して検証される、《人 – 自然》の新たな結びつき。
瑞々しい感性が放つ、鮮烈な環境文学論の誕生。

 

6月の新刊《シュルレアリスムの25時》第3回配本!

2010年 6月 21日

lecomte_cover谷昌親著

ロジェ・ジルベール=ルコント 虚無へ誘う風

四六判上製/360頁/定価3500円+税
ISBN978-4-89176-765-5  C0398  6月25日頃発売


酷熱の叙情をもつ、真の詩人
——アントナン・アルトー


生を壊し、死を導き入れる、異端のシュルレアリスト。

◎ルネ・ドーマルとの共作詩篇など多数収録!

ルネ・ドーマルらと<大いなる賭け>グループを主宰し、
ブルトンと対立しながらも、あくまでシュルレアリスムに
こだわり続けたロジェ・ジルベール=ルコント。
アヘンに溺れたスキャンダラスな詩人の生を追いながら、
彼が追究した新たなシュルレアリスムの可能性を浮き彫りにする。

 

6月の新刊:ヘンリー・ミラーをめぐる2冊!

2010年 6月 21日

ヘンリー・ミラー・コレクション〈全10巻〉
ついに完結!


m001第8巻(最終配本)
〈薔薇色の十字架刑 Ⅲ〉

ネクサス

田澤晴海 訳
四六判上製464頁/定価4500円+税
ISBN 978-4-89176-773-0  C0397 6月22日頃発売!




作家志望の主人公は、最愛の妻モーナと同性愛の芸術家ステイシャとの
奇妙な共同生活を営みながら、雄大な構想の小説を書き続けてゆく。
若きミラーが初めてヨーロッパへ旅立つ直前の1927年を背景にした
自伝的長編三部作の完結篇。新訳決定版!





待望のヘンリー・ミラー研究&入門書

miller_cover小林美智代著

ヘンリー・ミラーの文学——愛の欠落から追求へ

四六判上製304頁/定価3500円+税
ISBN 978-4-89176-795-2 C0098 6月28日頃発売!

色彩語性描写超現実


20世紀アメリカの反骨の文豪ヘンリー・ミラーは、
パトスの知を伝えるための革命的な方法探求者だった
——その主要作品の表現と形式を考察し、
ミラー文学への新たな理解を提示する画期的論考。年譜・書誌情報収載。

 

6月の新刊『危機の中の文学』

2010年 6月 21日

kikino_cover危機のなかの文学——今、なぜ、文学か?

A5判上製/274頁/定価3800円+税
ISBN978-4-89176-785-3 c0098 好評発売中!



文学の自明性を疑う!





政治、経済、社会、文化のあらゆる領域で
激動する21世紀の世界において、文学は成立するのか?
するとしたら、いかなるかたちで、何のために?
危機のなかの文学を問う。

執筆:赤羽研三、大鐘敦子、沖田吉穂、神田浩一、
北山研二、佐々木滋子、澤田肇、立花史、中山眞彦、
原田操、宮本陽子、横山安由美、吉田裕

 

6月の新刊『ルイ=ルネ・デフォレ』

2010年 6月 21日

desforets_cover佐藤典子著

ルイ=ルネ・デフォレ——「読むこと」という虚焦点

A5判上製/304頁/定価4000円+税
ISBN978-4-89176-796-9 c0098 6月22日頃発売

バタイユが、ブランショが賞讃した
「虚無のことば」




「隠蔽することで新たな真実を獲得する」と語った作家、
デ・フォレ。気鋭の研究者が、「書く/読む主体」という観点から、
そのメタフィクショナルな小説に迫る、日本初のモノグラフ!


[関連書]
ルイ=ルネ・デ・フォレ/清水徹訳

『おしゃべり/子供部屋』

四六判上製328ページ/定価2800円+税
ISBN978-4-89176-742-6 絶賛発売中!
装幀:中島かほる

 

6月の新刊:ヴィクトル・セガレン著作集3

2010年 6月 21日

segalenヴィクトル・セガレン/木下誠訳

『二重のランボー/オルフェウス王』

四六判上製函700頁 定価10000円+税
ISBN 978-4-89176-545-3  C0098 好評発売中!

