10月の新刊:冷暖房完備の悪夢《ヘンリー・ミラー・コレクション⑫》

2019年 10月 31日 コメントは受け付けていません。

冷暖房完備の悪夢冷暖房完備の悪夢
《ヘンリー・ミラー・コレクション⑫》
金澤智(訳)

判型:四六判上製
頁数:320頁
定価:3100円+税
ISBN:978-4-8010-0001-8 C0398
装幀:宗利淳一
10月下旬発売!

ヘンリー・ミラー・コレクション(第1期10巻、第2期6巻)全16巻完結!
第二次世界大戦前、1940年にニューヨークから西海岸まで1年がかりでアメリカ横断の旅にでたミラー。実利優先社会のアメリカにおいて、芸術作品は自然の営みによって作られ、ヨーロッパ、アジア、エジプトなどにある信仰と愛、情熱によって作られた不朽の記念碑などはない、と綴った現在にも通じる先見的アメリカ文明批評。

目次
序/福音来たり! 神こそは愛!/フランス万歳!/麻痺した心/「シャドウズ」/ドクター・スーチョン――外科医画家/アーカンソーと偉大なピラミッド/ラファイエットへの手紙/エドガー・ヴァレーズとともにゴビ砂漠で/モビールの夢/ある日、公園で/自動車のパッサカリア/砂漠の住人/グランドキャニオンからバーバンクへ/ハリウッドの夜会/木星をみた夜/スティーグリッツとマリン/ハイラーと彼の壁画/南部/補遺/解説

著者について
金澤智(かなざわさとし)
1965年、東京都に生まれる。早稲田大学大学院文学研究科英文学専攻修士課程修了。現在、高崎商科大学教授。専攻、アメリカ文化、比較文化。主な著書に『アメリカ映画とカラーライン――映像が侵犯する人種境界線』(2014)、『ヘンリー・ミラーを読む』(共著、いずれも水声社、2008)、『アメリカの旅の文学――ワンダーの世界を歩く』(共著、昭和堂、2009)、主な訳書にヘンリー・ミラー『マルーシの巨像』(水声社、2004)などがある。

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