12月の新刊:変貌するフランス・オペラ

2020年 12月 15日 コメントは受け付けていません。

書影_変貌するフランス・オペラ変貌するフランス・オペラ
ブフォン論争の功罪
内藤義博(著)

判型:A5判上製
頁数:318頁
定価:4500円+税
ISBN:978-4-8010-0537-2 C0073
装幀:西山孝司
12月25日頃発売!

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フランス・オペラとイタリア・オペラの優劣を競う大騒動の顛末!
「フランス人は音楽を持っていない」(ルソー)――政治的危機が頂点に達した1752年、オペラ座を席巻した〈オペラ・ブッファ〉ブームは、パリ音楽界を二分し、イタリア・オペラ讃美派対フランス・オペラ擁護派の「ブフォン論争」を巻き起こす。両陣営のパンフレットが政治色を強めるなか、ルソーの放った一矢によって論争は思わぬ展開を迎える……グリム、ダランベール、ディドロ、そしてラモーまで、喧しい論戦をかきわけて、その全容を明らかにする。

目次
序文

第Ⅰ部 前史

第1章 フランス音楽とイタリア音楽の論争
第2章 リュリ派とラモー派の論争
第3章 「オンファル」論争
第4章 ブフォン論争にいたる政治状況


第Ⅱ部 ブフォン論争

第5章 ブフォン論争勃発
第6章 フランス音楽派の反撃
第7章 ブフォン論争前半戦のまとめ
第8章 ルソーの宣戦布告
第9章 怒涛の反論
第10章 論争文書としてのルソーのパンフレット


第Ⅲ部 音楽美学

第11章 ルソーの音楽美学――旋律の統一性
第12章 ダランベールの音楽美学
第13章 グリムの音楽美学
第14章 ディドロの音楽美学


結論



ブフォン論争パンフレット一覧

参考文献一覧
あとがき

著者について
内藤義博(ないとうよしひろ)
1955年鳥取県に生まれる。関西大学大学院文学研究科博士課程満期退学。博士(文学)。専攻は,18世紀フランス文学。主な著書に,『ルソーの音楽思想』(2002,駿河台出版社),『ルソーとフランス・オペラ』(2013,ブイツーソリューション),『フランス・オペラの美学』(2017, 水声社)がある。

関連書
フランス・オペラの美学――音楽と言語の邂逅/内藤義博/4000円
ベル・エポックの音楽家たち/フランソワ・ポルシル/5000円
ロッシーニ『セビーリャの理髪師』/水谷彰良/3500円


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