《エグゾティスム》を追求した作家の集大成、
ついに待望の第3巻刊行!




20世紀初頭、フランスの海軍船医としてタヒティ、
ポリネシア、セイロンをめぐって仏教を学び、
ランボーの足跡を訪ねた著者がフランスに帰国後、
中国へ向うまでの思考の軌跡。

文学と生、幻想と覚醒、音楽と言葉のあいだで苦闘した、
ランボー、ゴーダマ・シッダールタ、オルフェウス。
著者が憑かれ、自らの分身を認めたこの3人をめぐって、
生涯にわたって書かれ続けた終わりなき4作品、
そしてドビュッシーとの往復書簡を収録する。

 

6月の新刊『シュタイナー幼稚園のうた』

2010年 6月 21日

e382b7e383a5e382bfe382a4e3838a高橋弘子編著

シュタイナー幼稚園のうた

B5判並製64頁/定価1000円+税
ISBN978-4-89176-784-6 C0073 6月25日頃発売
*新刊委託はありません。返条付き注文で出荷します。

おとなもこどもも、
さあ、うたいましょう!



ドイツの、そして日本のシュタイナー幼稚園でうたわれている
《流れゆく雲のような》、《雨の降る音のような》美しいうた、
楽しいうたを、楽譜とともに65曲収録する日本でただ1冊の、
シュタイナー幼稚園の歌曲集。

 

6月の新刊/バルザックの新シリーズ刊行開始!

2010年 6月 4日

balzac_cover-31バルザック芸術/狂気小説選集1
【絵画と狂気】

知られざる傑作 他

私市保彦・芳川泰久・澤田肇・片桐祐・
奥田恭士・佐野栄一訳

四六判上製336頁/定価3000円+税
ISBN978-4-89176-791-4 C0397 6月5日頃発売!


内的夢想の氾濫によって現代を幻視する、
《過剰》と《想像力》の作家・バルザック。
狂気と現実のあわいを横断するベスト・セレクションにして、
すべて新訳の新シリーズ、刊行開始!(全4巻)


生命ある絵を追い求め、10年を費やして
「カトリーヌ」を描いた老画家フレンホーフェル。
長らく秘密にされていた、その絵の本当の姿が
明らかになったとき、画家は……。

ピカソやセザンヌが主人公に自分を重ね合わせたという
表題作のほか、「絵画」と「狂気」が交錯する6篇を収録。


目次

鞠打つ猫の店(澤田肇訳)
財布(片桐祐訳)
知られざる傑作(芳川泰久訳)
ピエール・グラスー(私市保彦訳)
海辺の悲劇(奥田恭士訳)
柘榴屋敷(佐野栄一訳)

解説:画家の群像と情念に侵された風景(私市保彦)


【内容見本進呈】
ご希望の方は、80円切手を同封のうえ、
下記弊社営業部までお申し込み下さい。
112-0002  東京都文京区小石川 2-10-1-202

 

5月の新刊『暗闇の楽器』

2010年 4月 27日

kurayami001ナンシー・ヒューストン/永井遼・いぶきけい訳

暗闇の楽器

四六判上製328頁/定価2800円+税
ISBN 978-4-89176-783-9  5月1日頃発売!

『天使の記憶』『時のかさなり』によって多くの読者の心を震わせた
ナンシー・ヒューストンの最高傑作——待望の邦訳なる!




【高校生が選ぶゴンクール賞受賞作】
美貌の女性作家をめぐる複雑な人間関係を
内面から描く現代のマンハッタンの物語。
17世紀フランスの暗黒時代を果敢に生き抜く
双子のみなしご兄妹の数奇な運命。
——二つの世界が時空を超えて
パラレルに展開する奇跡の小説。

『悪童日記』以来の文学的衝撃と感動が甦る!

 

4月の新刊『バナナの皮はなぜすべるのか?』

2010年 4月 20日

banana_cover黒木夏美

バナナの皮はなぜすべるのか?

A5判並製252頁/定価2000円+税
ISBN978-4-89176-777-8  C0095
4月23日頃発売!(一部書店は26日頃)

絶対すべることまちがいなし。
世界初! バナナの皮だらけの本、
ついに刊行!


人類の誕生以来、最もポピュラーなギャグ
《バナナの皮すべり》は、いつ、どこで、誰によって、
どうやって生み出されたのか——?

チャップリンもキートンも怪物くんも北野武もオダギリジョーも、
誰もが魅了された、この素樸にして普遍的な疑問を検証するべく、
マンガ、映画、文学作品、テレビ番組、ウェブサイトなど、
あらゆるバナナを踏んで歩いた、《バナナ愛》あふれる必滑書。


これを読めば、あなたも食べすべりたくなる!


もくじ

夜の終わりに
バナナの皮で笑うわけ
バナナの皮は誰かの手製
バナナの涙
世界に冠たるバナナの皮
お笑いに王道あり
永遠のお約束
バナナの皮の文学史
戦前日本のバナナの皮
アメリカ喜劇映画の神々
バナナの皮がギャグになるまで
バナナの皮の罪と罰
ストップ・ザ・スリップ
バナナの皮のモラル
踏み出す一歩
あとがき

 

4月の新刊『トゥルゲーネフ伝』

2010年 4月 12日

e38388e382a5e383abe382b2e383bce3838de38395001アンリ・トロワイヤ/市川裕見子訳

トゥルゲーネフ伝

A5判上製264頁+口絵16頁/定価3800円+税
ISBN 978-4-89176-780-8  C0098 4月16日頃発売!

19世紀ロシアの貴族社会に生まれ,
フランスをも愛した男の情熱的生涯。


ドストエフスキーやトルストイと同時期に活躍した
もう一人のロシアの文豪トゥルゲーネフ。
長年フランスに住んで、フロベールやゾラやモーパッサンらと
親しく交流し、西欧文壇で指導的役割を演じた彼の、
恋と文学に身を捧げた豊潤な人生を鮮烈に描く。

▼アンリ・トロワイヤの伝記シリーズ/好評発売中
ボードレール伝(沓掛良彦・中島淑恵訳) 定価4000円+税
プーシキン伝(篠塚比名子訳) 定価7000円+税
ヴェルレーヌ伝(沓掛良彦・中島淑恵訳) 定価5000円+税
フロベール伝(市川裕見子・土屋良二訳) 定価4000円+税

 

4月の新刊『美術館・動物園・精神科施設』

2010年 4月 12日

museum白川昌生

美術館・動物園・精神科施設

四六判上製272頁/定価2800円+税
ISBN978-4-89176-759-4 C0070 4月15日頃発売!

《根源的な破壊と死、そして苦しみ》にみちたこの世界にあって、
アーティストのなし得ることとは何か?


美術館、動物園、精神科施設の内外において
《見せ物》にする/されるという関係における《倫理》とは何か?
《技能的実践者としてのアーティスト》である著者が、エランベルジェ、中井久夫らの
彼方へ向けて、今日、そしてこれからの《美術》と《美術館》を考察する。

 

3月の刊行予定

2010年 2月 25日

3月の新刊予定です。詳細は追ってお知らせします。
(配本が4月にずれ込むタイトルもあります)



黒木夏美『バナナの皮はなぜすべるのか?』
A5判並製256頁/予価2,000円+税/978-4-89176-777-8



寺村摩耶子『絵本の子どもたち  14人の絵本作家の世界』
A5判上製320頁+カラー口絵8頁/予価3500円+税/978-4-89176-779-2



ステファヌ・ナドー/信友建志訳『アンチ・オイディプスの使用マニュアル』
四六判上製352頁、予価3800円+税/978-4-89176-760-0



岩野卓司『ジョルジュ・バタイユ——神秘経験をめぐる思想の限界と新たな可能性』
A5判上製332頁、予価4,500円+税/978-4-89176-778-5



アンリ・トロワイヤ/市川裕見子訳『トゥルゲーネフ伝』
A5判上製264頁+口絵16頁、予価3,500円+税/978-4-89176-780-8



E・E・カミングズ/ヤリタミサコ・向山守訳『カミングズの詩を遊ぶ』
A5判並製124頁、予価2,000円+税/978-4-89176-781-5

 

2月の新刊『奴隷制を生きた男たち』

2010年 2月 22日

dorei_coverジェームズ・ウォルヴィン 池田年穂訳

奴隷制を生きた男たち

四六判上製/336頁/定価3500円+税
ISBN978-4-89176-776-1 C0098  2月25日頃発売!


奴隷制とは《誰のもの》だったのか?



「アメージング・グレース」を作詞した奴隷商。
ジャマイカで農園主として君臨し続けた奴隷所有者。
そして、自伝を著し奴隷制廃止に尽くした元奴隷——。

奴隷制をめぐる3人の人生を、書簡、日記、自伝などを渉猟しつつ、
巨大な歴史のうねりのなかに生きいきと描き出す、
18世紀以降の近現代史を考えるうえで必読のドキュメンタリー。

 

2月の新刊『発見する力』

2010年 2月 19日

hakken黒岩恭介

発見する力 現代美術の時空間

A5判上製/288頁/定価4000円+税
ISBN978-4-89176-757-0 C0071  2月23日頃発売!






現代美術の《これまで》と《これから》


加納光於、河原温、斎藤義重ら、
戦後美術史に異彩を放つアーティストたち。
彼らの新たな一面をその現場から照射し、
視角芸術の水脈と諸相を問い直す、鮮烈な美術批評。

 

《ヘンリー・ミラー・コレクション》全10巻、まもなく完結!

2010年 2月 8日

millerお待たせしました!
ついに、文豪ヘンリー・ミラーの自伝的大作、
「薔薇色の十字架刑」3部作のうち、
第1部『セクサス』と第2部『プレクサス』が
新訳/完訳(無削除)で今月中旬、同時に登場します。

とくに『セクサス』は、猥褻かつ露骨なセックス描写が問題となり、
40年以上前の新潮社版全集では割愛されたり、
表現をぼかしたりされていましたが、今回はじめて完訳がなり、
等身大のヘンリー・ミラーを日本語で味わうことが可能になりました。

2冊合わせて約1250頁(8ポ2段組)で1万円 !? しかし、高いと思うなかれ。
普通の小説の5、6冊分はたっぷり楽しめます。
第3部の『ネクサス』も鋭意準備中で、早ければ今春には刊行。

これによって、年代的には『南回帰線』→「薔薇色の十字架刑」3部作→
『北回帰線』と続く、ミラーの壮大な自伝的小説の全容が明らかになります。(編集部 So)


第6巻  2月16日頃発売!
〈薔薇色の十字架刑 Ⅰ 〉

セクサス

井上健 訳
四六判上製608頁/定価5000円+税
ISBN 978-4-89176 771-6  CO397


ポルノグラフィーかアヴァンギャルドか


マンハッタンの電信会社に勤める主人公ヘンリーは、
マーラという名のセクシーなダンサーと恋に落ちる。
「芸術家の女神」との運命的な出会い、そして
大胆な性描写で繰り広げられる死と再生の磔刑のドラマ。
新訳で贈る自伝的長編三部作、完訳決定版ついに刊行!


第7巻 2月16日頃発売!
〈薔薇色の十字架刑 Ⅱ 〉


プレクサス

武舎るみ 訳
四六判上製656頁/定価5000円+税
ISBN 978-4-89176 772-3  CO397


「運命の女」との錯綜する関係


晴れて正式に結婚したふたりの蜜月は、
度重なる激突と生活苦とによって、破局へ向かっていく。
「運命の女」との情熱と苦悩に満ちた結婚生活を振り返り、
無数のエピソードや人物を織り交ぜて、
猥雑、饒舌、エネルギッシュに語りまくる第2作。


第8巻(最終回配本)近刊予定
〈薔薇色の十字架刑 Ⅲ 〉


ネクサス

田澤晴海 訳

 

1月の新刊『クロード・カーアン』

2010年 1月 15日

読書界瞠目の書き下ろし! シリーズ第2回配本



cover創立30周年記念出版《シュルレアリスムの25時》


クロード・カーアン 鏡のなかのあなた

永井敦子 著
四六判上製/280頁/定価2500円+税
ISBN 978-4-89176-763-1 C0372  1月26日頃発売!





女? 男!? 偽装するセルフポートレート。






1980年代後半に再発見され、一躍世界的評価を得た
写真家・作家・思想家クロード・カーアン。
仮面や鏡を使って仮装したセルフポートレートによって
ジェンダー・アイデンティティを問い、クィア的視点からもアプローチされている
特異なシュルレアリストの虚像≒実像に迫る、本邦初のモノグラフィー。
写真図版26点のほか、巻末付録として、『風景と幻影』『ヒロインたち』
『無効の告白』『賭けは始まっている』等からの文学的テキストを収録。

〈目次〉
序章 カーアン再発見
第一章 生涯
第二章 女ではなく男でもなく
第三章 複数形の単数
第四章 危機の時代を生きる
終章 新しい天、新しい地

 

12月の新刊『煙滅』

2009年 12月 15日

e78599e6bb85e382abe38390e383bc-e585a5e7a8bf3ョルュ・ぺレック/秀一郎訳

煙  滅

六判上製376頁/価3200円+
ISBN978-4-89176-750-1   C0097    12月末1月5日頃
装幀=宗利淳一+田中奈緒子





この世から《
段がえた!?


た男とた《文》をめぐる、
代未聞のステ
原文は「」抜され、翻訳不可能とわれた
ぺレックの代表作、ついに》抜きで刊行!


菊地
孔氏






ジョルジュ・ぺレック『煙滅』刊行記念
トークイベントのお知らせ

《ウリポ》ってなに?——現代フランス文学の楽しみ


◎豊崎由美(ライター)×塩塚秀一郎(フランス文学者、『煙滅』の訳者)


20世紀フランスで産声を上げた、奇妙キテレツな文学集団がいた……。
そのグループの名は《ウリポ》。メンバーはジョルジュ・ペレックや
レーモン・クノー、イタロ・カルヴィーノなどなど。
1つのエピソードを99通りの文体で書いたり、
「E」をまったく使わずに小説を書いたり。これらの言語遊戯によって、
彼らは文学のどんな可能性を引き出したのか?

数々の海外文学を読破し、かつてない切り口によって
書評の異種格闘技戦を繰りひろげている豊崎由美氏と、
翻訳不可能といわれたジョルジュ・ぺレックの『煙滅』を
《い》段抜きで訳すという翻訳のアクロバットを見せた塩塚秀一郎氏。
お二人に、《ウリポ》とはなにか、またペレック作品をはじめとする、
さまざまな文学表現の魅力について、たっぷりと語っていただきます。

2010年1月16日(土)  18:30開場/19:00開演
ジュンク堂池袋店4Fカフェ 定員40名
入場料 1000円(1ドリンク付)
くわしくはこちらをクリック→(


講師プロフィール:

●豊崎由美(とよざき・ゆみ)
1961年生まれ。ライター、書評家。主な著書に『そんなに読んで、どうするの?』、
『どれだけ読めば、気がすむの?』、『文学賞メッタ斬り!』(共著)など。

●塩塚秀一郎(しおつか・しゅういちろう)
1970年生まれ。パリ第三大学文学博士。現在早稲田大学理工学術院准教授。
主な訳書に、ジョルジュ・ペレック『さまざまな空間』、『美術愛好家の陳列室』、
レーモン・クノー『あなたまかせのお話』など。